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「ドビュッシー、音楽と美術」展 [ART]

ブリヂストン美術館_Debussy.jpg

 人様にお話しして自慢できる事じゃない。と云うよりむしろ、クラシック音楽に対する無学、教養の無さをを晒すようで恥ずかしい。けれど展覧会に絵を観に行くのに予習だなんて、お勉強嫌いで極めて不真面目な学生だった僕がする筈も無いのです(^^;。それでもまぁ、NHKの日曜美術館などで関連するプログラムが放送されるなら、それを見てから出掛ける事くらいはあるけれど。でもね、今回ばかりは予習して行くべきだったと、深~く反省しています。

 音楽の話?、絵の話?。一体どっちなんだよと云う話ですが、今回の反省の対象となった展覧会とは、東京のブリヂストン美術館で開催中の『ドビュッシー、音楽と美術 -印象派と象徴派のあいだで-』。クロード・ドビュッシー生誕150年を祝してパリのオルセー美術館とオランジュリー美術館が共同で企画し、本年2月から6月まで実際にオランジェリーで開催されていた展覧会なんです。

 しかし、折角観に行ったと云うのに、僕にドビュッシーに関する知識がまるで無いばっかりに、僕はこの展覧会の開催趣旨の重要な部分を、ざっくり殆ど理解出来ずに帰って来る羽目に陥ってしまった次第です・・・(ため息)。今回はね、ただ単に絵の前に立って、それを見つめてくるだけじゃ駄目でした。

 後から思うに、僕自身の頭の中で、描かれている絵のテーマに相応しいドビュッシーの音楽を響かせることが出来なくっちゃ、今回は楽しめなかったんだなぁ・・・。後追いでCDを手に入れて聴いてみれば、ああ、これがドビュッシーかと、その幾つかに覚えのある事に気付きますが、恥ずかしながら、あの日の展覧会での僕には、ドビュッシーの楽曲についてごく短いフレーズの1つでさえ、彼の名前と合致させて思い浮べる事は出来なかったんです[もうやだ~(悲しい顔)]

 そんなに確りドビュッシーを知ってなくたって構わない。でも、彼の作風がどんなものだか程度の知識が有ったなら、この展覧会は随分と楽しみ方が違っていただろうなぁ。それでもまぁ、1つくらいは恨み言を云わして貰うと、音楽家と美術の関わりを主題としておきながら、展覧会場内に何一つ音が流されない構成もどうかと思いますけど[バッド(下向き矢印)]

 と、こんなウラミゴトを書きつつ、やはりこの展覧会をご覧になった方々のブログなどを拝見致しますに、音が無いと云う展に関し、僕と同じ様な感想を持たれた人が少なからずいらした様で、後日には少々その趣向に変更が有った模様です。僕がこの展覧会を観た展覧会初期の7月22日のことでしたが、静寂の中で絵を目の前に鑑賞者自身がそれぞれのドビュッシーを思い浮かべると云う、ある意味ハードルの高いその展示手法は、僕以外のみなさんからも一部であまり評判が芳しくなかったのでしょうか?(笑)、その後は会場内でも音源を流す展示を行っている模様です。


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