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花備忘録 / 2021年06月 [花図鑑]

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 我が家の花備忘録2021年6月篇。




2021年06月13日(日)
 
 数日前にチューリップの葉がみな完全に枯れて、もう良い頃合いだろうと球根を鉢から掘り上げた。空いてしまった鉢が物淋しい気がして、それなら何か新しく買ってみようと、さしたる目当ても無く園芸店へ出掛けた。

 僕は1シーズン限りで枯れてしまう花を育てるのは基本的にはあんまり好きじゃない。故に、この日も出来れば長く付き合える宿根草・多年草をと考えたのだけど、花に添えられている説明書きを読んでみると、植物にとっても日本の厳しい真夏の気候を乗り越えて生き残るのはなかなかに大変な事で、本来は多年草なれど一年草扱いになっている植物が結構たくさん有るのだと知りました。そうだよね~、高温多湿の日本の真夏、鉢の中はサウナみたいな温度だものね。植物だってツライわな~[たらーっ(汗)]


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◆ロベリア

 そんな事で、あまり宿根草って部分に拘らずに、見た目や色が涼しげな夏の花を選ぼうと方針決定。このロベリアもブルーと白の2色を選んでみた。別名はルリミゾカクシ(瑠璃溝隠)って云うんだって。育っても草丈20cmくらいらしいので寄せ植えにも向くのかも知れないけど、当初はそうしてみようと思って買っても、結局は日当たりだとか水やりの相性だとかが気になって、1種1鉢に済ましちゃうからなぁ(^^;。

 日当たりと水はけ、通気性の良い場所を好む。耐暑性は強くなく、多湿を嫌うそうで、水遣りは土の表面が乾いてから。梅雨時で雨が長く続くような気候時には雨が直接当たらない場所に避難させてあげる必要があるかもね。


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◆上段左:ペンタス、 右:アガパンサス
 下段左:ノボタン(コートダジュール)、右:ペンステモン(エレクトリックブルー)

 写真が揃いもそろってボケまくりなのは普段もう使ってない端末、SIMカードを抜いて今やipod代わりになってる第1世代のiphone SEでささっと撮ったから・・・[ふらふら]

特にあれが欲しいと云う目星もガーデニング的な計画もまるで無いので、全ては気紛れな思いつき。鉢植え用だけでなく、もうじきに咲きそうな段階のユリを2本、同じくアガパンサスを地植えにしようと買ったみた。ウチは例年6月のハナショウブが終わってしまうと、7月はアジサイとグラジオラスくらいしか咲く花がなくなってしまうので、新型コロナ渦で自由な外出がままならない昨今、せめて庭くらいは楽しく賑やかにしたいなと考えてみたんだ(^^。


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◆ハナショウブ(左:ノハナショウブ、右:セイショウナゴン)




06月26日(土)
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 事件発生[ふらふら][バッド(下向き矢印)]

 ジャーマン・アイリスを育てる上で僕にとって最大の敵である害虫の内の1種、ネキリムシに因る食害だ。地下に潜んで根を食い荒らすコガネムシ(ハナムグリ)の幼虫と違い、ネキリムシ(※今回発生したのはおそらくカブラヤガ(※参考→ 住友化学園芸のサイト)は地際の葉の根元を食いちぎる茶灰色した、いわゆるイモムシ系の蛾の幼虫。昼の内は地中に潜み、夜になると活動し食害を及ぼす。普段から目を光らせていれば、こんなにも食害が進む前に気が付いたのかも知れないが・・・。今回は少し土を掘ってみたところすぐに体長2cmほどの1個体を発見、駆除した。

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 ジャーマン・アイリス以外の鉢にもネキリムシは発生するのだが、タチが悪いことにコヤツらはアイリスの球根にまで食害を及ぼす。基本的にジャーマン・アイリスは球根が地表から見えている程度に浅く植え付ける植物なのだが、土が掛かっている部分を払ってみたところ、球根本体にも穴が空いている。以前にも経験があるのだが、こうなってしまうと再び葉が再生されるか、それとも枯れてしまうかは半々の確立くらい。土から掘り返してみたところ、この鉢には1匹のネキリムシがいただけで地中にはコガネムシ系の幼虫はゼロだったが、全般的に根が古くて細く痩せていて力強さが無い。ここまでで、かなりダメージが強いのかも[もうやだ~(悲しい顔)]


 このことが有って、全てのジャーマン・アイリスの鉢を点検してみたのだが・・・

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◆ドラマクイーン

 被害はもう1鉢にも及んでいた。選りに選って僕の期待が大きい新規購入品種であるドラマクイーンが被害に遭っていたのだ[がく~(落胆した顔)]

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 こちらも当然掘り返して、ネキリムシ1匹を発見。同じく駆除した。

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 ドラマクイーンも葉茎を食い千切られただけでなく、その球根にまで食害の被害は及んでいたが、こちらはご覧頂けるように、まだ太く白っぽい、現役で活動していると思しき根がちゃんと付いている。下の写真では小指の先くらいの穴が空けられているのがお判り頂けると思う。まるで皮をむいた真っ白なタマネギが囓られたみたいな絵だ[ちっ(怒った顔)]。何とかダメージを最低限に留めて欲しいと祈りつつ、見守るしかない。悔しいなぁ[パンチ]





06月27日(日)
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◆アジサイ

 6月も残り数日。早くから咲いていたアジサイは色が褪せ始めている。

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 当初の淡い色から盛りにはしっかりと色付き、やがて瑞々しさは衰え始め、枯淡なふうへと変化して行く。アジサイって花は随分とお得な花だ。ゆっくりとドライフラワーの様になって色が消え、枯れて行く過程さえも愛される。咲いて2~3日であっと云う間に萎れてしまうハナショウブやはらりはらりと崩れる様に散り落ちるシャクヤクとは随分な違いだ。

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 パッと鮮やかに花開いて短い命を美しく、潔く散らすか、一度咲いたら、様々な変化を経てゆっくりと名残惜しむように枯れて行くか。僕はどちらかと云うとアジサイの残してくれる長い余韻をより好みます。僕は物事に気持ちを残しがちで、それは余り好ましくない言葉だと「執着」って呼ばれてしまうものなのかもしれない。それでも、花は短いよりも長く、出来るだけ綺麗に咲いていて欲しいものだと望んでしまうのです。

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 美しい姿形も1つの比喩に過ぎない。ヘッセが『アヤメ』で説いた言葉を、概念としては理解出来でも、自分の事、意識としてはまだまだ達観出来ないんだなぁ、どうしたって(苦笑)。美しいものは美しいまま、出来るだけずっとずっと長く手元に在って欲しいもの。こう云うのを、Cleopatra's dream(『クレオパトラの夢』=儚い夢)と云うのかな(^^;。


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 元からベゴニアは庭にプランターにちょこちょこと植わっているのだが、コヤツはどこからともなくアジサイの鉢に勝手にやって来て、こんなふうに咲き始めてしまった。意図せず寄せ植え?(^^;。


 ここから先はこの5月6月に買い増しした植物たち。

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◆ペンタス

 ペンタス(学名:Pentas lanceolata)はアカネ科ペンタス属で熱帯アフリカ東部からアラビア半島を原産とする。夏の暑さに負けない花期の長い植物だと云う事で買ってみた。日当たりを好むが蒸れには弱いので、風通しのよい場所で育てる必要がある。5月から10月までと花期がかなり長いので、鉢植えの場合、春から秋は2カ月に1回程度緩効性化成肥料を株元に施すこと。但し盛夏は避ける必要がある。水のやり過ぎで枯らしてしまうことがあるので、蒸れに注意しつつ、水は土が乾燥したらたっぷりと。


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◆ダリア(写真右)

 昨年までこれとは別にダリアを育てていたのだが、昨年球根を掘り上げてしばらく土に戻せずにそのまま2ヶ月くらい放置してしまい、その後土に戻すも全く芽が出て来ず。仕方なく諦めて、これは今年新たに購入した分だ。花蕾のついている状態で買ったのだけど、今ひとつ縦方向に丈が伸びて来ない。地面近くに葉が密集気味なのである程度丈が伸びてくれたら脇芽や葉を摘んで風通しを良くしてあげたいんだけどなぁ・・・。


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◆デルフィニウム(チアブルー)

 上の写真でダリアの左に置いてあるのがこのデルフィニウムの鉢。5月に咲いて、一旦花が終わったと思いきや、枯れた花をまめに切り戻しした事で再度ブルーの花を咲かせてくれた。webにて育て方を調べてみると、切り戻しは株元でバッサリとやる様に書いてあるんだけど、なかなか僕にはその勇気(笑)が無くて(^^;。


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◆キキョウ
  
 キキョウも長く花が咲いてくれる植物と云う事で導入。大河ドラマの影響も間違いなく有るから(笑)、この花を見る度毎々必ず光秀(=明智の桔梗紋)を思い出してます。

 キキョウは宿根草。ジメジメが苦手なので水はけを良くしてあげること。根がまっすぐにゴボウの様に伸びるんだそう。当初、買って来たポット苗をよく調べもせずに浅いタイプの植木鉢に移してしまったのだが、そうと知って、慌てて[あせあせ(飛び散る汗)]すぐに深さのある鉢に植え替え(^^;。中心の太い根を傷つけたり傷めてしまうとダメージが大きいので今後の植え替え時にも注意が必要。


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◆アルテミシア・ モリスストレイン(Artemisia stelleriana 'Mori's Strain')

 アルテミシアとはギリシア神話に登場する月の女神アルテミスの名に由来するギリシア語で、ギリシア語圏では女性の人名としても通用されるが、ここではヨモギ属の植物の学名。銀色の葉が個性的で面白いな~と。ヨモギだったら色々な野菜のコンパニオンプランツ(共栄作物、共存作物)になるそうだけど、これもプチトマトのそばに置いておいたら効果あるかしらん?(^^;。寄せ植えも意識して購入してみたのだが、しばらくは様子見をして単体で鉢植えにて育ててみるつもり。


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◆左:ブルーリーフ・ルー、右:ルータグラヴェオレンス

 僕は基本的には猫が好き。でも、余所の猫が我が家の庭を散歩ルートに組み入れて用足しをしたり、プランターの草花をなぎ倒してベッドにされてしまうのを「いいよいいよ~^^」等とは優しく思ってはあげられない。と、云う事で5月に花が付く直前だったヒヤシンソイデスをめちゃめちゃにされた対抗策として、猫[猫]が好まない香りを発するハーブを植えてみようと思い立ったワケなのです。

 選んだのはガーデン・ルーを2種類。写真左側ブルーリーフ・ルーは南欧原産のミカン科の多年草。右側がルータ・グラヴェオレンスで同じくミカン科ヘンルーダ属。ハーブとして売られているがともに非食用、非薬用。猫は柑橘系の香りがキライと云う事で植えてみましたが、その効果や如何に。ちなみに植えてすぐにアゲハチョウが産卵したらしくあっと云う間に幼虫が[あせあせ(飛び散る汗)]。この見た目でもやっぱりミカン系なんだなぁ(苦笑)。


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◆ローズ・ゼラニウム

 ガーデン・ルーが猫対策ならこちらは蚊の嫌うと云うローズ・ゼラニウム。実際の効果の程は正直よく分からない。これが1鉢あったくらいじゃ、風向き1つでどうにでも変わっちゃいそうだものね(^^;。小さい花がちょぼちょぼと咲いている。ローズとは云うけれど、バラを思わせるよりも山椒のような柑橘系の爽やかな香りがして、傍に居ると虫除け云々より清々しく心地好いので気に入っている。1階と2階ベランダ用に2ポット購入したんだけど、節がある枝を挿し芽にすればとっても簡単に増やせるらしいので、もう少し茎が太くしっかり安定してきたら試してみよう。ゼラニウムの生命力って、凄いよね。


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◆八重咲きスカシユリ(タイニー・ダブル・ユー)

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◆ユリ

 盛夏に向かい、例えば買って来た切り花の寿命も短くなる時期。気温湿度が上がれば、シンプルに水に浸かってる切り口より腐りやすくなってしまうものね。そんな花の保たない時期に、わざわざ花屋さんで買うんじゃなくて、庭で育てている花を切り花で活けられたら良いかなと思って、ユリ2種とアガパンサスを植えてみることにした。少し前にアオキを根から抜いて場所が空いたので、3つとも地植えにしてみる。


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◆イチジク

 このところ雨はそう多くないものの曇り続きですっきりしない天気が続き日照不足なのか、なかなかイチジクが色付かない。我が家ではそこそこの古株。地植えで木ばかりはある程度大きく育っているのだが、昔ながらの品種のせいか、実の数もそう多くは着かないし、木の中に住み着いて鉋屑をもりもりと排出する憎きカミキリ虫の幼虫[ちっ(怒った顔)]とも戦わなくちゃならないし、いっそ切ってしまおうか・・・なんて、何度も何度も思うけどいざとなると可哀想になってしまう。それでも、挿し木でクローンを作れば「切った」ではなく、場所を移したと云う気になって罪悪感も薄れるだろうか。挿し木の適期は2月~3月。もうしばらくこの逡巡は続きそう(^^;。



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