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美味しくて手頃なワインで友人の誕生日会 [そとごはん、そとワイン]

7月22日(土曜日)

 1ヶ月前、ちょっとした勘違いが重なって僕の誕生日のお祝いをしてくれた友人達とまやもや集まって食事会。月1回Le Chaponで会う様になってこれが3ヶ月目。みんなよく飽きないもんだ(笑)。

 実はこのつい数日前が先月お世話になった高輪台の天ぷら屋さんの娘、Cちゃんの誕生日。特にそう云う名目で集まったワケじゃないんだけど、自分がして貰って嬉しかった事は、ちゃんと気持ちとして同じように返してあげたいものでしょ?。特別プレゼントが有るワケじゃないけど、せめてこの日飲むワインを、みんなの予算内(人数割りで上限アリ)で出来るだけ美味しいヤツに出来たらいいな、と考えてみた。

 集まる人数は6人だけど、女性が4人だから一人1本までは飲まないだろうからと、計4本を用意することに。

 これくらい人数がいると、普段出来ない飲み比べも出来そうなので、先ずクレマン・ダルザスとシャンパーニュを1本ずつ。贅沢なチョイスは出来ないけど、クレマンとお手頃シャンパーニュの比較は個人的にもなかなか面白そう。そして本日主役のCちゃんが先日僕が持って行ったカレラのセントラルコースト / ピノ・ノワールを美味しい、って飲んでいたのを覚えていたので、それを今回もリピートするか、もしくは近い物をと考えた。泡2本と赤2本有ればきっと足りるでしょう。

 料理は予め何かスペシャリテでもと思ったけど、仲良しのYに相談したら「みんな普段は気楽に出歩けないから、月に1回、メニュー見ていろいろと悩むのも楽しいのよ」などと曰う。なるほどね~。
 
 で、彼女たちが選んだメニューはムール貝のプロバンス風とフォアグラのロティ、トリップのゼリー寄せのサラダ仕立て、さくら肉のタルタルステーキ、ウズラのロティ。訊けばやっぱり、普段家じゃ絶対作らないようなメニューや食材を選びたくなるもんなんだそうだ。


 それでは以下、この日のワイン。


クレマン・サン・ヴァランタン
Cremant d’Alsace Brut Cremant St.-Valentin

 クレマン・ダルザスは僕のソネブロでのワインの先生cdmさん推薦のクレマン。特に銘柄を教わったワケではないので、この夏色々と挑戦中なのだ。

 このサン・ヴァランタンは1691年、アルザス南部のオルシュウィールにて創業した歴史を持つ老舗ドメーヌ。30年ほど前から自前で瓶詰めを始め、1997年より完全にビオディナミ製法で、補糖も補酸も行わないワインを仕込んでいるんだって。普通、クレマン・ダルザスは最低熟成期間が9ヶ月間と法定されているそうだけど、このクレマンは18ヶ月間以上熟成させてからのリリースと、なかなか手が掛けられているそう。シャンパン方式で造られるこのクレマンのセパージュはリースリング50%、オークセロワ50%。そういや、リースリングの泡ものなんて僕は初めてだったかも。ちょっと甘めなのかな?と勝手に想像してたけど、実際は酸味のキリリと利いたドライなクレマンだった。購入価格 : 税込み2300円



ムタルディエ カルト・ドール ブリュット AOC

 ルネ・ジョリィを購入する際に同一ショップのサイトで見掛けた、やはりレコルタン・マニピランのシャンパーニュ。サイトでのセールス・トークに依ると「非常に輪郭のしっかりした味わいで、酸味に負けない力強い果実味があり、酸味と果実味とが高い水準でバランスを保っている超絶的なシャンパン。アルコール感もしっかりあります」とのこと。

 実際飲んでみると、これが結構個性的なお味。なんだろう?、ちょっとすももみたいな濃い後味がして、こんなシャンパン初めてだ。これがピノ・ムニエが90%の特長なのかな??。イメージとしてはエレガントじゃないけど、これはこれで面白い。食前酒としてよりも、リエットや田舎風パテをバゲットに塗って食べながら、気さくに飲みたいシャンパン、って印象だった。プライスも3000円でお釣りが来るので、今日みたいに予算的に贅沢出来ない時にはぴったりだったかも。※購入価格 : 税込み2980円



クリストム CRISTOM / Willamette Valley, Oregon

 カレラをまた買おうかと考えていたら、偶然ネットで見つけたオレゴンのピノ・ノワール。
クリストムはアメリカのピノとしてはかなりブルゴーニュ寄りの造りで、なんでもここの醸造家醸造責任者は「初代カレラを手掛けた偉大なる醸造家、スティーヴ・ドーナー氏!!」なんてコピーを見たものだから、サクッと購入(^^;。

 でもこれが大正解。少しオレンジがかったルビー色したこのピノはとてもフローラルな香りがして、イチゴの甘い爽やかな匂いもする。酸味も濃さも程良くて、ボディも多くのカリ・ピノほど強烈でなく喉越しも穏やかでバランスが良い。とっても美味しいチャーミングなワインで特に女性が好む感じで、僕は特に何も説明しなかったけど、Cちゃんも一口飲んだ途端に「美味しいワイン!」と声に出して喜んでくれた。うむうむ、よかったよかった(^^。※購入価格 : 税込み4200円。



ハンナ・カベルネ・ソーヴィニヨン 2002
カベルネ・ソーヴィニョン100%

 あんまり同じ銘柄を飲むのを良しとしない僕が大好きでケース買いしていたナパのワイン、ハンナ。でも残念なことにあんまり売っていなくって、段々手にも入らなくなってきた。そんなワケで手元にももう数本しか残ってないんだけど、この日はこのハンナが大好きな友達が居るので泣く泣く強制拠出(苦笑)。

 ここのカベルネはネット上のワイン屋さんのサイトに拠ると「1999年ヴィンテージがワインスペクテーター誌で92点を獲得し、「50ドル以下の偉大なカベルネ」として同誌の表紙を飾り、さらにはその年の年末には同誌が発表する年間世界TOP100ワインの26位に選ばれるという大評価まで獲得!!。」と云う評価の高さで、新宿の某ホテルに入ってるオタカいレストランでしか飲めない!、なんてウワサもあったくらい。そこで飲むと10000円は軽くオーバーらしかったけど、僕の買値は1本3000円半ば強くらい。馴染みのワイン屋さんの話だと、この先現在のインポーターさんが輸入し続けるかもちょっと分からないんだそう。買えなくなったらやだなぁ・・・。


 高価で贅沢なワインなんて1本もなかったけど、みんなでワイワイ楽しむには蘊蓄たっぷりに有名な銘柄よりも開けて即美味しいワインが一番。そりゃ、高いワインには美味しい物がたくさんあるだろうけど、みんながみんなワイン・マニアなワケじゃ無い。誰もが納得するコスト・パフォーマンスは大事なのだ。上限内で何が買えるんだろう、って悩みながらワインを選ぶのも、それはそれで楽しいもんだ。

 これで僕だけが自己満足してたらちょっと悲しいけど、みんなが楽しそうにしててくれるのを見てるとやっぱりそれが何より嬉しい。ワインが美味しいのが一番大切なことじゃなくって、それを飲む人が喜んでくれる事こそが大事なんだもんね。

 僕がしてもらって嬉しかったみたいに、Cちゃんにも喜んでもらえたかな。


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