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牡丹と芍薬_2013 [花図鑑]

2013年04月28日(日曜日)
牡丹_03.jpg

 何の根拠も無いくせに、まだ大丈夫だろう、間に合うだろうと軽く考えていた今年の牡丹。他の花々の開花が例年よりも早かったから、そりゃ、多少は心配もしていたけれど、4月中なら何とかなるよね、なんてふうに。ウールのニットが必要なくらいに気温の低い日も結構有ったじゃない。それでも、牡丹よりも通常半月程遅くはずの芍薬が、自宅のベランダで蕾を膨らませ始めると、さすがにこれはマズイかも・・・[あせあせ(飛び散る汗)]



 しかし、事は自然相手。植物とお天気だもの、そうそうこちらの思う様なスケジュール通りに都合良く運んではくれない。もし天気が好かったら、午前中からクルマで町田の薬師池公園すぐそばに在る牡丹園まで出掛けてみようと思っていた4月22日の日曜日は、冬が舞い戻って来たかの様な冷たい雨。それも結構強めに降ってくれて、とてもじゃないけどわざわざ花鑑賞に行く様な空模様ではなかった。今にして思うと、この日さえ晴れて[晴れ]いてくれたなら・・・[もうやだ~(悲しい顔)]


 そうしてその1週間後のこの日、結局その「マズイかも」と云う悪い予感は見事的中してしまった。我が家近くの公園の、牡丹が植えられているいつもの場所に着くなり、僕はもう、唖然とする外はなかった。

牡丹_葉01.jpg

 無い[あせあせ(飛び散る汗)]
 一輪も咲いて無い。

 それどころか、これから花開くだろう蕾の1つさえ、見当たらない[がく~(落胆した顔)]。これって冗談でしょう?[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

牡丹_葉02.jpg

 これはもう、完全に終わってしまったんだ[もうやだ~(悲しい顔)]

 茎には、悉く花を落とした鋏の痕跡が残されていた。
 なんてことだろう、まさかこの時期に、たったの1輪の花も蕾ももう残っていないなんて・・・[バッド(下向き矢印)]


 絶望的な気分になりながらも、牡丹の花を探して公園の道を奥へと歩く。

 すると・・・

牡丹_02.jpg

 よかった~[グッド(上向き矢印)]、1株にたった1輪だけだけど、まだ最後の花が残ってた。

牡丹_01a.jpg

 牡丹としてはやや小振りな花なれど、植え込みのやや奥まったカエデの木の下に、たった1輪だけ、ピンクの花が残っててくれた[わーい(嬉しい顔)]

 なれど咲いている場所は、すぐそばまで近寄れない柵の内側。なかなか思った様なアングルでは撮影出来ないのが歯痒い[バッド(下向き矢印)]


牡丹_04.jpg

 そこからまた少し進んだ先に、今度はもう1輪、赤い花が咲いていた。こちらも蕾が1つも残っていない最後の一輪。それも、本来なら写真に撮るには少々遅いだろうコンディション。


黄冠_02.jpg

黄冠_03.jpg

 一方こちらは、毎年やや遅咲き気味で、この公園に植えられている牡丹の中では最後まで咲いている黄色い花(黄冠)。とは云え、こちらも終わり近くのコンディションのものも含めてたった4輪のみ。

黄冠_01.jpg

 結果として、全く見られなかったわけではなかったけど、これまで過去4年の見事な咲きっぷりを知っているだけに、気持ちとしては満足度10段階評価で、最低レベルの“1”くらいかなぁ[もうやだ~(悲しい顔)]。僕の中での牡丹は、今やサクラよりも楽しみにしている気持ちがあるくらいだから。


★ ★


 2009年にEOS Kiss Xを購入して花の写真を撮るようになって今年で5年。毎年この時期にこの公園を訪れているわけだけど、牡丹と芍薬が時を同じくして咲いているのを、初めて目にした。

芍薬_03.jpg

芍薬_04.jpg

 本来なら、芍薬が咲くのを見るのも、牡丹と同じ様に嬉しいもの。この2つは、甲乙付け難い双子の美人姉妹みたいなものだからね。

芍薬_01.jpg

 だけど、今年はいつもほどその芍薬の開花を心から嬉しく思えていない自分がいる。

芍薬_02.jpg

 早過ぎるんだ。
 本来なら半月程度のインターバルを経た後に咲くはずの芍薬が、今こうして咲いてしまうんだもの、余韻も何も有ったもんじゃない。今年の牡丹は4月半ばに見に来るべきだったのかなぁ・・・なんて、今はまだ時期を誤った牡丹のことばかりを思って悔やんでいる最中なんだもの。

芍薬_05.jpg

 2つははっきり別々の時期に咲くからこそ、過ぎゆく春が初夏へと向かう時の経過を、心地好く感じさせてくれるものなのに。


芍薬_06蕾.jpg

 まだ咲き始めだから、この公園の芍薬の本格的な見頃はここ1週間から10日後くらいだろうか。この蕾たちが咲き揃う頃、また見に来る事にしよう。

タグ:Pivoine 芍薬
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