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犬に埋もれて / 久世光彦 [本]

 久世光彦さんが亡くなって、早半年が過ぎた。

 久世さんは、TVドラマ「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」のプロデューサーとして昭和の家庭に明るい笑いを振りまく一方、友人だった向田邦子の作品を次々ドラマ化し、彼女の綴った人の心の襞、繊細な機微をしみじみと、余すことなくブラウン管の向こうへと伝えた稀代の演出家。そして勿論、芸術選奨文部大臣賞、山本周五郎賞、泉鏡花賞などを次々受賞された優れた文筆家でも在った。


 僕は、その久世さんのお宅に一度だけ伺ったことがある。
 とは云っても、只の御用聞きだったのだけれど。


 まだ二十歳そこそこの学生だった頃、僕は都内のとある街に在る小さなメンズ・クロージング・ショップでアルバイトをしていた。そこから歩いて、ほんの数分のすぐご近所に住まわれて居られた久世さんは、店が始まって以来のお付き合いの上得意。大事なお客様だった。

 或る日のこと、店に久世さんから電話が入った。
 何でも、原稿書きの締め切りに追われて自宅に缶詰になって居られるそうなのだが、その日の夜に、テレビだか雑誌だかの取材を受けることになっていて、ついては先日貰ったスーツ(だったかジャケットだったか)に合わせるものが欲しいので、シャツなど何点かの品物を見繕って、自宅まで見せに来てくれとのご要望だった。

 お届けして、ご覧頂き、ご購入賜るのが僕に科せられた役目。
 
 しかしながら、当時の久世さんは、僕にとっては誰よりも近寄りがたい「お客様」だった。

 普段から気難しそうに眉間に皺を寄せ、眼光は鋭く口数はごく僅か。未だ若かった僕が、もし何か粗相を働こうものなら、西城秀樹を打ち付ける寺内貫太郎よろしく、烈火の如く激しいお叱りを頂戴しそう。ご機嫌を損ねでもしたらそれこそ一大事と、普段から心底身構えていたのだ。いや、決して大袈裟な話ではなく。

 そんな僕が、久世さんのお宅にたった一人で伺って、正対して接客をさせて頂くのだ。まさかそんなお鉢が回って来ようとは夢にも思わず、それこそ本当に緊張して、冷や汗かきかき必死でお相手をさせて頂いた事を、今でも本当によく覚えている。


 久世さんはお一人でご来店されることはごく希で、大抵はいつも奥さんとご一緒だった。
 お二人はちょっとした波乱含みのロマンスの末にご一緒になられたそうで、奥さんは歳も離れて未だお若かった。気難しい久世さんとはまるで正反対の陰と陽。とても明るく気さくで、楽しい方だった。

 何年か経ち、僕はアパレルとは全く関係のない仕事に就いた。それでも、元居たその店には何かとしょっちゅう入り浸っていて、自分の着る物の殆どはそこで買い揃えていた。一度内側を知ってしまうと、なかなか定価で服を買う生活には戻れないものだったから。


 或る日、偶然に買い物にいらした久世さんご夫妻とご一緒になった。

 「あら、お久し振りねえ」などと奥さんに声を掛けられ、僕は途端に学生バイトの頃の自分に逆戻りする。もう店の販売員でも何でもないのに、まるで「いらっしゃいませ」とでも云うような口調で、こんにちは、とお二人にご挨拶申し上げた。久世さんは「おう」とも「うん」ともつかないような微かな低い声で、いつもそうされるように、一度だけ顎を縦にして頷かれた。

 久々に感じる、変わらぬ威圧感。「もう店のスタッフじゃないんだから・・・」と自分で自分に言い聞かせて、誰にも気付かれぬよう苦笑いした。

 その時、ふと、奥さんが小さな犬を腕に抱かれているのに気が付いた。
 クリーム色したその毛は短く刈り込まれて、まるで動く縫いぐるみのように可愛らしい。

 「なんですか、この子は~!」。その犬の愛くるしい様に、僕は思わず素っ頓狂な声を出してしまった程だ。見たところ、まだ子どものようにも思える小さなその犬がどんな種なのか、僕には皆目見当が付かなかった。

 「犬種は何なんですか?」。僕は犬を抱いている奥さんに尋ねたつもりだった。
 すると、少し離れた向こうの方から不意に、「ポメラニアンだよ。毛を短く刈り込んでいるから、一見そうは見えないだろう?」と久世さんが仰ったのだ。その声のトーンが、いつもの重いそれでなく、可愛い愛犬に目を細め、嬉しそうに語る親バカならぬ犬バカ(大変恐縮ですが・・・)のそれだったから、僕は吃驚してしまった。

 あんなにも厳めしい鋭いまでの存在感を湛える久世さんも、縫いぐるみのように愛くるしいあの愛犬を前にしては、うっとり目尻を下げ、こうも優しい口調になるものかと思うと、何だか少し可笑しくて、僕はその時初めて久世さんに親近感を覚えた。




 その久世さんの遺された最後の作品、「夕すげ物語」(未完)を含む「犬に埋もれて」(小学館)を読ませて頂いた。

 久世さんは、人里離れた山奥で、飼い主の老人に先立たれた三匹の犬を主人公に、十五少年漂流記を下敷きにした写真小説を、とアイディアを温められていた。三匹の犬は全て血筋の繋がらないポメラニアン。モデルはもちろん久世家に今居る三匹だ。犬を残して来世へと旅立ってしまう飼い主は、どうやらご自分のことらしい。

 そして今年の三月。突然に、書きかけのこの物語の飼い主のように三匹のポメラニアンを残して天に召されてしまわれた。

 久世さんはかつて、伊集院静の「乳房」(講談社文庫)の巻末に「不良文学、または作家の死」という一文を寄稿されていた。昔の作家達は、たとえば五十年というところで冷たい線を一本、自分の命に引いていたと思われる節がある。その線までに、取り憑かれるように、燃え尽きるように書いたのだ。しかし当世寿命が延びて、五十歳の作家にとっても死は急に遠いものになった。平均寿命の統計が作家を死海の水浴のように安堵させ、ここに文芸は衰弱するのだ、と説かれた。そうして伊集院の人生の線は50歳辺りと勝手に決めつけて、睡眠薬とか悪い酒だとか、火宅であるとか、睡眠不足に女たちとかいう無頼の暮らしに明け暮れたかつての文士達の様に在れと、如何にも小説家らしい不良のススメで鼓舞して居られた。

 では、久世さんはご自分の“冷たい線”は引かれて居られたのだろうか。
 不良として、粋がって、やくざみたいに悪態つきながら文学に殉じたのだろうか。

 いやいや。作家の寿命が延びると、世の中、厭世的な老人小説ばかりになってしまうと案じておられたが、ご自身は厭世どころか好々爺。この本に載せられたポートレイト(写真上)の横顔の何と優しそうなことか。そして、果ては犬に笑われる老人としてのご自分までをも愉快に書き晒して居られるではないか。いつの間にか、犬に囲まれる穏やかな暮らしを続ける内に、久世さんの心を柔らかく解きほぐしてゆく何かが在ったのだろう。大凡粋がった不良の生活とは程遠い、愛くるしい犬たちに囲まれ、そしていつしかその心地良さの中に埋もれていったのだ。


 久世さんは、もしかするとご自分が引いた線よりずっと早くに旅立たれてしまったのかも知れない。死を意識し、自分が居なくなったあとの愛犬たちに思いを馳せたその物語は、残念ながら未完の儘に終わってしまった。久世さんは、彼等3匹の辿り着く先を、どんな結末の物語に仕立てるおつもりだったのだろうか。

 せめて、ほんのもう少しだけ、時間があったなら・・・。そう思わずに居られない。



犬に埋もれて

犬に埋もれて

  • 作者: 久世 光彦
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2006/08/29
  • メディア: 単行本


タグ:文学
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TaekoLovesParis

温かい交流のエピソードですね。しかも話が犬を通しての後日談にまで
ひろがり、心に残るイイ出会いになりましたね。久世さんが亡くなっても
本があることで、yk2さんはいつも久世さんを傍に感じられますね。
絵と同じく小説も世に残り、これから生きていく人たちを励ますんですよね。
yk2さんが70歳、久世さんがこの本をお書きになったような年代になった
とき、この本を読んだら、どんな感想をおもちになるでしょう?

yk2さんの人生の線引きが何歳かわからないけど(笑)、20~30代の記録
として書き残しておきたい話☆

以前、Lahiriさんに語ってらした、オタンジャディス方面、消防署通りの洋服屋
さんでの話ですね。
by TaekoLovesParis (2006-10-28 23:21) 

yk2

taekoさん、こんばんは。

僕には冗談抜きに久世さんはとっても恐いお客様だったので(実際は怒られたこともキツい言葉を掛けられたことも一度もないのですが)、「心温まる交流」と云うよりは、taekoさんも書いて下さってるように、ごく身近に感じることが出来た小説家についての思い出を自分の中で一度まとめておきたかった、ってことかな。

それを、今回書こうと思ったのは、遺作が、こんなにも犬で溢れたものになるだなんて、思いも寄らなかったから。久世さんの作品は文章が難しいイメージがあったので、こんなに読みやすくて楽しいエッセイは想像もしてなかったのです。また、なかやまあきこさんと云う女流写真家の方の撮った写真が、なんともいい雰囲気を足しているのですよ。

冷たい線。考えたくないけど、引いておかなくっちゃいけないのかな。
でも、冷たい線に限らず、僕は人生に何も線が引けてないツマラナイヤツです。もうほんとだったら人生の後半考えて、終点から逆算して生きて行かなきゃならない頃合いなんですよねぇ・・・。

そうそう、お店はね、Lahiriさんトコに書いた渋谷のお店とは別だったりします。ここはLe Chaponのすぐそば。
by yk2 (2006-10-29 01:50) 

TaekoLovesParis

↑作家こぼれ話、を読んでいるようでした。yk2さん、やはり読ませるものが
書ける方なんですよ。しかもその日のうちにお返事、というみごとさ。
では、いってきます。
by TaekoLovesParis (2006-10-29 07:40) 

julliez

なんだかやり取りの様子や、光景が目に浮かぶようなお話で、ついつい見入ってしまいました。
心に残る素敵なエピソードですね^^
by julliez (2006-10-29 12:20) 

plot

僕はひねくれた少年?だったのかTVドラマにはほとんど興味はなかったのですが、「時間ですよ」と「寺内貫太郎一家」だけは毎週楽しみにしていました。もちろんその後の向田邦子さんの一連のドラマも。向田邦子さん、久世光彦さん、素晴らしい才能と、並外れた努力、集中力。エンターテインメントを創造する厳しさを教えてくれているように思います。
by plot (2006-10-29 12:22) 

ポコmom

久世さんの死は、週刊新潮にエッセイを連載中の突然の死でしたから驚きました。
yk2さんは「レナウン娘」のときもそうでしたが、思いがけず昔のことを思いださせてくださいます。

私自身は久世さんのファンというより向田邦子さんのファンでした。
yk2さんの仰せの通り「波乱含みのロマンス」、奥様がいつもサロペットをはいた素っ頓狂な役者さんだったことなど懐かしいことです。

久世さんの小説は何篇か読みましたが、密度ガ濃くて暗いのですが、なにかふんぎりのつかない中途半端さを感じずにはいられませんでした。
向田邦子という相棒がなくなり才能をいかすところがなくなり、ご自分の場所を探すため懸命に小説を書いていらっしゃるような気がしていました。

久世さんの生家には麗子像の複製が飾ってあったそうです。「子供心にとても恐ろしかった」と語っておいでだった、「雷がなって稲光がさそうものなら震え上がったよ」。
インタビュー久でおしゃってた久世さんにマムはとても親近感をもちました。
yk2さんが愛犬を前にしての久世さんに親しみをお覚えになったようにね。

伊集院さんの乳房にそのようなことを書いておいででしたか。
気がつきませんでした。
「人生の線」ですか。
マムは人生の線を四六時中、ひき直してどこが人生の線かわからなくなっちゃいました。
と、いうことは逆に死というものがこわくなくなっちゃいました。
勿論、久世さんやyk2さんがおっしゃっていることはこういうことではないのですが。

yk2さんのブログを読んでいろんなことに思いをはせました。
久世さん、きっと苦みばしった顔をしてご覧になっておいででしょうね。
by ポコmom (2006-10-29 20:16) 

yk2

taekoさん、返事はね、よっぽど酩酊して帰らない限りはその日にしたいものだと思ってますが、いつもそう出来るとは限りません(^^;。

うん。こぼれ話、ってのが確かにぴったりかも知れない。

そうそう、話は違いますがシェリーさんの誕生年のムートンの話からいろいろNetで調べていたら、この間taekoさんが名前を出していたフランシス・ベーコンも1990年のラベルを描いていたんですね。
なんでもベーコン82歳で、それが最後の作品になったそう。知ってました?
画像はここ→http://www.rakuten.co.jp/katsuda/377067/525113/

でね、97年はこれまたtaekoさんの好きなニキ・ド・サン・ファルなんですって。
by yk2 (2006-10-29 23:20) 

yk2

julliezさん、こんばんは。
アイコンが変わりましたね。今度のも可愛いですが、前のワインのもイメージぴったりで素敵だったのに。

ここでの話はね、やっぱり主役は犬なのです。日本に居られる間に本屋さんでちょっと立ち読みでいいから、この本、見てみて下さいね。気分が刺々しくなってしまっているような時はやっぱり和みます(^^。
by yk2 (2006-10-29 23:29) 

yk2

洋一さん、こんばんは。
洋一さんはひねくれていたのではなく、TV見るくらいだったら、絵を描くことの方が好きな少年だったのでしょう?。

でも洋一少年が「時間ですよ」とか見て笑ってるのを想像するのも、なかなか楽しいですよ(笑)。

久世さんは役者の演技にはとても厳しい人だったと聞いています。でも、そのくせ、樹木希林さんに「ジュリぃ~~~」とか云わせていたんだから、本当は自分でも面白いことを云ってたくさん人を笑わせたかったのかも知れません。とってもシャイな人だったんだと思います。
by yk2 (2006-10-29 23:40) 

yk2

さて、マムさん。コメント、たいへん嬉しゅうございます。
今日はマジメな方のスイッチの入ったマムさまが書いて下さったようで・・・(笑)。

奥さまが元女優さんだったと知ってらっしゃるマムさんはさすがです。
僕はね、さすがに当時まだ子ども過ぎて、そこまでの記憶はないのですよ。

相棒、向田さんの早過ぎた死を契機にして、と云うのは少なからず影響があったことでしょうね。でも、その死こそが数々の向田ドラマを制作し続ける強いモチベーションになったのではないかと思います。

久世さんの生家にある岸田劉生の麗子像は、「蕭々館日録=しょうしょうかんにちろく」(中央公論社)のモチーフになっていますね。今丁度読んでいるところです(笑)。

僕は、小学生のクセしてデビューしたてのクッキー・フェイスのCM当時から夏目雅子さんが大好きだったので、伊集院静さんは心底憎ったらしくて(笑)、「乳房」は敢えてずっと手に取らないようにしていました。でも、読んだらあまりに切なくて哀しくって・・・。若い時には分からなかったことも、今なら分かるようになっているんだなぁ、ってしみじみ気付いた作品。だから久世さんの寄稿されていた文章もとってもよく心に残っているのですよ。

マムさん、文庫本持ってそうですね。見つかったら是非お読みになって見て下さいね。
by yk2 (2006-10-30 00:14) 

ポコmom

「僕はね、さすがに当時まだ子ども過ぎて」・・・マムは多分、洋一さんより年下です。念のため!
夏目雅子さんは素敵でしたね。もうでないですね、ああいう華のある女優さん。マムは孫悟空のときの三蔵法師役が大好きでした。

「乳房」ですが、勿論マムの本棚にありました。
が、単行本でした。
こんど立ち読みしますね。

掲載されている久世さんのポートレートはいいですね!
by ポコmom (2006-10-30 16:07) 

シェリー

こんばんわ~久世光彦さん・・・実は全く存じ上げませんでした。
でも。私も今年の4月まで最愛のポメラニアンと暮らしてたので・・・yk2さんのお話読んでとっても胸がキュンとしたというか。とても親しみを覚えました。「犬に埋もれて」読んでみたい・・・けど涙がでそう(涙)先立たれるのも辛いけど、残して逝くのはもっと辛かったかもしれないな・・・
by シェリー (2006-10-30 23:51) 

yk2

マムさん、コメントありがとうございます~。
誰もここでそんなコト考えてないですってば(笑)>念のため発言

僕はね、綺麗なのにちっとも気取らない、しょうもない駄洒落を云っておいて自分で一番に受けてしまうような「素」の夏目さんのファンだったので、お芝居よりも日曜お昼のFMラジオの「翔べ、光の中へ」って番組でDJをしてる時の彼女が好きでした。今でも僕のお気に入りのアルバム、カーリー・サイモンの「TORCH」など、夏目さんが大好きだと放送で語っていたからこそ聴いたアルバムも少なくありません。

三蔵法師は、男性ファンからすると、ちょっとねぇ・・・(笑)。

「乳房」に添えられた久世さんの文章は、敢えて直には夏目さんの死に一切触れない、センチメンタリズムを徹底的に排除した、伊集院さんの不良文学へのエール。斜に構えて、正面から励ますわけでなく、決して慰めるでもなく。でも、触れないことでより一層滲んで来るものが、僕には感じられるのです。これは僕が夏目さんの大ファンだったから、余計にそう思えるのかな。
by yk2 (2006-10-31 12:12) 

yk2

シェリーさんの大事な愛犬もポメラニアンだったのですね・・・。

久世さんもね、この本の中で、いつの間にか、犬の最期を看取るか、それともご自分が犬に見送られるのかと云う年齢になってしまったと語って居られました。犬は感情なんて持ち合わせない。たとえ私が居なくなってもコイツらは悲しみなんて感じないのだ、と冷めたコトを云っておきながら、それでも彼らに埋もれて旅立たれたのは、久世さんにとってはこの上なく幸せなことだったんじゃないかな、と僕は思いますよ。

泣かれちゃったら困るから、無理に読んでみたらなんて云いません(^^。
でもね、「笑う犬」と云う章の文と写真はとっても愉快だから、気が向いたら本屋さんでペラペラとページをめくって見て下さい。同じにポメラニアンを愛した者同士、久世さんもシェリーさんのような方に読んで頂けたら、きっと嬉しいと思われることでしょう。
by yk2 (2006-10-31 12:13) 

TaekoLovesParis

yk2さん、本さっき買って読みました。
実際の久世さんに面識のない私には、単純におもしろ~い心温まる簡単に読める本でした。何といっても犬の写真がかわいい!犬は亡くなっていないから
イキイキしているし、クマ犬、タヌキ犬、鹿犬は写真見てるだけでもユーモラス。
どう見たって、ぬいぐるみっていう写真もありましたね。
直木賞作家の本だけ好きな犬って、、クスッでした。
笑う犬、わかりますよ~。うちで昔飼っていた犬も、ちょっと人をバカにした
ように、じろっと見たり、こちらがテレ笑いをすると同調したり、落ち込んでいる
と、「くぅ~ん」って声かけてきたり、、人間の感情をよむのがうまいんですよね。

取材には犬といっしょがいいと書いてあるところでは、「お~このときにyk2
さんに選んでもらった服を着たのね」とうなづいて。。

以前に某TV局でプロデューサーをやっていた友達が、「TBSは久世さんって
いう天才がいるから強いんだよ」といつも言ってましたが、久世さんは人の
気持ちを読むことに関して、犬のような天性があったのでは、、それにしっかりとした表現力が加わって、まさに鬼に金棒、業界で向かうとこ敵なしだった
わけがようやくわかりました。

今日はもう1冊、本を買いました。メイコさんの「トスカーナから、、」です。
これもさらっと読めて、きれいな本で、内容は知ってる話がいろいろだから
うれしくなります。
by TaekoLovesParis (2006-11-02 22:51) 

yk2

taekoさん、こんばんは。
あらら、「犬に埋もれて」までもお買い上げですか。小学館の方もさぞや喜んで下さることでしょう(笑)。

そうそう。直木賞ばかり狙って食べるって可笑しいですよね。芥川賞系の純文学はお口に合わないようで。ヘンなイヌ~(笑)。
でも確かに彼らはユーモラスで可愛いんですよねー。本はす~っと読み終えてしまうけど、あの写真はきっとこの先も見飽きることなく和めそうですよね。

そっか、久世さんは犬のような感性ですか(笑)。
要は嗅覚が鋭いってコトね。

メイコさんの本、さっそく手に入れられたんですね。
僕も早く買わなくちゃ。
by yk2 (2006-11-03 00:22) 

julliez

yk2 さん
本は本でも雑誌ですが、某ブルータスのワイン特集、
ルネ・ジョリが表紙に出ていますよ。
もちろん記事の中にも!
もう既にゲットされていたらスミマセン。
by julliez (2006-11-04 02:21) 

yk2

julliezさん、教えて頂いてありがとうございます。
メイコさんの本と一緒に、早速Amazonから届くようにオーダー入れました。
某ブルータスって、何が某やねん(笑)。
by yk2 (2006-11-05 10:17) 

TaekoLovesParis

julliezさん、↑の記事を読んでから、近所の本屋さんで買いました。
ルネ・ジョリィは堂々の6位にランクされていましたね☆☆☆
私も「ブルータス」に某がついているから、なんか種類があるのかと
思ってしまいました(笑)。
by TaekoLovesParis (2006-11-05 20:36) 

julliez

あはは、失礼しました。
この時期、ワイン特集の本は沢山出ていますね。
内容は、兎も角、ワインな気分にさせてくれることは素敵な事ですもんね。

でも、鵜呑みに出来ない内容が多すぎますので、記事に関しては斜め読みが無難。
試飲の評価に関してはモチロンそれとは別だと思いますが^^
by julliez (2006-11-05 22:25) 

yk2

昨日、某ブルータス(笑)が届いたので早速読んでみました。
ルネ・ジョリィのファンとしては高評価は嬉しいですが、こんなのに取り上げられちゃうと、どっか大きな商社が入って価格高騰なんて具合に、つい最悪のシナリオを思い浮かべちゃったりしますね。それは僕やtaekoさんにとっては、絶対にイヤな結末!。

鵜呑みに出来ないってのは、百も承知です~。今回も随分とビオに偏りまくった内容過ぎますものねー。ワイン関係ではありませんが、雑誌編集の取材ソースのいい加減さは何度か実体験してますから(苦笑)。
by yk2 (2006-11-07 12:34) 

julliez

yk2さん、
ルネ・ジョリの価格や、色んな事情、ここにはあんまり詳しく書けないのでじれったいです。
商社が割り込んでの価格高騰・・はないでしょう。
でも確実に値上がりは・・・します。
裏事情はここまで。

うちの師匠が、業務連絡中にもかかわらず
「コイツのどこがビオやねんっ!自然派は何でもありなんかいっ!?」
を連発していました。
by julliez (2006-11-08 00:03) 

yk2

julliezさん、裏情報ありがとうございます。
確実に、ですか。あちゃ~~~。買えるときに買っておかねばー。

cdm師匠はお元気なのでしょうか?。こんなにも長く在仏は大変ですよねぇ。
by yk2 (2006-11-09 02:03) 

バニラ

あぁ、そういえばと探してみたら久世さんの
「蕭々館日録」が手つかずで本棚にありました。 
表紙には麗子像が.. 近いうちに読んでみましょう。
by バニラ (2006-11-17 20:50) 

yk2

バニラさん、こんばんは。
niceとコメント、ありがとうございます。

「蕭々館日録」ってなんだか不思議なスト-リーです。劉生に因んで麗子と名付けられた5歳の女の子が語り部なのですが・・・って、本を持っていらっしゃるそうなので多くは語りませんが(笑)。

久世光彦による「吾輩は猫である」的作品と云ったらいいのでしょうかね。麗子の視点は少女のそれではないので、ちょっと異様です。それが麗子像のイメージと妙に重なって、更に不思議な世界。
by yk2 (2006-11-21 00:15) 

TaekoLovesParis

yk2さん、1ヶ月も前のコメントに今頃返事書く奴がいるか、だけど。。
ムートンの画像のサイト見ました。わかりやすくてきれいな写真ですね。
シャガールとかピカソ、それにニキのエチケットは知ってたけど、ベーコンは
知らなかったです。
実家の近くのスーパーでムートン2001年を売っている!24000円くらい。
買えそうな値段っていうので心が動きます。
by TaekoLovesParis (2006-11-23 00:20) 

yk2

taekoさん、ぜーんぜん構わないですよ、「今頃」でも(^^。
ムートン2001年をスーパーで買っちゃうのですか~!?、って、売ってるスーパーもすごいですね~。お客さんの層が良いお店じゃなければバイング出来ないでしょう。

でもね、その金額は高いかも。ルネ・ジョリィのロゼ1本損しちゃいますよ~~~、って書いたら、絶対それじゃ買えないでしょ?(笑)。

取扱店のサイトをちょっと見てみたんですが、その2001年が飲み頃になるのって、予想が2013年頃からって書いてありますね。気の長い話だなぁ~(^^;。

でもtaekoさんなら、ワインの中身だけじゃなくってエチケットの現代アートを楽しむって味わい方もなされるでしょうから、贅沢な趣味だけど、ムートンをヴィンテージ毎に揃えて行くのも良いかも知れませんね。

あ、ついでに、中身を減らしたい時は、呼んで頂けたら幾らでもお手伝いしますので、と云うか、是非にも呼んで下さい(笑)。
by yk2 (2006-11-23 10:21) 

TaekoLovesParis

yk2さん、お返事ありがとう!
<ルネ・ジョリィのロゼ1本損しちゃいますよ~>
→はい、説得力あるたとえです。
しかも2013年が飲み頃なんて、、あと6,7年、待てない。

このエチケット、色がきれいで好きだけど、描いてる人、RobertWilsonlって
知らない人。アメリカ人らしい。そこがいまいち誘われない点。
99年のサビニヤックだったら大好きなポスター作家、でも高いんでしょうね。
もちろん、97年のニキもね。

まだ買ってないのに、「参加希望」って(笑)
yk2さんといっしょに飲むときは、ちゃんと気合の1本を持って行きますよ。
by TaekoLovesParis (2006-11-23 13:36) 

yk2

taekoさん、やっぱり待てない?(笑)。
あはは、僕もそう思います。ムートン・ロートシルトほど高くなくたって、今買っておきたいワインは幾つもあるんですが、「このワインは10年は忘れていた方がいい」なんて書いてあるのはやっぱりねぇー(^^;。

でも、やっぱり飲み頃になるころには間違いなく手が出しにくい値段になっちゃうんですよねぇ。

97年はセカンドが美味しかったんだから、性格はまるで一緒ではないと思いますが、ニキのもきっと美味しいと思いますよ~。世間一般ではグッド・ヴィンテージって云われてない分、逆に狙い目なのかも。taekoさんが考えてたスーパーの2001年よりちょっと安いくらいで買えるみたいですから。

僕は「気合いの1本」なんかじゃなくって、お気軽なのに美味しい自慢の1本でいーんですよ。確かに5大シャトーはいつか飲みたいけど(^^;、blogで話してるような方達とそれこそルネ・ジョリィを一緒に飲めたら楽しいのにな~なんて思うのです。高いワインを難しい顔してなめるより、食事もワインも楽しい会話あってこそ!、でしょ(^^。
by yk2 (2006-11-24 01:04) 

TaekoLovesParis

yk2さんへ ↑で的確なアドバイスをありがとうございます。待てない私は
2001年じゃなくて、97年をヒマな時、探してみますね。
みなさんでルネ・ジョリィを、、いいご提案☆☆☆

もうすぐ12月。飲み会の多い季節。銀座のワインバーで一晩だけシャンパン飲み放題、食べ放題12000円に誘われて行きます。どんなシャンパンが出るのかしら?
by TaekoLovesParis (2006-11-29 22:01) 

yk2

taekoさん、銀座のワインバーの飲み放題食べ放題、12000円って一見高そうだけど飲み様によってはすぐ元採れちゃうかもしれませんね。だって銀座で飲んだらちょっとしたワインでもすぐグラスで1000円以上なんて当たり前。シャンパンならみんな1杯1500円から上でしょうから・・・って、元々が高いのか・・・(苦笑)。

先日、ニキの描いたエチケットをワイン・ショップでまじまじ眺めてきました。やっぱり実物見ると、アーティスティックで雰囲気好いですね~。でもね、もし僕はこれを買っても、勿体なくってずっと栓を抜けないかもなぁ・・・なんてついつい思っちゃいました。貧乏性だから(^^;。
by yk2 (2006-12-01 00:42) 

TaekoLovesParis

ニキのね、私も酒の激安店で見つけました。ホンモノを見たのは
初めて。19800円でした。この値段だったらどうですか?

そうですね、シャンパンは一杯1500円が多いですね。しかも6時から
12時までのながーい時間。喋って笑ってたらすぐ元とれますね。
貧乏性はいいことですよ。「はい、どんどんいきましょう」だったら
お金がいくらあっても足りない(笑)
by TaekoLovesParis (2006-12-03 10:15) 

yk2

taekoさん、こんばんは。
その値段だったら、かなり好いかも~(^^。
今買っておいて、来年のお誕生日のお祝いくらいには97年のムートンも10年を経て、ようやく飲み頃になっているかも知れませんねー。

こうやってtaekoさんも高額ワインの底なし沼にはまって行くんだな(笑)。
by yk2 (2006-12-04 00:00) 

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