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FÉLIX VALLOTTON [ART]

 ギュスターヴ・モロー展へ行って来ました、と書いたブログにコメントを頂いて、その返信の流れで僕がロートレックが好きだと云う趣旨のことを書いたら、「私はヴァロットンもいいな~と思います。」と再度コメントを頂きました。

 う゛ぁろっとん?。誰それ・・・・・・??(滝汗)。

 このコメントをして下さったManbouさんは、カタカナで表記される言葉にこだわった『Manbou swim_swim』と言う、ちょっとしたエッセイのような楽しいブログを書かれている方です。チェロをたしなまれるので、基本的には音楽のお話が多いようなのですが、そこには海外で出会われた、あまり日本では一般に聞いたこともないような食材のおハナシなども多々盛り込まれていて、いつも興味深く、楽しみに拝読させて頂いてます。

 で、Manbouさんはいろんな文化全般の事について知識が豊富でらっしゃるので、僕の知らない画家の名前が10人や100人コメントに出て来ても決して、今さらさして驚かないのですが(笑)、ロートレックと並列で名前を出されるということは、両者に共通項が多いってコトなの???。

 って、コトで俄然興味を持ってNet検索いたしました。
そしたならば、今は便利な世の中でございますね。あっと云う間にこんなサイトが見つかりました。

『FÉLIX VALLOTTON FOUNDATION』
http://www2.unil.ch/fvallotton/english/index-en.htm

 <<フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)はスイス・ローザンヌ生まれ。17歳で画家を志しパリへ。1890年代に制作した木版で評価を高め、その後ボナール、ヴュイヤール、ドニなどによって形成された芸術組織「ナビ派」に属し活動。イラストレーターとしても活躍。20世紀に入ると油絵に専念した。>>

 版画繋がりで名前を出されたのかな?。作風は、繊細な輪郭線が命のロートレックのそれとはだいぶ違いますが、見てのとおり、黒のベタ部分が効果的で、視覚的にかなり強い印象が残りますね。1回見たら多分忘れないな、これって。
ロートレックとはほぼ同世代の人のようで、やはり日本の浮世絵に影響を強く受けたんだとか。

 で、引き続きサイトを見ていたら、作品の収蔵美術館の表記が有りまして、それを眺めていたら、メトロポリタンの名前が。
 ・・・んんん?
メトロポリタン美術館展って、確か2~3年前にやっぱりBunkamuraで見たよね・・・。ってことで本棚からその時買い求めた展示図録集を引っ張り出して調べてみたところ、なんと油彩3作品が出品されていた模様(苦笑)。


 これはそのうちの1枚でヴァロットン晩年に描かれた『花のある静物』(1925)。

 まっかなテーブルクロスにナイフの突き立てられたフルーツケーキとピンクの紫陽花。背景に描かれているのは、中国の玄宗皇帝の夢に出て来て悪鬼を追い払ったとされる鍾馗(しょうき)と云う人物の掛け軸らしき絵(伝統的に家庭の厄よけ信仰の対象とされているそうです)。これって、静物画としてはなかなかインパクトの有る絵ですよね。

 ちなみにわたくし、美術館の企画展においては観る絵を端折るなんてことは一切ございません。版画では1回見たら忘れない、なんて今書いたばっかりだというのに・・・
#とってもお勉強になりましたです>Manbouさん


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TaekoLovesParis

書きかけだった古い記事(三菱一号館美術館名品展、2013年11月)に、ヴァロットンの版画を載せたので、ここにリンクさせていただきました。
by TaekoLovesParis (2015-08-04 13:40) 

yk2

ヴァロットンのおかげで、随分と古い記事探し当てましたね、taekoねーさん(笑)。もうかれこれ10年前の記事で、自分で読み直すのもこそばい感じ(苦笑)。
by yk2 (2015-08-04 23:49) 

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