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Beaujolais-Villages Primeur 2011@Le Chapon [そとごはん、そとワイン]

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 最早、毎年の恒例行事となった感もある自由が丘のカジュアル・フレンチ、Le Chapon(→ http://www.le-chapon.com/pc/ )での“一人一本の会”(※会長は某Tねーさん^^:)・Beaujolais Villages Primeur を飲もう会。単なる“Beaujolais Nouveau”じゃなくって、より限定された地域で収穫された葡萄で仕込まれた“Beaujolais Villages”ってトコがミソ。それは飲む側の僕らじゃなくって、提供する側のオーナー・シェフO氏のセレクトへのこだわり。今年はChateau de Blaceret-Roy Thierry Canardってヤツを飲みました。なんでも、樹齢およそ100年!の古木から収穫したガメイで造られてるんだって。




 2006年の年末以来、ずっとソネブロ姉弟妹でのトリオ構成だった“一人一本の会”も、昨年末に末っ子がフランスはサンセールにお嫁に行ってしまって2人組。美術の話などをしている時はそう思い出しはしない(笑)けど、やっぱりそれがワインを楽しもうという段になると、一番に賑やかだった“お笑い担当”の不在は、ちょっぴり淋しい。自然と、最近どうしてるかねぇ~なんて話題になる。それでも、あっちでもボージョレ解禁してすぐにプリムール飲んでたらしいから、きっと元気なんでしょ。こっちもこの2011年って年に、無事に新酒の時期を迎えられたことに乾杯しましょう(^^。


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 てな具合の会話の後にオーダーした最初の1皿は、ここのところすっかり定番と化したモツッアレラとトマトのサラダ(イタリアンじゃないから“カプレーゼ”とは呼ばないんだと頑固に主張するOシェフです・・・^^;)。


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 で、これが今年のボージョレ・ビラージュ・プリムール、シャトー・ド・ブラスレ・ロワ・ボジョレー・ヴィラージュ・プリムール2011、ティエリー・カナール / セレクション・ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・サンタン。商品名、ながっ(苦笑)。

 このキュヴェはジェラール・カナールさんと云う、このワインの醸造元である現在のオーナー(ティエリー)の叔父に捧げられているらしく、エチケットにもなっているその写真のおじいさんがどんな人物であるのか気になったので、ちょっと調べてみた。どうやらボージョレ・ワイン委員会会長など、地元ワイン生産者団体の要職を長きに亘って務めたボージョレの顔役で、それがボトルにも表記されている「Ambassadeur du Beaujolais」の意味するところなんだって。


 その味わいは、今年もまた新酒らしからぬしっかりとしたもの。もう毎年そんな傾向のボージョレ・ヴィラージュばかりを飲んでいるので、今更「ヌーヴォーは軽くて薄くて酸っぱいだけ」などと云ったイメージは毛頭持っていないのだが、口に含んだ瞬間、ガメイならではの甘みがギュッと濃縮されたブドウ果汁が口の中いっぱいに広がる。赤い実の果実系ミディアム・ボディ。アフターがそれほど続かないのが熟成の浅い新酒ならではなんだろうけど、タンニンもちゃんとに感じるので、黙ってブラインドで出されたら、きっと僕にはこれがヌーヴォーだと云い当てられなかっただろう。


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 ヌーヴォーの解禁は、同時に“これ”の季節の幕開けでもある。写真写りは本当にそっけない(苦笑)メニューなんだけど、やっぱり食べたいモンドールのポテト乗せ。味わいがかな~り強いチーズなので、適量を超えると僕にはいっぺんに食べきれなくなって持て余してしまう。ちょっと食べ足りないくらいの分量が丁度好いと気付いたのは、去年、友人たちと3人でフォンデュ風に丸ごといってみた苦い(?)経験則から(^^:。


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 ヌーヴォーとは云え、赤で飲み始めているので、頼むメニューとのバランスを考えて、それを飲みきる途中から意図的に白も抜栓。
 泡の用意もしてあったけど、もう1本はお店にずっと預けてあったメオ・カミュゼのオー・コート・ド・ニュイ2004を飲む事にした。2年前に2本買って、最初の1本も、やはりここChaponで飲んだ。その時は香ばしいバター・ソースの効いたオンブル・シュバリエ(アルプス鱒)と一緒に合わせてみたところ、まるでアーモンドの様なナッツィなニュアンスがあってとても印象深かった白ワイン。

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 今回は合わせた料理がサーモンの温かいマリネ風だったので、そのナッツ感はそれほどなかったけれど、アニスの様なスパイシーな風味と樽香のお陰で、やはり「下手な赤より重い白」(笑)なシャルドネ。別に、失敗したと思う程料理との組み合わせが悪かったとも思わないけど、魚料理に合わせるにしても、やはりオンブル・シュバリエのバター・ソースや白身魚のパイ包みの様にボリューム感のあるメニューにこそ、合わせるべきだったかな・・・と少々反省も。前回の印象が余りにも鮮烈だったから(^^;。


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 毎年のヌーヴォーの記事が、決まって蝦夷シカのタリアータにセップ茸とフォアグラのオムレツと同じメニューに偏ってしまうので、blog内容も考慮して、何となくメインはオマールに(苦笑)。


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 2人分、グラス1杯ずつ分ほどのプリムールをまだボトルに残していたので、メインも終わってデザートを頼む段階だと云うのに、もう1つ何か赤のアテになるものが欲しいとワガママ(^^ゞを云ったら、シカ肉をリエットにしたものを出してくれた。スイマセンね、いつもメニューに載ってないもの食べたがって(笑)。





◆参照) 『ボージョレ・ヴィラージュ・プリムール2010』http://ilsale-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-12-02
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