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新年会2007 [家飲みワイン]

1月6日(土曜日)

 空模様は朝から生憎の冷たい雨で、気温も上がらずにとっても寒い。普通なら家でぬくぬく映画か音楽でも楽しんでいたいような天気だったけど、この日は親しい友人宅に“およばれ”で新年会。



 E(左)は知り合って四半世紀越えの、付き合いのふる~~~い(苦笑)同級生。ダンナは僕らの中学高校の一学年下の後輩。普段から、時折集まってはみんなでごはんを食べたりしている、気の置けない楽しい仲間。僕の他にも、互いに誕生日に乾杯し合うようなもう2人を加えて、5人で賑やかに新年のお祝い。


 そんなに気合い入れなくっていいよ、っていつも話すのに、料理得意のEは「今日は手抜きでお鍋だから私は何にもしてないよ~」なんて云いつつこのテーブル。 皺一つ無くふっくら見事に黒豆炊いて、丁寧にアスパラに生ハム巻いて、小鉢は子持ち昆布とコハダの酢の物に牛肉のサラダ。カンパチのお刺身はピーナッツを炒って砕いてエスニック風に。ほんと、いつも綺麗かつ細やかにセッティングしてもてなしてくれるので、来る度に感心しちゃう。


 これはウニの瓶詰めを変わり豆腐風にしたもの。

 実は先日2人で森美術館で絵を見に行った帰りに、奥沢に在るイル・ピアットという僕の大好きなイタリアンのお店に連れて行って、そこの看板メニューの1つである“うにプリン”を食べさせてあげようと思いきや、悲しいかな売り切れ(泣)。イル・ピアットのうにプリンもやっぱり変わり豆腐風で、オレンジ色したやわやわとしたテリーヌのようなその「プリン」はじゅんさい入りの温かいコンソメの中に浮かべられいるのだが、Eは僕が伝えたイメージで想像して作って作ってみたんだそう。プチトマトの酸味と滑らかにムース状にされたウニの濃厚な味が好いコントラストになっていて、これはこれでなかなかに美味しい。

 知り合った昔を思い出すと、こんなふうに彼女に手料理をごちそうになるなんて、思いも寄らなかったのになぁ。男子生徒に交じって放課後にソフトボールを一緒にやってるようなヤツだったんだから(^^;。


 さて、この日も乾杯は“泡”です。


 Eは保冷剤が大好きなので、またもやこんな冷やされ方(笑)。
※過去記事→(http://blog.so-net.ne.jp/ilsale-diary/2005-12-26

 僕が御年始に持って行ったのはこの紅白2本。僕がよくお邪魔してるblog“エノテーク”のシェリーさんも飲んでいらした(参照→http://blog.so-net.ne.jp/enotheque1973/2006-12-30)ブルゴーニュのクレマン、メゾン・ルー・デュモン(NV)。これを造っているのはジュブレ・シャンベルタンで頑張る日本人醸造家、仲田晃司さんのメゾン。

 今日は予め和食だよと聞いていたので、お正月だし、気分は久々に日本のワインかなぁ~なんて考えて、初めはずっと我が家で眠っているサントリーの“登美の丘”の“見晴台園(1995)”辺りでも持って行こうかと思っていたんだけど、更に詳しくリサーチ(笑)したところ、濃くて強そうなカベルネ系のワインはちょっと似合いそうもないメニュー。

 だったら、と思い出したのが、この仲田さんのクレマン。
 細やかな泡立ちで、スキっと爽やかな柑橘類を思わせる酸味。コクも程良く、かなり美味しいシャルドネだと思う。シャンパーニュよりウマイ、ってコピーはいろんなスパークリング・ワインの売り言葉としては、かなり有り触れたコピー(それも結構眉唾な)だけど、これに関してはあながちウソじゃないかも知れない。去年の夏は3000円以下の美味しいクレマンを探して色々と試したけど、結局それなら2000円後半のシャンパーニュの方が間違いなく美味しいんだなぁ、なんて感じていた僕も、これには意を改めざるを得なかった。また遠からず飲んでみようっと。


 グラスに注いだ写真を撮り忘れてしまったロゼの方はピノ100%で、ピンクと云うより、ほとんど薄いオレンジ色。こちらも柑橘類を思わせる酸味がきりりと引き立っていて、甘みはごく僅か。コマだれで食す豚しゃぶにと一緒に愉しんだけど、これはなかなか良い取り合わせだったかも。

 取り合わせついでに、もう一言。先日、ワインと食べ物のマリアージュについて、イクラ、カズノコ、キャビアには白のシャンパンが最高!と堂々と書いてあるものを読んだのだけど、このルー・デュモンのシャルドネはイクラ、子持ち昆布にはハッキリ生臭さが出てしまい絶対に合わない(※云うまでもないが酢の物のコハダも勿論ダメ)。これはルー・デュモンが悪いんじゃない。無理に合わせるヤツが悪いんだ>ぢぶん(苦笑)。クレマンだろうがシャンパーニュだろうが、果たして本当に魚卵に合う葡萄の泡なんて、存在するのだろうか???。


 最後は綺麗にお重に詰められたちらし寿司・・・なんだけど、食べ過ぎちゃってもう手を付けられなかった。せっかく作ってくれたと云うのに、ごめーん(汗)。

 実は、1人遅刻者(=Eのダンナ)が出たので、彼を待ってる間にお腹空いちゃって、みんなでアペリティフ代わりにボージョレ・ヌーヴォー(年末のJ.J.ヴァンサンで免疫が出来たらしい・・・笑)開けてクラッカーでレバー・ペーストやチーズを散々つまみ食いしてたもんだから・・・(^^;


 それでも甘い物は別(笑)。これは豆腐が材料のヘルシーなデザート。ムースのような軽やかさで甘みも本当に控えめ。僕は抹茶のタイプを貰ったのだけど、子どもはこの甘さじゃ物足りないかもしれないくらいに(笑)上品な味。横浜の田園都市線沿線のどこかで買って来た、って云ってたけど、すっかり忘れてしまった・・・(苦笑)。


 食後はこのメンバー恒例のウノ。僕は子どもの頃からカードゲームなんてほとんどしないようなヤツだった(子どもの頃は、遊びと云えば、ひたすら野球ばっかりだったから)けど、この仲間達とウノをするのは本当に楽しい。みんな、いい歳して、まるで子どもみたいに盛り上がっちゃう。


 楽しい時間は、あっと云う間に過ぎて行くね
 今年もまた、こんなふうにみんな一緒に楽しめる時間がたくさん有るといいね
 
 ごちそうさまでした。


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バニラ

滅多にない?アットホームな雰囲気の記事にここはyk2さんのところ?と
確認してしまいました...
いいですねよね、互いの背景も知り尽くしてる長い付き合いの友人って。
それにしても繊細で美味しそうな料理が並んでいて、それもまた
楽しみのひとつですね。
スパークリングもとっても美味しそう。お手頃だからこれならわたしでも
試せそう。 
by バニラ (2007-01-08 08:43) 

yk2

バニラさん、こんばんは。
あはは、そうですね、おおよそ普段はこんな雰囲気の記事は書いてないですもんね(^^;。

この友人宅には年2~3回食事によばれるのですが、僕がこんなblogを書いてるなんてコトは知らないので、普段はあんまり写真を撮ったりしてないのです。最近はカメラ出すと「ひょっとして、blog書いてる?」なんて、すぐに疑われちゃうから、言い訳が大変(苦笑)。

この泡、メゾン・ルー・デュモンは馬車道の2本横浜スタジアム寄りの関内桜通にある信濃屋さん(http://www.rakuten.co.jp/shinanoya/460951/504825/504947/)で買いました。結構品揃えが良いので行くのが楽しいお店。白、ロゼとも2300円前後と手頃です。僕はシャルドネ(白)が気に入りました。美味しかったですよ。
by yk2 (2007-01-09 02:04) 

plot

いいな!新年会。どんな一流のお店もかなわない愛情たっぷり&本当に美味しそうな食卓ですね。
日本に飛んで帰りたくなってしまうけど、たぶん3月になりそうです。4月にお会いできるかな?
by plot (2007-01-09 02:18) 

シェリー

こんにちは~すごーく素敵なお仲間と羨ましい新年会ですね☆
お友達Eさんのお料理、とっても綺麗で美味しそうで勉強になります~
私もいつかこういうおもてなし料理を出来る女性になりたいなぁ
アスパラの生ハム巻き!早速真似させていただきたいです~
そしてもう一つ。なんだかEさんにとても親しみを感じちゃったんですが・・・
私も保冷剤で冷やしちゃう!だって簡単なんだもーん(笑)です。
なんか一瞬我が家の光景を見てるみたいだったですよ(笑)
でもさすがにブログをはじめるようになって、これはちょっとマズイ?(汗)
と、最近写真とるときには近所のスーパーで無料でもらえる氷(食材冷す用)を沢山貰ってきて冷やしたりしています。でも見えない底のほうは保冷剤だったりします(笑)

ルーデュモンさんのクレマン。素敵ですよね~TBしていただいて光栄でーす!和食にも合うな~と私も思います。でもロゼにゴマたれもおいしそうですね~私、シャンパーニュにお魚で生臭くて嫌だなぁと思ったこと何度かありますが、イクラはまぁ平気だったりします。(特に合うとも云わないけれど・・・)前に、どこかのサイトで、「イクラのシャンパン漬け」て観たことあるんですよ(汗)たしか美味しいって書いてましたが・・・まだ試したことはないです・・・どうでしょう?(笑)

それと、yk2さん、ボジョレーにも開眼されたようですし・・・(笑)
いつかルーデュモンさんのボジョレーも機会があったらお試しになってみてはいかがでしょう??
by シェリー (2007-01-09 17:45) 

yk2

洋一さん、次回の一時帰国はやっぱり3~4月頃ですね。もちろん展覧会にはお邪魔させて頂きますので!。

>どんな一流のお店もかなわない愛情たっぷり&本当に
>美味しそうな食卓ですね。

それなのに、後輩ダンナは実は吉野家の牛丼が大好物だったりして、Eが用事で晩ご飯が作れない時など、スキップしそうな喜びようで食べに行くんだそうです・・・。人間、無い物ねだりですね(苦笑)。

でも、洋一さんほどいつもいつも恵まれた食卓についてる方もいないと思いますよ~。レストランなんか行かなくたって、メイコさんが毎日作って下さるんですから。
by yk2 (2007-01-09 22:57) 

yk2

シェリーさん、こんばんは。
Eはね、とても昔はそんなタイプじゃなかったんですよー。おおざっぱで細かいことはさして気にしないような、サザエさんみたいなヤツだったんです(笑)。でもシェリーさんと同じに茶道を嗜んだり、フラワーアレンジメントとかに通ってる内に随分変わったみたい。でも、おもてなし上手はシェリーさんだって負けてないと思いますよ。

で、保冷剤でシャンパン冷やすのって、シェリーさんも実はやってるんですね(笑)。実はほんとはこの倍くらいの保冷剤が冷凍庫から出されてきたんですが、それじゃ写真にラベルが写らない!って戻させました(苦笑)。

和食とシャンパン、ワインはやはりどうしたって合う物と合わない物が有ると思うので、僕は「無理しない派」です。邪魔をしないなら、気にしないで飲んじゃいます。でもなー、イクラのシャンパン漬けって・・・、美味しいのかなぁ~?。僕は、試さなくていいや・・・((((^^;。

ルー・デュモンのヌーヴォー、確かに以前から興味は有るんですが、もう近所じゃ売ってないしなぁ~。今の僕はどうせ送料掛けて取り寄せるなら、近い金額でルネ・ジョリィのBdBを買いたくなっちゃうかもしれませんね~(と、BdBを飲んでないシェリーさんを逆に煽ったりして・・・笑)。
by yk2 (2007-01-09 23:27) 

ミカチ

気の置けない仲間との食事、良いですね~。
誰かのところに子供がいるとまた違った雰囲気になっちゃいますが、
こういう大人だけのって良いですよね~。懐かしいです。
by ミカチ (2007-01-12 07:49) 

yk2

ミカチさん、こんばんは。

そう。子どもがいると、また全然別の雰囲気になっちゃうんですよねー。それはそれでまた賑やかで楽しいけど、後でどっと疲れちゃう(^^;。今回みたいに子どもが全然居ないと、学生気分のまんま、ですね。進歩の無さにあきれちゃうくらいに・・・(苦笑)。
by yk2 (2007-01-12 22:57) 

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