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Winter Time @ Aux Bacchanal [そとごはん、そとワイン]

2010年12月05日(日曜)
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 まだ陽光が穏やかに感じられる初冬の日曜日の午後、六本木一丁目駅そばのアーク森ビルに在るAUX BACCHANAL(オー・バカナル・赤坂店)で友人たち二人と共にランチをとる。




 この日は、元々は夜に会って晩ごはんを食べる約束をしていた。ところが前日になって、ひとりの都合が悪くなってランチに変更したいとのこと。加えて、出来れば食後に国立新美術館で開催されているゴッホ展も観たいと云うので、六本木近辺で会うのが時間に無駄が無いだろうと云う話になった。

 それならば、僕はその近所にも一つ、行きたい別の展覧会があるんだな。

幕末明治の超絶技巧展_01.jpg 幕末明治の超絶技巧展_02.jpg  

 好かった。もう翌週で終わっちゃうところだったんだ。会場の泉屋博古館から待ち合わせ場所の店・オー・バカナルへは、歩いてもすぐの距離なんだって。


 2008年5月に観た横浜焼きの展覧会(参照→ http://ilsale-diary.blog.so-net.ne.jp/2008-05-31)以来、宮川香山に強く関心を抱いたところから広がって行った、幕末~明治の美術工芸界を代表するマスター集団、帝室技芸員たちへの興味。今回の展覧会は金工を特集した企画なので、正阿弥勝義香川勝廣加納夏雄海野勝珉ら、昨年に横浜美術館で行われた「大・開港展」や国立博物館での「皇室の名宝」展でも観ることの出来た名匠たちの作品と再会できるのだ。


 泉屋博古館は展示室2つの小さな美術館なので、1時間もあれば余裕で見終わると思っていたのに、夢中になってしまって1室目でタイム・アップ[ふらふら]。よくよく考えてみれば、驚くほどに細工が細かいんだから、1つ1つをじっくり観たかったら時間は幾らあったって好かったんだ。気が付いた時には既に待ち合わせ時間をオーバー。あわてて「今すぐ行くから!」とメールを入れて、一旦美術館を後にした。
(※この展覧会の話は、出来たら・・・ですが^^;、ちゃんと別の記事にしたいと思ってます。)


★ ★


 少し遅刻で待たせてしまった友人はテラスに席を取っていた。店内へと移る選択肢も有ったけど、天気も良いし、すぐ側にはストーブもちゃんと焚かれている。サントリー・ホール前のカラヤン広場に面し開放的なロケーション。気持ちが好さそうなので、そのままそのテーブルに着いた。たまには、陽光の下、明るい場所でフレンチを食べるってのも悪くないよね(^^。

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 みんな揃ってグラスでシャンパンを貰う。ちょっとお値段高いけど、季節物のポメリー“WINTER TIME”を選んだ。僕は“SUMMER TIME”を以前の自分の誕生日に開けた事があったけど、「冬」はこれが初めてだ。ピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワール。スタンダードと較べると、やや酸味が抑えめでコクがある飲み口だった。美味しいね。


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 お店のサーヴィスさんに、3人で色々シェアして食べられる様に一皿の分量を確かめながらオーダー。サラダ・ニソワースはどこのお店でも大抵ヴォリュームたっぷりだから、僕は1人でだと、ちょっともて余しちゃう。


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 メニューの名前は覚えてないけど、友人が頼んだサラダは具がいっぱい。まるでイタリアンで云うところのアンティパスト・ミストみたい!。こう云うふうに色々食べられるの、嬉しいよね~[わーい(嬉しい顔)]


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 久々にキッシュを食べたけど、パイ生地がサクサクで美味しかったなぁ。

 先日この店でこれを食べたばかりだと云う友人は、「私は今日は要りません。ここの、ちょっと塩気が強くない?」って訊いたけど、そんな事なかったよ。しっかりした味付けだとは思うけど、僕はきついと思う程じゃなかったな。もし、またここでランチを摂ることがあれば、次回も頼んじゃうかもしれない(^^。


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 こうして写真で見ると、突然イタリアン?と思っちゃうかも知れないけど、ペンネはあくまで付け合わせ。下にサーモンが隠れているのです。


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 ずっとここに座っていたら少し肌寒く思えて来るかも知れないから、何か1つは温かいメニューを、と思ってオーダーしたポトフも、普段にはあまり頼まないメニューの1つ。やっぱり味付けはしっかり目。


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 飲んだワインは、このメンバーとしては珍しくサンセールの白でアンリ・ブルジョワ。程良い、きりりとした爽やかな酸味が、しっかりとした味付けの料理に心地好いアクセントを与えてくれる。この日食べていたメニューのどれにもぴったりだった。


 - これから先は、もう少しサンセールを飲む機会が増えるかな?。

 - サンセールってどこ?

 - ロワール。

 - そう云えば、ロワールってシャンボール城の在るところだよね?。

 - そうそう!。

 - 行ってみたいんだなぁ。すっごいお城だもんね~。近くにダ・ヴィンチが住んでた館もあるよね。

 - 在りますね!。

 - シャンボール城からさ、そのダ・ヴィンチの館まで、フランソワ1世が夜な夜な通った秘密の地下道が在るんだよね~。王はレオナルドを父と慕っていたから、毎晩の様に彼に会って話を聞いていたんだってさ※1。

 - へ~、それは知らなかったです。

 - ねえ、現地の人ととびきり仲良くなってさ、遊びに行ったら特別にその地下道を案内して貰えるくらいにまでなっといてね(笑)。

 -へっへ~(笑)。わっかりましたぁ、じゃあ、いつかきっと!。

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ドミニク・アングル / 『ダ・ヴィンチの死(La mort de Léonard de Vinci)』(1818) パリ、プティ・パレ美術館蔵
 ※レオナルド・ダ・ヴィンチの死を目の前にして嘆き悲しむフランソワ1世と云う場面を、19世紀の新古典主義の画家・アングルが想像して歴史画風に仕立てた作品です。



 いつも、その場の返事ばっかり好いんだから、コヤツは~(笑)。
 嘘嘘、そんなコト、頼めません。NHKのTVカメラ付きでもなきゃ、絶対に歩かせてなんて貰えない所だってば(^^;。

 でも、一緒に居ると面白くって、憎めなくて、人の心の懐にすっと入り込むのが上手な君の事だから、もしかしたら、冗談でなく本当にそうして貰える様になっちゃうかも知れないね(笑)。

 いつか、本当に訪ねていけたら好いな。そうしたら、その時、またこんなふうに、お日様が差す暖かいテラスで、みんなでランチが出来たらいいね。




※1 ) ・・・上記にはシャンボール城からダ・ヴィンチの館(クロ・リュッセ)に地下通路が在ると書いてしまってありますが、実際はアンボワーズ城(→ wiki)の間違いです。すみません~(滝汗[あせあせ(飛び散る汗)])。
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