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きわめて私的な“Best Tune Award 2007” [jazzっぽいの、好き?]

 

 さてさて、例年でしたらグラミー賞の発表など、ちょいと一瞥をくれるくらいで「ふーん」ってなもんなのですが、今回はさすがにちょっと驚かされました。年間最優秀アルバム にハービー・ハンコック『 リヴァー~ジョニ・ミッチェルへのオマージュ』(写真上)が選ばれたって云うじゃありませんか。これ、ジャズだけの枠でなく、全てのジャンルに於いての、ですからね。それはもうひたすら吃驚!です。

 ハービーの今回の「ジョニ・ミッチェル作品へのトリビュート」と云う企画アルバムには、ジョニが大好きな僕は大いに喜ばせて貰ったのですが、その嬉しかった気持ちを以てしても、この作品が“Album Of The Year”と云うのは、どうにも地味な印象が拭え切れません(^^;。それだけ去年はヒット・チャート的にも大きな話題となるような大ヒットがなかったってことなのでしょうか?。なんでもジャズ系アーティストが年間最優秀アルバム賞を獲得するのは、スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト『ゲッツ/ジルベルト』以来、43年振り!の快挙なんですって。
 

 そんな話題に触発されて、じゃあじゃあってコトでワタクシも選んでみました『きわめて私的な“Best Tune Award 2007”』。ええ。アルバム単位じゃなくって、あくまで楽曲主義で。
 
 ただ、そのまんまグラミーを真似るのは自分にとってツマラナイことなので、世間のCD売り上げやラジオのオンエアがどのくらいか、なんてデータ的な事はぜ~んぜん関知せず、ただ単純に好きな楽曲を選んで、いろんなカテゴリーを勝手に作って、そこに当てはめてみました。
#実のところ、年末に「2007年今年の10曲」ってテーマで手を着けて、ず~っと下書きのままほったらかしだったネタの再利用だったりしますが・・・(^^ゞ。

※なお、ここでは基本的には2007年リリースの新録作品で、かつ僕が自分で購入した作品(約70枚程度)のみを対象としていますが、輸入盤が前年リリースでも国内盤が2007年発売のケースであればそれも対象に含めています。
※※当ページに掲載されているアルバム・ジャケットは全てAmazon.co.jpにリンクしています。クリックすることで別ウィンドウが開きます。


【 最優秀ジャズ・インストゥルメンタル賞 】
 コンテンポラリ・ジャズにカテゴライズされる新録インスト曲の中で一番に演奏が気に入った曲を選んでみました。

THE MEAN TIME / Michael Brecker

Pilgrimageマイケル・ブレッカーが他界してから早1年。彼はもうこの世にはいないのだ、と改めて感じながら聴くこのアルバムの冒頭曲は、あまりに心に重すぎて、当初は音楽として素直に楽しめなかった。時間と共に、徐々にその思いも薄らいでは来たけれど、この先も決して全てが消え去ってくれる事はなさそうだ。この曲のピンと張られたテンションの中、メセニーはじめ参加メンバー達入魂のインター・プレイに、病に冒された身をおして、燃え尽きるように全身全霊を籠めたブロウで応えるマイケルの姿を思い浮かべると、どうしたって繰り返し悲しくなってしまうのは否めない。形はどう在れ、この曲は僕の中でずっと何か特別なものとして残って行くんだろうなと思わずにいられないのだ。

 試聴可能サイト→ アルバムジャケットをクリック(別ウインドウが開きます)

次点・・・ LONG BEFORE / Metheny Mehldau Quartet
三位・・・ BOTH SIDE NOW / Herbie Hancock


【 最優秀ポップ・インストゥルメンタル賞 】
 スムース・ジャズ系のインスト楽曲の中で一番に演奏が気に入った曲を選んでみました。

SURREPTITIOUS / Jeff Lorber

He Had a Hat残念ながら、昨今このカテゴリーは誰が何を演奏しても代わり映えしない金太郎飴の様なサウンドばかり。いい加減ウンザリしているのは、決して僕だけじゃないだろう。そんな中、キーボード・プレイヤー、ジェフ・ローバーが従来のスムース・ジャズのフォーマットを無視し、ドライブ感に溢れた元来のジャズ/フュージョン寄りの演奏に回帰してくれたのは、長年のファンとして嬉しい出来事。この曲ではD.ウェルック(dr)、A.アル(b)の繰り出すタイトなリズムの上でR.ブレッカー(tp)らがスリリングでキメキメなフレーズを聴かせてくれている。こう云うのがずっと聴きたかったんだよ!!!。

 試聴可能サイト→ アルバムジャケットをクリック(別ウインドウが開きます)

次点・・・ MR. MARTINO / Chuck Loeb
三位・・・ LET'S TAKE A RIDE / Norman Brown


【 最優秀女性ジャズヴォーカル賞 】
 女性ジャズ・ヴォーカリストの作品中、スタンダードなどオーソドックスなスタイルの楽曲の中で一番に気に入った曲を選んでいます。

ALMOST LIKE BEING IN LOVE / Emilie-Claire Barlow

ザ・ヴェリー・ソート・オブ・ユー2007年、音楽に於ける一番の収穫は、このエミリー・クレア・バーロウと出会えたこと!。茶目っ気と愛嬌有るその歌いっぷり、ちょっぴりコケティッシュな声が魅力の彼女は本当に侮れない。何気無いようだけど、テクニカルなヴォイス・コントロールを必要とする難しいヴォーカル・ラインをさらりと無理なく聴かせる力量は相当なもの。アレンジやプロデュース能力にも長けた彼女は、本当の意味でのアーティスト。また、この曲のように、あまり人に知られていない埋もれた好素材を楽譜で探して発掘するなど、なかなかマニアックな学究肌。兎にも角にもオススメです!。

 試聴可能サイト→ http://www.hmv.co.jp/product/detail/2584173

次点・・・ LADY BE GOOD / Patti Austin
三位・・・ LIKE SOMEONE IN LOVE / Margareta Bengtson


【 最優秀男性ジャズヴォーカル賞 】
 男性ジャズ・ヴォーカリストの作品中、スタンダードなどオーソドックスなスタイルの楽曲の中で一番に気に入った曲を選んでいます。

I GET ALONG WITHOUT YOU VERY WELL / Rodrigo Rodrigues

Fake Standards活況を呈す女性陣に較べ、相変わらず不作続きの男性ジャズ・ヴォーカリストたち。マイケル・ブーブレ、ジェイミー・カラムなどを除くと、なかなか、これだ!と云う歌い手に出会えない。そんな中届けられたのは、残念ながら既に夭折してしまった無名のブラジル人シンガー、ホドリゴ・ホドリゲスが生前に唯一残したソロアルバム。ホーギー・カーマイケルの書いたスタンダード・ナンバーは、「失恋しちゃったけど、振り返りはしない。前を向いて歩いて行くよ、君がいなくたって大丈夫。もちろんね。」って内容なんだけど、アコースティック・ギターとストリングス、ハーモニカのみでほんのり温かく、純朴に聴かせてくれる。ホドリーゴの虚飾の無い歌声はどこまでも優しい。

  このアルバムのレビュー記事→ http://la-musica-jazzpoino.blog.so-net.ne.jp/2007-settembre-02
 試聴可能サイト→ ごめんなさい、みつかりません(汗)

次点・・・ CALL ME IRRESPONSIBLE / Michael Buble
三位・・・ MISTY ROSES / Tim Hauser


【 最優秀楽曲賞 / インストゥルメンタル部門 】
 グラミーにおける最優秀ジャズ・インストゥルメンタル作曲賞(=Best Instrumental Composition)のつもりデス(^^;

TOWER THE LIGHT / Metheny Mehldau Quartet

Quartet作曲はパット・メセニー。彼とブラッド・メルドーのデュオを発展させたカルテットはアナザー・メセニー・グループとも云える趣で、この曲では特にパットのサウンドの代名詞とも云うべきGRギター・シンセが炸裂。その曲調につい、往年の名曲"ARE YOU GOIN WITH ME?"の焼き直し(?)などとイジワルも云ってみたくなるけれど、結局は聴けば聴く程に彼独特の映像感を伴った壮大な音楽世界に引きずり込まれて行ってしまう。彼の音楽には、いつまででも鮮度が変わらず、ずっと陳腐化しない魔法でも掛かっているみたいだ。

 試聴可能サイト→ アルバムジャケットをクリック(別ウインドーが開きます)

次点・・・ BLUES FOR BALL / Steve Khan
三位・・・ THE MEAN TIME / Michael Brecker


【 最優秀楽曲賞 / ヴォーカル部門 】
 スタンダードやカヴァーを除いた新作・新録オリジナルのヴォーカル曲で一番に気に入った曲です。

THE ICE HOTEL / Stacey Kent

Breakfast on the Morning Tram甘みを帯びつつ爽やかなステイシー・ケントの声に導かれる幻想の氷の宮殿"THE ICE HOTEL" は英国きっての人気作家、カズオ・イシグロが作詞を手掛けた話題作。作曲はステイシーの夫君、サックス奏者のジム・トムリンソン。煌めくメロディ・ラインと歌詞に歌われるピュア&クリアな氷のイメージとがステイシー自身の醸し出す透明感と相まって素晴らしい出来映えの1曲に仕上がっている。ステイシーにイシグロとジムのチームは、途轍もなく大きな可能性を秘めているのかも。今後がとても楽しみだ。

 試聴可能サイト→ アルバムジャケットをクリック(別ウインドーが開きます)

次点・・・ SOMETHING IN THE AIR BETWEEN US / Sophie Milman
三位・・・ SO ROMANTIC / Stacey Kent


【 最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル 】
 これはちゃんとしたグラミーのカテゴリー。ただ、ここではいわゆるポップ系のジャズっぽいヤツです、って余計に分かりにくい?(^^;

EVERYTHING / Michael Buble

コール・ミー・イレスポンシブルこの曲は明らかにジャズ・リスナーよりももっと大きな市場へ向けての発信を意図していて、実際シングルとしてカットされマイケル・ブーブレのその名前をより広く知らしめることとなった。ノリが好い曲なので僕も気に入っているけど、やっぱり幾ら売れてもこっちのマイケルは彼の個性の一部としておいて貰いたいもの。彼には普通のポップ・スターなんかじゃなくって、ましてやリッキー・マーチン(笑)なんかでもなく、やっぱりシナトラを目指して欲しいんだよね。

  このアルバムのレビュー記事→ http://la-musica-jazzpoino.blog.so-net.ne.jp/2007-giugno-03
 試聴可能サイト→ http://www.hmv.co.jp/product/detail/2539091

次点・・・ WHEN JUDY FALLS / Silje Nergaard
三位・・・ ALFIE / Traincha


【 最優秀アレンジメント 】

AFRO BLUE / Dee Dee Bridgewater

Red Earthパリを拠点として精力的な活動を続けるベテラン、ディー・ディー・ブリッジウォーターが自身の血脈のルーツを意識したアフリカン・サウンドで聴かせるこの曲の強烈なうねり、土着的なリズムを採用しながらも見事に高いレベルでジャズと融合させたこのアレンジはとにかく新鮮だった。しかし、それも全ては歌う彼女のパリ仕込みのセンス、洗練されたパフォーマンス能力の高さがあればこそ、こなせるもの。何度聴いてもカッコイイ!。

  このアルバムのレビュー記事→ http://la-musica-jazzpoino.blog.so-net.ne.jp/2007-maggio-04
 試聴可能サイト→ http://www.hmv.co.jp/product/detail/2623167

次点・・・ THE JUNGLE LINE / Herbie Hancock
三位・・・ A NIGHTINGALE SANG BERKELEY SQUARE / Anna Sise


【 ブライテスト・ホープ 】

LARNIN' THE BLUES / Matt Dusk

バック・イン・タウンマット・ダスクは本国カナダでは2006年にこのデビュー・アルバムをリリース。07年になって我が国にでも作品デビューとあいなった。若者らしくビートの効いたポップス系のサウンドを持ったオリジナルも聴かせるもの、今一つその打ち出したい方向性が散漫な感じなのが残念。(#01)など、まるで80年代にヒットしたファルコの“踊るリッツの夜”みたいな造りで、オールドファンには新鮮味が薄いぞ(笑)。ただ、この曲(#06)にみられるようにビッグ・バンドのサウンドに乗せリラックスして聴かせるスタンダードは十二分に合格点。同郷先輩格のマイケル・ブーブレとどう住み分けていくのか、ちょっとだけ心配な気もするけど、歌は上手いし、スターになれる素質は十分持ち合わせていると思う。

 試聴可能サイト→ http://www.amazon.co.jp/Back-Town-Matt-Dusk/dp/B000NA273A/ref=pd_sim_dbs_m_img_3

次点・・・ A NIGHTINGALE SANG IN BERKLEY SQUARE / Anna Sise



 ここから先は特別賞(?)で、僕が2007年に聴いた楽曲の内、一番○○だった、と云うテーマで選んでます。


【 2007年で一番気に入ったポップス系カヴァー曲 】

LIGHT MY FIRE / Lisa

エンブレイサブル ザ・ドアーズのヒット・ナンバーのカヴァー。映画女優でもあるリーサの囁くような甘く可憐な声は「きれいなおねーさん」に弱い方必聴!(笑)。彼女のヴォーカルは耳元でふっと零される吐息のようで、かと云っていやらしく濃厚に過ぎるものでもなく、どこか軽やかな爽やかささえ感じちゃう。こんな声で「ねえ、私のハートに火をつけて。私の炎を焚きつけて燃え上がらせて欲しいの」なんて甘~く囁かれたら、ま、大概のオトコはコロリとカンタンに陥落しちゃうでしょう(^^;。

  このアルバムのレビュー記事→ http://la-musica-jazzpoino.blog.so-net.ne.jp/2008-febbraio-01
 試聴可能サイト→ http://www.spiceoflife.co.jp/sb_cd03_l.html


【 2007年で一番にセンチメンタルな気分にさせられちゃった1曲 】

ROCKET LOVE / Sophie Milman

Make Someone Happy云わずと知れたスティーヴィー・ワンダーの名曲のカヴァー。低く抑えた歌い出しから徐々にドラマティックに盛り上げて行くのだが、最終的に熱くはなりきらず、歌詞のとおりにすっとかわすが如くクールに歌い切っている。この歌は、悲しみを抑えているからこそ切々と訴えるものが聴く僕等の胸にも届くのだ。何度繰り返し聴いても、ソフィー・ミルマンの素晴らしいヴォーカル・パフォーマンスと深い表現力に感じ入ってしまう。彼女の2ndアルバムは、トータルでも本当に見事な出来映えに仕上がっているけど、中でもこの曲がベスト・トラック。

  このアルバムのレビュー記事→ http://la-musica-jazzpoino.blog.so-net.ne.jp/2007-agost-01
 試聴可能サイト→ アルバムジャケットをクリック(別ウインドーが開きます)


【 2007年で一番にストイックな気分に浸れた1曲】

NOTE ON SNOW / Till Bronner


ザ・クリスマス・アルバム07年のベスト・アルバムに推しても良い程出来の良かったティル・ブレナーのクリスマス・アルバムからのナンバー。ティルはこの曲をインストゥルメンタルで誰かとデュエットしたいと考え、白羽の矢を立てたのが彼と同じくトランペッターとして活躍し、アメリカで絶大な人気を誇るクリス・ボッティ。ついに独米のイケメン・トランペッターの直接対決実現!と、これには当然ファンの注目も集まる。しかし、そんな外野のいきり立った思をサラリとかわすかのように、二人が奏でるその調べは、ただ深々と降り積む雪のように静かで、ひたすら美しく叙情的。ちなみに二人の音色の区別が簡単に付くようにとの配慮から、ティルがミュート、クリスがオープンでプレイ。ドミニク・ミラーのギターもメランコリックなアクセント。

  このアルバムのレビュー記事→ http://la-musica-jazzpoino.blog.so-net.ne.jp/2007-dicembre-02
 試聴可能サイト→ http://www.hmv.co.jp/product/detail/2622867


【 2007年で一番キュートに思えたジャズ・ヴォーカル曲 】

LITTLE JACK FROST / Emilie-Claire Barlow

Winter Wonderlandこちらもクリスマス・アルバムからのナンバー。ちょっぴり童謡の様な雰囲気もあって、NHKの「みんなのうた」で歌われてても不思議じゃないかも(笑)。元々インストの楽曲にエミリー・クレア・バーロウ自身がヴォーカリーズで歌詞を付けたもので、冬の妖精“ジャック・フロスト”に「寒い冬はもうたくさんだから、あっちへ行って」と茶目っ気たっぷり愉快に語りかける、温かく楽しい内容のもの。

  このアルバムのレビュー記事→ http://la-musica-jazzpoino.blog.so-net.ne.jp/2007-dicembre-01
 試聴可能サイト→ http://www.hmv.co.jp/product/detail/2614632


【 2007年で一番はじけちゃってたジャズ・ヴォーカル曲 】

TWISTED / Margareta Bengtson

アイム・オールド・ファッションド「私のアナリスト(精神分析医)が云うことにゃ、私のアタマはイカれてるんだって」。なんとも不穏な歌い出しで始まるこの歌は、とてもしっとりした、美しい佇まいを持った女性のアルバムに含まれているもんだから、そのギャップが妙に可笑しい凄い曲。歌っているのは、スウェーデンのアカペラ・コーラス・グループ、ザ・リアル・グループを脱退してソロ・デビューを果たしたマルガリータ・ベンクトソン。高テンションの早口スキャットのソロも聴きどころ。ジャズ・ヴォーカル界に他に類を見ぬ勢いでハジけまくってます(笑)。

  このアルバムのレビュー記事→ http://la-musica-jazzpoino.blog.so-net.ne.jp/2007-giugno-02
 試聴可能サイト→ http://www.spiceoflife.co.jp/sb_cd01_l.html


【 2007年一番に和ませてくれた1曲 】

QUIET EVENING / Carly Simon

Into Whiteこれは本当は06年のアルバムなのでちょっと反則かも(^^;。でも手に入れたのが07年。もしかしたら、去年一番に聴いた歌だったかもしれません。イントロのピアノが雨垂れの雫のようで、家で過ごす静かな夜にそっと聴きたい優しい歌なんだな。

カーリー・サイモンは僕が17歳の時の「憧れの女性」(笑)でした。アルバム、『TORCH』の頃ね。セクシーで、大人のイイ女の魅力に溢れてましたからねぇ~。そんな彼女も、もう50歳代後半近くなっているのかな?。このアルバムは息子と娘(当然ジェームス・テイラーの子ども達)と一緒に作った作品で、全てがアット・ホームなほんわりしたムード。きっとあなたも和めます。

 試聴可能サイト→ http://www.amazon.co.jp/Into-White-Carly-Simon/dp/B000HEZF6I/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=music&qid=1203209584&sr=1-4


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TaekoLovesParis

今年はグランミー50周年というので、発表の前の週、無料サービスwowwowで
50周年の中でのベスト20をやっていました。ポップスばかりなので、まさか
ジャズが選ばれるとは私も予想外でした。でも、ハービー・ハンコックならあまり異論はないでしょう。このジョニ・ミッチェルへのオマージュのアルバムは、大物シンガーばかりなんですよね。聴いてみたいです。

さぁて、yk2さんの選んだ昨年の各部門ベスト3、なんかサイドバーで見たような、記事を読んだような人が何人もいるので、親しみを感じてしまいました(笑)

カーリー・サイモンのこの曲を聴くと、昔、ビートルズが好きだったこと、ポールのwings時代もよかったって思い出されるのは、曲の雰囲気が似ているから?

今、もっとも関心があるのは、ステイシー・ケント。前回の記事で紹介されていたカズオ・イシグロの本を今日読んだばかりだから、歌詞の繰り広げる超現実的なふしぎーな世界に吸い寄せられています。やさしい声にのせられて心地よく旅をしている感じ。韻をうまくふんでいるし。
by TaekoLovesParis (2008-02-17 01:18) 

julliez

ハービーのコメント素敵でしたね。
子守唄で育った私としてはおじいちゃんが褒められたみたいで嬉しい。

でもどんどん皆死んじゃうのが寂しい。

matt dusk が影響を受けたであろう音そのもののゴージャス路線のポップな
ファルコとtacoの両方の退廃的な音好きとしてはmattの時々tacoチックな音作りは好きです。
タコの音とタップのステップはシャンパンが似合いますよね(。・ω・。)ノ♡
(私は踊るリッツより薔薇色の人生が好きです)
ファルコはやっぱアマデウスの色物的なイメージが強いけどかなり渋いカバーを本家よりクールに歌うところが好きでした。
今どうしてるのかな、ラップの走りもこの人でしたね。


ジャジーな本筋ならスイーティですが
ポップスやらロックののカバーをジャジーにリメイクするマイケルはゆるすぎて私は甲殻類並みにダメでした・・・。
ラッセルワトソンしかり、名曲のカバーって、誰がカバーしてもカンゲキするって訳じゃないのねって痛感。

もう少し私に大人のクールな余裕が出来たら都会の夜でジャジーな音楽って気分になるかしら^ω^
田舎じゃクールなサウンドって似合わないのでクラシックとかオペラとか、シンプルなロックが好まれるような気がします。
ってかフランス人、テクノ好きですしね。(とほほ)
by julliez (2008-02-17 03:03) 

yk2

このようにソネブロ的に非常にからみにくいネタ(爆)に早速コメント頂き、大変恐縮です(^^;。それも、二人とも文章長いし(笑)

◆taekoねーさん :

まぁ、ハービーならアリかなぁ、とも思えますね。かつての『Future Shock』が一大センセーションを巻き起こした遠い昔(苦笑)を思い出しましたよ。 あれがあったから、日本中はヒップ・ホップとかスクラッチなんて言葉も知ったワケだし。彼は小さなジャズの枠を遙か超えて、芸術的な面からストリートまで多方面に感度の良いアンテナ張ってるのがすごいところですね。これがキース・ジャレットだと芸術肌が強すぎてこうは行かないでしょうし(笑)。

>なんかサイドバーで見たような、記事を読んだような人が何人もいる

結局去年はサイドバーに載せたけど、レビューも書かず終いのものも幾つもあって、なんとなく中途半端だったので、今回の記事は、まぁ、「まとめ」ですね(苦笑)。本当だったら、あっちのblogに書く記事(^^;。

カーリーのこのアルバムは、子どもたちと制作しただけあって、ジェームス・テイラーと幸せに暮らしていた頃(70年代後半~80年くらいまで)のムード満載なんですよ。だからねーさんがWINGSの雰囲気思い浮かべるのも、時代的にハズしてません。

『わたしを離さないで』、早速お読みになったんですね。はやっ(笑)。
“THE ICE HOTEL”以外のイシグロ作詞ナンバーも良い出来なんですよ。“NEVER LET ME GO”の事(本の内容とのイメージ比較)もありますから、是非アルバムで聴いてみて下さいね。

◆ぢゅり~ずさま :

>子守唄で育った私としてはおじいちゃんが褒められたみたいで嬉しい

こらこら、世代的には孫ではなくムスメでしょうに(笑)。

>ファルコとtacoの両方の退廃的な音好き

まさかファルコで食いつく人がここにいるとは思えなかったんですが、特に「孫」世代で(爆)。

そうなんだ、ああ云う音、好きなんだ。tacoってのもいたねぇ~。

>マイケルはゆるすぎて私は甲殻類並みにダメでした・・・

生理的に受け付けないってコトね。さすがドサージュ・ゼロな女(笑)。
でもさ、ビッグ・バンドで歌うとマット・ダスクも雰囲気近いよ~。
ブーブレ嫌いな人はプレスリーみたいだ、とか若いのに杉良みたい(笑)なんて云う人もいるよね。

この辺は個人の趣味の問題だから仕方ないトコだね~。
僕も結構数年前に話題になった日本の若手(♂)ジャズ・ヴォーカリストで、どうしても歌い方がハナについて受け付けないのがいるもん。彼がどんなに僕が好きな歌を歌っても、それはやっぱり生理的に合わない。多かれ少なかれ、みんなそんなもんでしょ(^^。

>ってかフランス人、テクノ好きですしね。(とほほ)

うふふ、トーマス・ドルビーなら僕も好きだったよ(笑)。
そういや、ジョニもトーマスに狂っちゃったアルバム出してた時期があったよね~(苦笑)。
by yk2 (2008-02-17 11:00) 

Inatimy

皆さん、すごい長文なので、その後に書くのは、プレッシャーを感じます・・・。 
スペイン、イタリア、オランダの、ごく一部の音楽の中にいる私には、見たことのない世界です♪  ティル・ブレナー、まだ見つからないし・・・。
でも、逆に、これを書きながら私が聞いている、オランダ人 Guus Meeuwis の Wijzer というアルバムのほうが、きっとマイナーですよね・・・。  
by Inatimy (2008-02-18 06:33) 

pace

極短く 昨年入手したCDも多く楽しいです~
今回の力作に拍手!!
by pace (2008-02-18 22:19) 

yk2

Inatimyさん、ヘンなプレッシャー受けながらのコメント、ありがとうございます(笑)。上のお二人は特別です。実物もマシンガンですよ(笑)、な~んて書くとおこられちゃうけど(^^;。

ティル・ブレナーがまだ見つからない、ってのは、やっぱり先日のInatimyさんのワインを買いにドイツまで出掛けたお話同様、オランダとドイツの微妙なお隣さん関係に問題があるのかな?。

ここには書かなかったけど、オランダ人のジャズ系ミュージシャンのCDも、枚数は多くないけど年に数枚は買ってるんですよ。去年はバート・バカラックの作品集を出したTrainchaと云う女性ヴォーカリストの作品を割とよく聴きました。つい2週間くらい前にも、Heleen Schuttevaerって女性のピアノ&ヴォーカルのアルバムを買ったばかりだったりします。これも結構カッコ良いのです。

あとね、すごく好きだったのが、自分の過去記事ですみませんが↓
http://ilsale.blog55.fc2.com/blog-entry-14.html
by yk2 (2008-02-18 22:23) 

yk2

paceさん、コメントありがとうございます。
極短くても何等問題ございません(笑)。

この中でpaceさんが何を聴いてらしたのか、興味があるところですね。
by yk2 (2008-02-18 22:50) 

Inatimy

Tuinen さん、探してみましたが、これも見つからず・・・。
もうひとり、最近TVで生で歌ってたオランダ人、Eva Kieboom 。 
Pop&Jazzのミックスで、そこにボサノバをプラスしたような感じなんですが、
いいなと思い、店員さんに検索してもらっても、店にはなく。
夏にノース・シー・ジャズ・フェスティバルが開かれているオランダなのに、なぜか、あまり品揃えがよくないようです・・・。
by Inatimy (2008-02-25 07:36) 

シェリー

以前yk2さんにオススメしていただいた
ステイシーケントさんのアルバムはすっかり私のお気に入りの1枚です!
前記事でも拝見したカズオ・イシグロさんにも
ちょっぴり興味が湧いてきたので
"THE ICE HOTEL" を聴いてみたいと想いました~
やっぱりシャンパンにもピッタリな感じですかね♪

by シェリー (2008-02-28 13:26) 

yk2

◆Inatimyさん :

Eva KieboomはHMVやTower Recordsで検索かけてみましたがヒットしませんでした。興味有ったんですが、残念。

それにしても、オランダの一般CD店はjazz系音楽にキビしいですね~(笑)。
フランシエンのあのCD自体はよく考えたら日本盤のみ発売かもしれませんが、本国では3枚くらい旧作がリリースされているはずなんですけどねぇ。

実は今も聴いてみたい女性サックス奏者がいて、やはりオランダ人なのです。
今度僕が気に入ってるオランダ人ミュージシャンの特集でも書こうかなぁ。
果たしてオランダの人がその中の人たちをどれくらい認知してるか、興味が湧いて来ちゃいました。


by yk2 (2008-02-28 21:44) 

yk2

◆シェリーさん :

そうですよね、ステイシーは前作をシェリーさんにオススメしたんでしたよね。
新しいアルバムも良いですよ。ジャズと言ってもそんなに難しい音楽じゃないですからね、彼女の作品のサウンドは。

"THE ICE HOTEL"のアコースティック・セッションの動画がYOUTUBEにあったのでURLを載せておきますね。音はラフ(サックスのバランスが大き過ぎちゃったりする)だけど雰囲気は好いです。

http://jp.youtube.com/watch?v=9jjVA9V57MA

カズオ・イシグロの本はね、もし何か小説一冊読もうと思ってらっしゃるんだったら絶対『わたしを離さないで』はオススメしちゃいますよ。taekoねーさんも面白かったと云っておられるので間違いなし!ですよ。
by yk2 (2008-02-28 22:02) 

Inatimy

Sensuàl でヒットするかしら。
彼女は、そのバンドのメンバーでボーカル。
TVで紹介されていた時、彼女の名前だけが画面に出てたので、
てっきり彼女だけだと思ってしまったのですが・・・。

そのバンドのサイトを見つけました。
www.bandasensual.com/ です。 ちなみに英語です。
右側に試聴がありました。 お試しあれ♪

by Inatimy (2008-02-29 07:41) 

yk2

◆Inatimyさん :

Sensualのサイトに行ってMP3聴いてみました。
フルに3曲も聴けるのでじっくり鑑賞。これ、かなーり、好きなタイプの音楽です。
#全部ポルトガル語で歌ってるのかな?。

特に"O Verao Em Amsterdam"なんてすごく好き!。
最初はイザベル・アンテナみたいかな、って思いながら聴いてたんですが、ヴォーカル・アレンジがバーシアみたいで、なんか懐かしい気持ちになってきちゃった(^^。ポップとジャズの混じり具合も心地良く、ローズ系のエレピが鳴るバンドのサウンドも好きですし、このギタリストはかなりイイ線いってると思います。ポップ系の、じゃなくって、完全にジャズ・ギタリストの音出してますね。リンク先のYOUTUBEでスタジオ風景も見られて楽しかったです。これ、真剣にアルバム欲しいかも~!。

日本のHMVで検索すると1枚ヒットするけど、ちょっと前のみたいですね。
#あんまりジャケットが良くないんだな、これが・・・^^;
http://www.hmv.co.jp/product/detail/1510453

ついでなのでフランシアン・ファン・タイネンのサイトも調べておきました。
Sensualはブラジル系だとしたら、こっちはもう少しジャズ方向ですが。
#試聴はDiscographyの曲名右の♪マークをクリック!
http://www.francienvantuinen.com/
by yk2 (2008-03-01 08:35) 

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