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Le Vin Quatre / ル・ヴァン・キャトル [そとごはん、そとワイン]

2017年07月16日(日曜日)
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 人様にお店選びから予約まで全てセットして頂くディナーは楽ちんで好いな~[わーい(嬉しい顔)][るんるん]
 この日は、普段全く縁が無くてほとんど初めて行くエリア、雑司ヶ谷に在るフレンチ・レストラン、Le Vin Quatre(ル・ヴァン・キャトル:http://www.le-vinquatre.jp/)へ。




 この日はtaekoねーさんと新宿の損保ジャパン日本興亜美術館(この長ったらしい名称どうにかなりませんかね?・・・苦笑)で開催されている新版画の巨匠『-生誕140年-吉田博展 山と水の風景』を鑑賞。僕等は二人ともフランスの浮世絵師と呼ばれたアンリ・リヴィエールや新版画の第一人者である川瀬巴水がお気に入りの作家であり、この二人とほぼ同世代で作品傾向の近い吉田博についても、かねてより「素敵だよね~」などと揃って好感していた。今回の回顧展は彼の作品がいっぺんにまとめて見られる絶好の機会。是非ご一緒しましょうとの流れとなった。

 僕とtaekoねーさんは、かれこれもう10年来のワイン友達でもあるので、当然の様に(?)展覧会の後はどっかで飲みましょうと云う話になるのが常だけど、僕は新宿近辺は土地勘がなくってお店なんぞまるで知らない。今回は何を食べるかに始まって、お店選びも予約も、ぜーんぶtaekoねーさんに丸投げして、楽をさせて頂いたと云う次第(^^。

 そうして、taekoねーさんが選んで下さったのが、今回のル・ヴァン・キャトルって云うわけ。


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 先ずは前菜。左がハモのベニエと右はテリーヌ型を使った野菜のジュレ寄せ。ニンジン、ヤングコーン、インゲン、オクラ、冬瓜などの野菜をジュレで固めて、周りにはキャベツを巻いて。


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 ワインは、taekoねーさんから聞くところ、このお店のリストには以前からサントーバンが載ってるよ、って話だったので、それならば是非![ハートたち(複数ハート)]

 この日有ったのはルイ・ラトゥールの2003年。14年の歳月を経たこの白ワインは、僕の知る範囲でこのテロワールの若いワインが持つ豊かな酸味やたっぷりとしたミネラル感はごく控え目なもの。それが経年に因り変化したものか、そもそもがこのワインが当初そう云ったキャラクターであったのかも僕には判らない。どちらかと云えばさらりとした感触で、赤より強い白!と云われる厚みやとろとろ感も希薄。穏やかな柑橘類の香りで、率直に云えば可も無く不可も無くおとなしいワイン。古酒がよく解らない僕にとって、またもや「熟成」って言葉と味の迷路に入り込んでしまう様な・・・(^^;。


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 前菜2皿目。甘エビとサザエ、トウガンをコーンとライムの効いたエスプーマ仕立て2種のソースで。甘いコーンのスープと酸味の立ったライムの泡とがかなり極端な味のコントラストを奏でるチャレンジングな提案。


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 真っ黒なシューで出来たエクレア?[あせあせ(飛び散る汗)]。実はこれ、ブータンノワールです。上に散らされているのはリンゴを細かく切ったもの。人により好き嫌いが分かれやすいブーダンノワールですが、見た目のインパクトとは対照的にクセはなく、レバー・ムース的な味。リンゴのソースの優しい甘みも有ってサラッといけちゃう(^^。


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 次の皿としてブーダンノワールが来ると知った時点で、ソムリエ氏に「グラスで提供出来る範囲で構いませんから、ブーダンノワールに合うと思われるワインを」とお願いしたところ、サーヴされたのがこちらのシュナン・ブラン。一口飲んでみて「なるほどな~[ひらめき]」。ソーテルヌよりも程良い酸味が有って、さっぱりとした甘さ。この味好きだな~[グッド(上向き矢印)]


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 お次はアユ。白い粉がお皿の上に散らされていますが、それもアユを粉末状にしたものなんだとか。僕には理屈があんまりよく解らないんだけど(苦笑)、何となく、雑誌の記事か何かで見聞きしたエル・ブジ的真空調理みたいなもんを想像すればいいのかしらん?(^^;[たらーっ(汗)]。アユの下には水茄子。緑色のソースはアユらしくキュウリ。


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 もう1皿、お魚ムニュで今度はスズキ。表面は素麺?なのか極細パスタなのか?いや、もしかしたらジャガイモか?(結局未確認)でカリカリに。再度、ライムの効いたソースで、美味しゅうございました(^^。


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 メインは子羊。付け合わせのキノコはジロール(アンズ茸)。


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 赤ワインはボトルで頼まず、こちらもソムリエ氏にお任せ。
 運ばれて来たのはボルドーのジョアナン・ベコ。右岸のコート・ド・カスティヨン。メルロー75%+カベルネ・フラン25%。

 ボルドーではあまりそう多くは聞かない(僕は、ですけど^^ゞ)女性醸造家、ジュリエット・ベコによるワイン。彼女の父はサンテミリオン第一級特別級のシャトー・ボーセジュール・ベコのオーナーなんだって。このワイン、何年か前にネットのワインショップで見知って、気になって1本購入したこともあるんだ。懐かしいな。


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 僕が7月生まれなので気を遣って頂きました。コルクキャップ・アートのロウソク立ても可愛らしく、添えられている小さなカヌレも美味しかったなぁ。


 普段あまり馴染みのないエリアで、自分の全く知らないレストランへ連れて行って貰って、友人がチョイスしてくれたコースにて美味しい料理とワインを一緒に愉しむ。

 なんて嬉しくて有り難い誕生日祝いなんでしょう。taekoねーさん、感謝感謝[わーい(嬉しい顔)]



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