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I Have Left My Heart in Toscana [2006伊仏旅行]

(3月11日土曜日-②)
・・・前回のお話はこちらから→(http://blog.so-net.ne.jp/ilsale-diary/2006-03-26

 また去年と同じようにワインが楽しめればいいなぁと思って再訪したシエナでしたが、朝の散策が思いの外自分にとって楽しくて、いざ離れる段になってから、もう少しゆっくりしていたかったなぁ~と云う気持ちがじわりじわりと湧いて来ました。まさに後ろ髪を引かれる思いです。もうちょっと旅程に余裕が有ったならと心の中で嘆きます。


 これは昨年の写真。こんな季節に何もない広場見てお茶飲んで、なんか楽しいのかな?、なんて思ってたカンポ広場のカフェには、この日はまだ誰もいません。あの日はちょっぴり小雪も舞った寒い日だったなぁ、なんて初めてここに来た日を思い出したりして。


 もうじきにチェックアウトしてシエナを発たなくてはならないのかと思うと、友人の待つ観光案内所に向かう道すがらのありふれたお土産物店のディスプレイまでが何だか名残惜しくなって来ます(苦笑)。


 これが今回宿泊したJOLLY HOTEL。
EXELSIOR系列のホテルでシエナのバスターミナルの真正面とアクセス最高でした。観光案内所を兼ねたビリエッテリア(切符売り場)もここのすぐそば、と云うより写真を撮っている僕のすぐ背中がそう。

 ちなみにホテルの室内はこんな感じ。


 今回のホテルは改装してまだ日も浅いそうで、実際、外装工事はまだ継続中のようで足場も掛かっていましたが、工事を意識するような騒音などは特にしませんでした。内装は近代的で全てが新しくてきれい(室内のTVを使ったインター・ネット回線も有料で提供されていたのですが、さすがに日本語環境では使えません)。インテリア類はすっきりとモダンかつシックな味わいでとても落ち着きます。バスタブも広くてゆったりでした。そしてそして、嬉しいことに今回もシングルでダブル利用。とっても快適だったなぁ~。

 でもこのホテル運の良さも実はこの日が最後だったりするんですけどね・・・(苦笑)。

 ここシエナからピサへは鉄道で乗り換え地のエンポリを経由して向かいます。

 以下、ちょっと愚痴っぽくなってしまうのですが、はっきり云ってこの日移動するピサは、本来行く予定もつもりも全く無かった場所でした。何か予め自分の中にそこでの楽しみを見つけられれば良かったのですが、あまりにも有名な「斜塔」以外はなーんにも無いよって聞いてるし、おまけに観光客を狙ったスリなども多くて、最近は治安も良く無いって事前情報。楽しみどころか、何だかとっても憂鬱です。

 だいたいフィレンツェ空港がメンテナンス閉鎖なんてしていなければ、当初の予定では、この日はまたバスでフィレンツェに戻って一泊する筈だったのに・・・。

 そしていつも愛読させて頂いている同地在住のフレスコ画家、福井洋一さん&イラストレーターで料理研究家の奥様、メイコ・イワモトさんのBlog「メイコ・イワモト/福井洋一のDolceVita(http://blog.so-net.ne.jp/firenze/)」に書かれているレストランやお薦めの場所を巡って、時間があれば美術館にも・・・なんてつもりで楽しみしていたのです。

 そもそも今回のイタリア旅行は、So-netのBlogを通じて、当地在住のアーティストである洋一さんが発信されているリアルタイムでの現地情報を読ませて頂き、ああ、またトスカーナに行きたい!と強く触発されたからこその旅行だったのですよ。なのに、そんな当初の希望は全く叶わず何故か向かう先は「ピサの斜塔」・・・。

 もう一時はテンション下がりまくりで旅行自体取り止めようと考えたくらいだったのです。

 よく考えてみれば、まだトリノ・オリンピックが終わったばかりで、この時はパラリンピックが開催中なわけなんですよ。オリンピックやパラリンピック目当てに来た観光客だって、イタリアに来たついでにフィレンツェにも立ち寄りたい人はたくさん居たはずでしょう。なのに、そんな時期に空港閉鎖しちゃうか?、普通!!。イタリア人の気質ったら、ほんとよく分かりませんよね・・・(苦笑)。
(※もっとも、パラリンピックは日本での扱いと違って、TVのスポーツニュースの中ではほとんど紹介されていなかったように思います。カルチョはこれでもかー!ってくらい流してましたが。)

 あ~あぁ・・・・・・。

 そんなだから、なんの楽しみも事前に見出せていないピサに向かうために、ここ、シエナの街を午前中に発つのが僕はなんとも名残惜しい。もっとゆっくりしててもいいんじゃない?。街からちょっと離れた場所にあるシエナ駅へ向かうタクシーの中、僕の胸の内は吐き出せないため息でいっぱいでした。
 
 ま、それでも、いつまでも嘆いてみても仕方有りません。

 シエナやフィレンツェにはいつかまた必ず来ましょう。そして今度は同じトスカーナのモンテプルチアーノとか、ワインの郷も是非訪れてみたいな。映画「トスカーナの休日(“UNDER THE TUSCAN SUN”)」でダイアン・レイン扮する主人公・フランシスが経験するように、黄金色した陽の光に包まれて、緑と土の匂いが香るような田園の中で、その土地のワインと美味しい料理を目一杯楽しんでみたいんです。お楽しみはまだまだこの先にも取っておこう!、ってことだよね。

トスカーナの休日

トスカーナの休日

  • 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
  • 発売日: 2005/12/07
  • メディア: DVD


※上記でご紹介させて頂いている福井洋一さんは現在帰国中でいらして、4月1日より7日まで東京上野の森美術館(http://www.ueno-mori.org/top.htmlで催される「写実画壇展」に作品を出品されます。僕はもちろん観に行く予定です。

※料理研究家としてNHKの「ためしてガッテン」などにも出演された奥様、メイコさんの著書はこちら↓。

エヴリデートマト―おいしいトマト料理96レシピ

エヴリデートマト―おいしいトマト料理96レシピ

  • 作者: メイコ・イワモト
  • 出版社/メーカー: ニューズ出版
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 単行本

20分でイタリアン―とびっきりのおいしさを召し上がれ!

20分でイタリアン―とびっきりのおいしさを召し上がれ!

  • 作者: メイコ・イワモト
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  • 発売日: 1998/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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plot

展覧会の紹介まで!ありがとう!!
フィレンツェ空港の件、ほんと脱力しちゃいますね。ピサについて僕も全く同じ感想だったのだけど、先日、日本からのお客さんと一緒に初めて斜塔に登ってけっこう感動しました。フレスコ画家としてはカンポ・サントに残るフレスコ画とシノピエ美術館も大切なスポットなのですが。
yk2さんの今回のイタリア滞在、逆風(?)をものともせず充実した楽しいご旅行だったようですね。でもすれ違いでお会いできなかったのはやっぱり残念。次回は是非!
by plot (2006-03-28 23:58) 

yk2

plot(洋一)さま、こんにちは。
勝手に文中でご紹介してしまい申し訳ありません。
でもね、今回の旅行でフィレンツェ近郊の隠れ家レストランとして洋一さんの書かれていた「トラットリア・ビーベ」なんて本当に行きたかったんですよ~(泣)。

旅行自体は本当に色々なことが毎度起きますが、実際楽しかったし、実はこれから書くつもりのピサも行ったら実は結構(笑)・・・だったりしたのです。でもまぁ、このblogは自分の日記的なものでもあるし、今回何も出来なかったフィレンツェを含めたトスカーナに「またもう一回、絶対に行くよ!」って思いを込めて、残念に思っていたところの本当の気持ちも書き記しておきたかったわけなんです。

てな具合で、僕の当初描いたイタリア旅行の欲求は今もほとんど満たされないままです。いつか洋一さんの作品をフィレンツェで観てみたいな、な~んて野望(?)も抱きつつ、次回を睨んで旅行資金をコツコツ貯めてゆきたいと思います(^^。
by yk2 (2006-03-29 13:03) 

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