Chateau Carbonnieux Blanc '94 [そとごはん、そとワイン]
2011年06月04日(土曜日)
この日は、先ずは15時着にて横浜美術館へ。以前からまとまったコレクションが観たいものだと願っていた銅版画家・長谷川潔の展覧会を観るためだ。楽しみにしていただけに、時間を掛けてゆったりと観るつもりが、震災の影響でここでも節電。閉館がまさかの17時(土曜日なのに!)で、早々に追い出されてしまった。まだ手に入れて日の浅い新しいカメラで、常設展示されている作品なんぞを写真に収めてみようと考えていたのに~orz。
★
陽もまだ明るいし、晩ごはんを食べに行くには早過ぎるし、仕方なく、カメラを片手に美術館近辺をぶらぶら。
全く意味の無い風景写真は、OLYMPUS PENのE-PL1+17mm F2.8パンケーキ・レンズにて撮影。
こちらも同じく。
35mm換算で34mmのパンケーキは、EOS+50mm単焦点と較べると、大きなもの、建物や風景を撮る分にはやっぱり使いやすい画角だ。確実に、被写体から後ずさりしなければならない距離が短いのを体感できるもの(^^。
それにしても、返す返す残念なのはPL1の液晶の画像表示。レフ無しとは云え、一応一眼タイプなわけで、ユーザーはそれなりのレベルの写真画像を求めてこのカメラを買っているはず。それなのに、こんなにも外光下で不鮮明で使えない液晶で、みんな納得出来ているのかなぁ。写したい対象にピントが合っているんだかいないんだか、ほとんど当てずっぽうに近い感覚でしか(少なくとも僕には!)撮れないんだから。結局は、オプションの外付けファインダーを買わないと済まなくなっちゃうんだろうなぁ。これが結構高いんだ・・・。
★ ★
さてさて、その後は自由が丘へ移動して、いつものLe Chaponへと向かう。この日の晩は、友人が飲んでみたいと云ったボルドーの白ワインを僕が偶々ストックしていたので、それじゃ、早速シャポンへ持ち込んで飲んでしまおう!ってのがコトの次第。
◆Baron de Rothschild Champagne / Brut NV
それでも、取り敢えずはやっぱり泡からでしょ(^^。
予め冷やしておいて貰ったシャンパーニュは初めて飲むバロン・ド・ロートシルト。ムートンやラフィットをそれぞれ所有するロートシルト家系の3社が共同オーナーとなって造り始めたシャンパーニュ。ボルドー5大シャトーの赤、それも1stは僕にはあんまり縁の無い高嶺の花だけど、この泡なら何とか手が届くね。泡はスムースで飲みやすい。味わいはピノ系の特徴がしっかりと顕されるクエン酸系。
イタリア産グリーンピースとトマトのサラダ。とてもシンプルだけど、こう云うのこそパリのビストロっぽい一皿の様な気がして、僕は好きだなぁ。
パルマ産の生ハムにルコラとリコッタ・チーズ添え。
きっと、レストランで食べるのは今年の春では最後になるだろうホワイト・アスパラ。
◆Chateau Carbonnieux 1994
僕の手持ちの白では異例中の異例で、随分長いこと寝かせていたボルドーの白、1994年のカルボーニュ・ブラン。意図的に熟成させていたわけでなく、理由があって、何となく栓を抜きにくくなってしまったもの。いつも、取っておいても仕方ない、さっさと飲んでしまおうと思っていたのに、どうにも気が進まなくって。そうして、手に入れてから早12年もの時が経ってしまった。何かを引きずっていたと云う程でも無かったのに、飲んでしまおうと思う度いつも、何かしら栓を抜く理由を探していたのかな。これから先も、忘れることはないだろうけど、いいよね、もう空けてしまっても。飲みたいって云う友達がいるから。
夏の日の午後、よく冷やして、もっとフレッシュなコンディションで爽やかに飲むつもりだったカルボーニュは、もしかしたら飲み頃はとっくに過ぎているのかもしれない。すっかり濃い黄金色に染まって、典型的な古酒の味わいとなって、杏のお酒のようなニュアンスが出ていた。このワイン自体のせいではなく、ちょっとばかりほろ苦い気もする。「ああ、あの頃、まだ若かったね」だなんて、とある歌の一節(ひとふし)が頭に浮かんで、つい、目の前の友人に向かって、しなくてもいい古ぼけた昔話をしてしまう。僕は普段、あまり自分から自分の事なんてベラベラと喋る方じゃないんだけど。ま、生きているといろんなコトがあるんですよ、こんな僕にだってさ(苦笑)。
メインはオマール2品。クリームソース添えとテリーヌ風。オマールは上の皿のようにシンプルに焼いて貰うのが一番の美味で、テリーヌの様に形を変えて調理してしまうと、素材そのものの味わいが薄れて何だか勿体ないような気がしてたんだけど、これは美味しかったなぁ。両方一度に味わえたからこそ、初めて納得出来た味なのかも。付け合わせがアスペルジュ・ソバージュ(フランス産、野生種のアスパラ)だったのが更に嬉しかったなあ。
この日は、先ずは15時着にて横浜美術館へ。以前からまとまったコレクションが観たいものだと願っていた銅版画家・長谷川潔の展覧会を観るためだ。楽しみにしていただけに、時間を掛けてゆったりと観るつもりが、震災の影響でここでも節電。閉館がまさかの17時(土曜日なのに!)で、早々に追い出されてしまった。まだ手に入れて日の浅い新しいカメラで、常設展示されている作品なんぞを写真に収めてみようと考えていたのに~orz。
陽もまだ明るいし、晩ごはんを食べに行くには早過ぎるし、仕方なく、カメラを片手に美術館近辺をぶらぶら。
全く意味の無い風景写真は、OLYMPUS PENのE-PL1+17mm F2.8パンケーキ・レンズにて撮影。
こちらも同じく。
35mm換算で34mmのパンケーキは、EOS+50mm単焦点と較べると、大きなもの、建物や風景を撮る分にはやっぱり使いやすい画角だ。確実に、被写体から後ずさりしなければならない距離が短いのを体感できるもの(^^。
それにしても、返す返す残念なのはPL1の液晶の画像表示。レフ無しとは云え、一応一眼タイプなわけで、ユーザーはそれなりのレベルの写真画像を求めてこのカメラを買っているはず。それなのに、こんなにも外光下で不鮮明で使えない液晶で、みんな納得出来ているのかなぁ。写したい対象にピントが合っているんだかいないんだか、ほとんど当てずっぽうに近い感覚でしか(少なくとも僕には!)撮れないんだから。結局は、オプションの外付けファインダーを買わないと済まなくなっちゃうんだろうなぁ。これが結構高いんだ・・・。
OLYMPUS マイクロ一眼 ライブファインダー シルバー VF-2SLV
- 出版社/メーカー: オリンパス
- メディア: エレクトロニクス
さてさて、その後は自由が丘へ移動して、いつものLe Chaponへと向かう。この日の晩は、友人が飲んでみたいと云ったボルドーの白ワインを僕が偶々ストックしていたので、それじゃ、早速シャポンへ持ち込んで飲んでしまおう!ってのがコトの次第。
◆Baron de Rothschild Champagne / Brut NV
それでも、取り敢えずはやっぱり泡からでしょ(^^。
予め冷やしておいて貰ったシャンパーニュは初めて飲むバロン・ド・ロートシルト。ムートンやラフィットをそれぞれ所有するロートシルト家系の3社が共同オーナーとなって造り始めたシャンパーニュ。ボルドー5大シャトーの赤、それも1stは僕にはあんまり縁の無い高嶺の花だけど、この泡なら何とか手が届くね。泡はスムースで飲みやすい。味わいはピノ系の特徴がしっかりと顕されるクエン酸系。
イタリア産グリーンピースとトマトのサラダ。とてもシンプルだけど、こう云うのこそパリのビストロっぽい一皿の様な気がして、僕は好きだなぁ。
パルマ産の生ハムにルコラとリコッタ・チーズ添え。
きっと、レストランで食べるのは今年の春では最後になるだろうホワイト・アスパラ。
◆Chateau Carbonnieux 1994
僕の手持ちの白では異例中の異例で、随分長いこと寝かせていたボルドーの白、1994年のカルボーニュ・ブラン。意図的に熟成させていたわけでなく、理由があって、何となく栓を抜きにくくなってしまったもの。いつも、取っておいても仕方ない、さっさと飲んでしまおうと思っていたのに、どうにも気が進まなくって。そうして、手に入れてから早12年もの時が経ってしまった。何かを引きずっていたと云う程でも無かったのに、飲んでしまおうと思う度いつも、何かしら栓を抜く理由を探していたのかな。これから先も、忘れることはないだろうけど、いいよね、もう空けてしまっても。飲みたいって云う友達がいるから。
夏の日の午後、よく冷やして、もっとフレッシュなコンディションで爽やかに飲むつもりだったカルボーニュは、もしかしたら飲み頃はとっくに過ぎているのかもしれない。すっかり濃い黄金色に染まって、典型的な古酒の味わいとなって、杏のお酒のようなニュアンスが出ていた。このワイン自体のせいではなく、ちょっとばかりほろ苦い気もする。「ああ、あの頃、まだ若かったね」だなんて、とある歌の一節(ひとふし)が頭に浮かんで、つい、目の前の友人に向かって、しなくてもいい古ぼけた昔話をしてしまう。僕は普段、あまり自分から自分の事なんてベラベラと喋る方じゃないんだけど。ま、生きているといろんなコトがあるんですよ、こんな僕にだってさ(苦笑)。
メインはオマール2品。クリームソース添えとテリーヌ風。オマールは上の皿のようにシンプルに焼いて貰うのが一番の美味で、テリーヌの様に形を変えて調理してしまうと、素材そのものの味わいが薄れて何だか勿体ないような気がしてたんだけど、これは美味しかったなぁ。両方一度に味わえたからこそ、初めて納得出来た味なのかも。付け合わせがアスペルジュ・ソバージュ(フランス産、野生種のアスパラ)だったのが更に嬉しかったなあ。