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A Flower Is A Lovesome Thing / 花編 [花図鑑]

2021年02月23日(火=
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 まだ2月だと云うのに、ここに来て気温20度を超すような、まるで3月を飛び越して4月がやって来たかの様な暖かな日が2日も続いたせいだろう、殺風景だった我が家の庭やベランダにもだいぶ緑が芽吹き始めた。気持ちは一気に春めいて、モノクロだった毎日にパッと色が着いたような明るい心地がする。これから本格的な春を迎える前に、新しく植えたチューリップや久し振りに4種も買い増ししてしまったジャーマンアイリスなど、最近の花のあれこれを備忘録的に記録しておこう。




1,ジャーマンアイリス新色2種

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 ここのところ株分けで鉢が増えすぎてしまって、色目や品種を増やしたくてもじっと我慢していたジャーマンアイリス。だけど、どうにも新しいのが欲しくなってしまって、ついつい楽天で見つけた2品種をポチってしまいました(^^;。

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 真っ青はなかなか無いだろうけど、あくまで紫ではなく、よりブルー系の色味が強い花が欲しかったので選んだブレーカーズはヒゲも同系色。一方のドラマクイーンは昨年切り花で見掛けてストンと恋[ハートたち(複数ハート)]に落ちてしまったもの。ネットショップで花の画像を見つけて、あ、あのアイリスだ!と、即座に飛びついてしまった[わーい(嬉しい顔)]

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 ↑ がその切り花の写真。撮影時のホワイトバランスやカメラメーカー各社の色作りの差異(赤みが強かったり青が強調されたり)もあるので若干カラーが違うふうだけど、左はほぼ間違いなくドラマクイーンではないだろうかと思っていて、右の花ももしかしたらブレーカーズなのかな?なんて、ね。

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◆左:ドラマクイーン
◆右:ブレーカーズ

 1月半ばに注文して、ポット苗の状態で我が家に届いたのが20日。それを鉢に植えてやったのは1週間ほど後のこと。この時期にまだまるで赤ちゃんのような状態の株苗が次の5月に即花を咲かせてくれるだなんて甘い考えは持ってないけど、この先いつ、どんなふうに花が咲いてくれるんだか、今からひたすらに楽しみ。気の長い話だけどね~[わーい(嬉しい顔)]





2,チューリップ6種をやっと植える(^^;

 本来なら11月中、せめて12月半ばまでには植えるつもりだったチューリップたち6品種。でも実際に鉢の中で土のベッドに潜り込めたのは年が明けた1月。それも下旬・・・[ふらふら]。この出遅れが悪い影響を及ぼさないと良いんだけど[たらーっ(汗)]

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◆左:ラスティングラブ(5球)
◆右:エスペラント(5球)

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◆左:パシオスイート(4球)
◆右:スプリンググリーン(4球)

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◆左:プルケラペルシャンパール(7球)
◆右:リトルビューティ(7球)

 この2種は「植えっぱなしで毎年花が咲く」だなんて、まさに不精者の僕にピッタリかも(^^;と思って購入。普通のチューリップが草丈40~50cmのところ、プルケラペルシャンパールは25cm、リトルビューティは15cmと小柄な品種らしい。

 このところ毎年横長のプランター1つにつき球根10~12個、1品種2つもしくは4つの球根を植えていたのだけど、どうも品種が別々だと咲く時期にラグが出来たりして揃わず、あんまり見栄えがよろしくない。そこで今年は6品種みんな個別の鉢へ植えてみた。サイズ9号10号鉢(直径27~30cm)で球根4、5球だと密度的にはスカスカで、その点では全然気持ちは満たされないでしょうけど(苦笑)。





3,アイリス・レティキュラータ

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 同じ横浜市内ではあるけれど、クルマで片道小一時間。普段よりちょっと足を延ばして訪れたのは、中高の同級生Ycのビジネスパートナーmamiちゃんの経営するフラワーショップ。昨年の5月末以来のお久し振りでYcも合流する。ここは行く度めっちゃ楽しいのでもっと頻繁に通いたいけど、ちょっと遠いのと、やっぱりコロナで緊急事態宣言下だもの、気楽にホイホイとは出掛けられないのが悲しい[もうやだ~(悲しい顔)]
(※因みに、上に載せたジャーマンアイリスの切り花の写真もmamiちゃんのお店で撮影)

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(※この写真は2020年05月撮影のもの)

 ドアがフルオープンのお店の中でもソーシャルディスタンスを保って、少し離れた場所で会話する。それでも自分の友達と会うのはほんとに久し振り。ついつい時間を忘れちゃうね。やっぱり楽しいな。

 この日は母の誕生日だったので、予め頼んでおいた花束を受け取りに行ったのだが、それとは別に、僕があやめ全般が好きなことを知っているYcがミニ・アイリス(別名=ドワーフ・アイリスまたはレティキュラータ)のブルーヒルを球根むき出しで花の咲いた状態、いわゆる水栽培用でプレゼントしてくれた。ありがとう~~~[るんるん]

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 Yc(またの名をBBC)はこの写真に写り込んでる青いカバの名をかたるハイブリッド・アリクイ(※1、参照過去記事:https://ilsale-diary.blog.ss-blog.jp/2013-10-14 ※2、実の正体はウシ[わーい(嬉しい顔)])の母(=制作者)なので、こんなふうに活けてみたよと報告を兼ねての御礼用撮影。器は敢えてフラワーベースを使わず、ベルギービールのデリリウム・トレメンスのグラスでピンクのゾウのイラスト入りを。このグラスを水栽培に使おうと思いついたのが我ながら面白くって、ついニヤニヤしちゃう。Ycは何度か赤坂のデリリウム・カフェにも一緒に行ってるから、これがどんなキャラクターのゾウなのかも知ってるしね(^^。

 レティキュラータはダッチ・アイリスの草丈を低くした様な見た目。親指の先くらいの球根から咲く原種に近いアイリスだ。実はもう8年くらい前になるだろうか、鉢で育ててみた事があるのだが、一度咲いただけでダメにしてしまった。花は他のアヤメやアイリスと同じで美人薄命、2~3日で萎れてしまう。一斉に咲いてくれると終わりも一緒なのでそれがちょっと寂しいね[もうやだ~(悲しい顔)]。花後は球根の栄養が種作りに回されないよう花を切って、球根を育てたいなら家の中で水栽培よりも外で太陽を浴びさせてあげようと鉢へ植えた。せっかくプレゼントしてもらったアイリス。来年も咲かせたいものね(^^。





4,原種チューリップ、ポリクローム

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 草丈15~20cmほどの小さな原種系チューリップ。白をベースに差し色としてグレイッシュなパステル・グリーンと黄色。上述したフラワー・ショップのオーナー、mamiちゃんのインスタで紹介されていて、一目で欲しくなってしまった[揺れるハート]。ところが訪問した折には既に売り切れ[もうやだ~(悲しい顔)]。ワガママを云って後日に再度仕入れて貰った。これもレティキュラータ同様に土に植えられていない水栽培仕様。

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 今回は直接お店に受け取りに行けなかったので宅急便にて配送して貰ったのだけど、梱包で少し窮屈な思いをさせてしまったのか、花茎が湾曲気味にクセづいてしまったよう。家の中に飾って置いても、どうせ日中は居ないわけだし、外で太陽をいっぱい浴びせてあげれば日に向かって咲くチューリップの特性でクセが矯正されるかも、と試してみたところ、曲がりが気にならないくらいに戻ってくれた。植物もやっぱり生き物なんだよね~と改めて実感(^^。





5,さらにジャーマンアイリス2種追加

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 ずっと我慢していたのを2種買い増してしまったら、余計な勢いがついてしまって1ヶ月後に更にもう2種、手を出してしまった。買いたい病発症したかも?[たらーっ(汗)]

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 今回購入したのは、見本写真だと「ほとんど黒」に思えるくらいに黒いブラックドラゴン(左)と「か~なり黒に近い紫」のビフォア・ザ・ストーム。両方ともにヒゲも黒っぽい品種。


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 実は黒系のジャーマンアイリスも去年mamiちゃんのお店で切り花として出会った。ここまで黒に近い品種が在るとは全く知らなかったので、実際この花を見た時は衝撃的だったなぁ。で、もちろん買って帰りましたよ~。

 ご覧のとおり今回購入した分とはヒゲの色が違うのでまるっきり同じ品種ではないけれど、黒系を家で育ててみたかったんですよ、あれからず~っと。でもね、去年もすぐに探してみたけど、「黒」はネットでも全く手に入らなかったんです。そもそも植物には植えるにも咲くにも季節ってものが有る。黒に限らずアイリスの球根やポッド苗って、いつでもすぐに欲しいものが手に入るわけじゃないし、次のシーズン必ずその品種が売られるって保証も無いので、ほんと、出会えたタイミングで手に入れないと[わーい(嬉しい顔)]


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 しかし暢気に喜んでばかりもいられない。ついにジャーマンアイリスだけで植木鉢やプランターの数は大小合わせ50を超してしまった[たらーっ(汗)]。これでも去年、友人達に球根苗40株近くを引き取ってもらい減らしたつもりだったんだけど。忍び寄る、ペットの多頭飼育ならぬアイリスの多鉢栽培崩壊の恐怖[がく~(落胆した顔)]。今年も5月の花後に株分けして、誰かに貰ってもらわなくちゃ・・・[あせあせ(飛び散る汗)]


コメント(4) 
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コメント 4

Inatimy

楽しく拝見しました。もう随分と長いことガーデニングセンターにも行けてないので、いい刺激。
アイリス、新たに新しい株を迎えられたとは羨ましいです。どちらもいい色ですね。特にドラマクイーン、ちろふさも2色になってそうで。「ほのかな香り」ってどんなのかも興味津々。
って読み進めたら、さらに2鉢追加で・・・いいお買い物を。シブい色ですね〜。かっこいい。ブラック・ドラゴンは見た目はいかつそうなのに、「ほのかに甘い香り」とあって、そのギャップにやられそう。

チーリップもそろそろ芽が土から見えてきたかしら。うまく花が咲くといいですね。
その6種類が、トライアンフ(ラスティング・ラブ、パシオスイート)、ビリディフローラ(エスペラント、スプリング・グリーン)、野生種のヒュミリス(ペルシアン・パール、リトルビューティー)と見事に2つずつの選択。

ヒュミリスのはどちらも我が家に以前ありました。2010年2月、パリに引っ越す前にと芽が出かけたペルシアン・パールの鉢を買ったのに実際に咲いてみたらリトル・ビューティーだったという・・・。市場の花屋さんで隣同士に箱が並んでたから間違って入ってたようで。
その後オランダに戻ってきて2014年10月にキューケンホフの秋の球根マーケットでペルシアン・パールの球根を買って、春にやっと花が見られたという。でも4〜5年で消滅・・・・。 

原種系 Tulipa Polychroma トゥリパ・ポリクロマはキューケンホフで以前撮ったことがあるんですが、淡い色合いとしなやかな感じに惚れたのでした。記事の冒頭の写真、とっても素敵な雰囲気に撮れてますね^^。

デリリウム・トレメンスのグラスで球根アイリスを飾るのもいいアイデアな。キリッと引き締まった花の色とガラスの透明感がいい相性。そこにピンクのゾウの柄ですもの、程よい抜け感♪
ほんと、素敵な花屋さんですね。センスがとってもよくって、すごくオシャレなで、しかも珍しい植物の取り扱いもあって。こういうお花屋さんが近くに欲しいです。最近、気温が10℃ほどあって晴れた日が多いので、部屋の中が23℃くらいまで上がって、切花が長持ちしそうになく、買うのもためらってしまい・・・でも、花、欲しいな。
今、部屋の中にある花って、アロエの千代田錦のソフトな赤っぽい花と、多肉植物のハオルシア・トランシエンスの小さな白いツボミだけ。

記事の最後に所狭しと並んだ鉢植えのアイリスの写真がインパクトありました。育成業者さんのような^^。お近くだったら、我が家のドワーフアイリスと交換をお願いしたのになぁ・・・。
by Inatimy (2021-03-07 07:39) 

TaekoLovesParis

春が来た!感いっぱいの綺麗なお花の写真で、見ていて楽しいです。特に一枚目には、春の光が明るくやんわりと。ブーケのチューリップを2頭の青カバが見つめ、、じゃなくて、匂いをかいでる?配置に遊びがあって、yk2さん、あれやこれや考えながら撮影したのかしら(笑)

チューリップ同様、アイリスにもちっちゃいのがあるんですね。深い色合いがいいなぁ。ピンクの象のグラスに青カバくん。同じ丸い体型どうし(笑)。チューリップはジャムの瓶に入れての治療が効を奏して復活で良かったですね。
グラスに小さな花を活ける、ゴッホの「グラスに活けたアーモンドの小枝」を思い出しました。

50鉢もあったら、水やりも大変でしょ。
ジャーマンアイリスもチューリップも街で見かけないような新品種。咲いてからの写真を楽しみにしています。
by TaekoLovesParis (2021-03-09 14:43) 

yk2

◆inatimyさま:

そっか。ガーデニングセンターに長く行けてませんか。
コロナで外出がままならないのは、日本よりも遙かに徹底されているだろうから大変だよね。ガーデニングセンターみたいな場所は大抵オープンエアな部分も多いだろうし、感染の危険は食料品を扱うスーパーなんかより余程低いんじゃないかと思うけど、このご時世では優先順位が低い、不要不急って考えられちゃうんだろうね。日本ではコロナ以降のガーデニング関係の売り上げは伸びてるそうで、僕が日曜日に時々行く園芸店の客足も、コロナ以前とほとんど変わらない賑わいだと感じています。

チューリップは芽はまだまだ茎が高く伸びていかない段階なんだけど、さっき見て来たら花芽が出ているもの、その先に花色が現れているのが幾つか。順調に育ってくれると嬉しいな(^^。
今年買った6種が2種ずつそう云った分類になる・・・とは予め考えていたワケもなくって(^^ゞ。偶々なんだけど、チューリップ研究家いなちゃんにそう教えて貰うと、トライアンフやらビリディフローラやら、今後またキューケンホフの記事を読む時に親しみが増すかも(^^。今年、なんとかシーズン終了前に開園されると良いね。

アイリスは航空便でオランダへ送れないのかなぁ~は去年ずっと思ってた(笑)。まぁ、いなちゃんにしてみればジャーマンアイリスの苗よりミニ大根の種の方が余程嬉しいだろうなぁ~とも想像してみたり(^^。日本の大根売ってないって書いてたもんね。種売り場でね、エアメイルで郵送するとしたら、漠然と植物は難しいんだろうなぁ~と検閲の事とか考えてみたりしています。オランダの気候でも育つのかな?とも思うけど。
by yk2 (2021-03-14 11:36) 

yk2

taekoねーさん:

配置はちょこちょこっとは考えましたが、それは主に置き位置光との関係で。青カバたちの表情や演技に凝るほどではありません(笑)。

ドワーフアイリスがダッチアイリス的なのはオランダで園芸種として改良、生産されているからみたいです。ジャーマンアイリスよりは日本のアヤメにより近いですが、しっかりとした「球根」なのが大きな違い。アヤメやハナショウブはほとんど草から根が生えているかのような形状ですから。改めて考えてみると、同じ仲間でも環境に合わせて全く違う進化をとげているんだなぁ~と、植物それぞれの進化の仕方に感心してしまいます。

>50鉢もあったら、水やりも大変でしょ。

いえいえ、ほとんどお水あげません(笑)。
水辺に咲くハナショウブやカキツバタの仲間ですが、こちらも進化の過程で全く性質の違う植物になってるんですよ。ジャーマンアイリスは完全なる乾燥好み。水遣りは10日も2週間も雨が降らないでカラッカラみたいな時以外はあげません。むしろ梅雨時などは水気が多すぎて球根が腐らないか、水はけを気にしてあげないといけないんですよ。ねーさんも育ててみたらいいんですよ。咲くと匂いも好いし、花はエレガントですからきっとお気に召すはず。お分けしますから、今年の花後来年に向かって、”少し貰って下さい!”な(←これが云いたい・・・笑)。
by yk2 (2021-03-14 12:00) 

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