エリザベス・シェパード LIVE@Cotton Club [jazzっぽいの、好き?]
2010年02月24日(水曜)
カナダのトロント出身の若手女性ジャズ・ヴォーカリストのエリザベス・シェパードのショーケース・ライブを観に、丸の内のコットン・クラブへと出掛ける。
★
エリザベスは特に際立って気に入り、と云う歌手ではないけれど、2008年にリリースされた『PARKDALE』は歌手のアルバムでありながら、自身もピアノをプレイするせいだろうが、なかなか演奏やアレンジにも凝っていて、面白いアルバムを作るアーティストだな、と注目していた。
全般、少々クラブがかった作風なのだが、歌物と思えぬ長い間奏(笑)などはインプロビゼーションしまくりのトランペット・ソロをフィーチャーするなどほとんどバップの世界。決してクールな外見だけの見かけ倒しではないのだ。
加えてこれに、ところどころラテンのフレーヴァーを上手く散らしていてるため、熱いのかクールなのか、有機的なのか無機なのか、その両方を行ったり来たりして、一筋縄ではいかないところが面白いのだ。まぁ、その分、決して誰にでも分かりやすい音楽、と云う代物ではないけれど(^^;。
今回のライブは所謂ショー・ケース・ライブでミュージック・チャージが不要だった。その所為(=予算節約?)か、アルバムのサウンド・メイクに重要なポジションを占めていたトランペットは不在で、ピアノ、ベース、ドラムスのシンプルなトリオ演奏だった。まぁ、実際は出したばかりの新作、『HEAVY FALLS THE NIGHT』のプロモーション的なライブになるだろう事は予め判っていたので、前作の内容の再現を期待するのは僕が間違っているんだけど。
正直なところ、エリザベスは歌にパワーがある歌手ではないので、ライブで聴くと少々弱く、迫力不足に感じる部分もある。アルバムのジャケットのクールなムードを想像していたから、すごく気真面目そうな実際の彼女にギャップを感じてしまったのも事実。パフォーマーとして、どう観客をグルーヴに乗せるか、お勉強の余地アリですね。まだまだ若いもんね(^^。
ノラ路線、もしくは誰を聴いても差が無い様な無難なスタンダードばかりと、凡庸な女性ヴォーカル作品が多い昨今、エリザベスは面白い個性を持っているだけに、ちょっと毛色の違った歌手として・・・と云うか、むしろ彼女は歌うピアニストと云うべきかな、独自路線で頑張って欲しいアーティスト。素顔の彼女ははにかむ様な笑顔が印象的で、その歌声に、同郷の大先輩であるジョニ・ミッチェルの面影を思わせる瞬間が何度か有ったことを付け加えておこう。
Elizabeth Shepherd Trio
Elizabeth Shepherd : vocal piano
Scott Kemp : bass
Colin Kingsmore : drums
◆ Elizabeth Shepherd's official web site : http://elizabethshepherd.com/
Cotton Clubのサイトにupされた23日のライブ映像の模様はこちらから↓
http://www.cottonclubjapan.co.jp/player/100223_L_M/
Youtube
2010年リリース最新作
僕はやっぱりこのアルバムが好きかな。歌物なのにバップ的味付けが面白い。
2006年リリースのデビュー作。CLUB JAZZ的色合いの濃い作品
カナダのトロント出身の若手女性ジャズ・ヴォーカリストのエリザベス・シェパードのショーケース・ライブを観に、丸の内のコットン・クラブへと出掛ける。
エリザベスは特に際立って気に入り、と云う歌手ではないけれど、2008年にリリースされた『PARKDALE』は歌手のアルバムでありながら、自身もピアノをプレイするせいだろうが、なかなか演奏やアレンジにも凝っていて、面白いアルバムを作るアーティストだな、と注目していた。
全般、少々クラブがかった作風なのだが、歌物と思えぬ長い間奏(笑)などはインプロビゼーションしまくりのトランペット・ソロをフィーチャーするなどほとんどバップの世界。決してクールな外見だけの見かけ倒しではないのだ。
加えてこれに、ところどころラテンのフレーヴァーを上手く散らしていてるため、熱いのかクールなのか、有機的なのか無機なのか、その両方を行ったり来たりして、一筋縄ではいかないところが面白いのだ。まぁ、その分、決して誰にでも分かりやすい音楽、と云う代物ではないけれど(^^;。
今回のライブは所謂ショー・ケース・ライブでミュージック・チャージが不要だった。その所為(=予算節約?)か、アルバムのサウンド・メイクに重要なポジションを占めていたトランペットは不在で、ピアノ、ベース、ドラムスのシンプルなトリオ演奏だった。まぁ、実際は出したばかりの新作、『HEAVY FALLS THE NIGHT』のプロモーション的なライブになるだろう事は予め判っていたので、前作の内容の再現を期待するのは僕が間違っているんだけど。
正直なところ、エリザベスは歌にパワーがある歌手ではないので、ライブで聴くと少々弱く、迫力不足に感じる部分もある。アルバムのジャケットのクールなムードを想像していたから、すごく気真面目そうな実際の彼女にギャップを感じてしまったのも事実。パフォーマーとして、どう観客をグルーヴに乗せるか、お勉強の余地アリですね。まだまだ若いもんね(^^。
ノラ路線、もしくは誰を聴いても差が無い様な無難なスタンダードばかりと、凡庸な女性ヴォーカル作品が多い昨今、エリザベスは面白い個性を持っているだけに、ちょっと毛色の違った歌手として・・・と云うか、むしろ彼女は歌うピアニストと云うべきかな、独自路線で頑張って欲しいアーティスト。素顔の彼女ははにかむ様な笑顔が印象的で、その歌声に、同郷の大先輩であるジョニ・ミッチェルの面影を思わせる瞬間が何度か有ったことを付け加えておこう。
Elizabeth Shepherd Trio
Elizabeth Shepherd : vocal piano
Scott Kemp : bass
Colin Kingsmore : drums
◆ Elizabeth Shepherd's official web site : http://elizabethshepherd.com/
Cotton Clubのサイトにupされた23日のライブ映像の模様はこちらから↓
http://www.cottonclubjapan.co.jp/player/100223_L_M/
Youtube
2010年リリース最新作
僕はやっぱりこのアルバムが好きかな。歌物なのにバップ的味付けが面白い。
2006年リリースのデビュー作。CLUB JAZZ的色合いの濃い作品
タグ:jazz アダルト・コンテンポラリ