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昨日見た夢 [いつかの出来事]

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◆Lucien Lévy-Dhurmer (1865~1953) / 『La Sorcière』 オルセー美術館蔵


昨日(※2022年07月24日のこと)、奇妙な夢を見た。
取り留めの無い夢なのだが、なんなんだろう、このへんちくりんな内容。

夢で見る事は全て自分の中に在るもの。
普段は全く考えた事の無い様な事柄でも、もしもそれが夢に出てきたなら、深層心理に引っ掛かる何かが在って、夢の中で、自分の気持ちとしてそれが表出する。
夢で見た事が何かを暗示したりするのかな?、全てが全て、そうだと信じるわけじゃ無いけれど、自分がどうしてそんな夢を見たのか、自己分析してみたりする。




昨日の奇妙な夢の話はこんな具合。


何故だか、夢の中で僕は子供の頃からの友人に渡そうと、何やらお菓子を買って用意している。
そうして、その友人に家までお菓子を取りに来るようにと伝える。

この友人は女性で、以下文中ではXとしよう。
Xは子供の頃からよく知る古い友人で、僕の中では男女の区別無く、一番に親しい友人の内の一人だ。
長いなが~い付き合いの中で、それでも僕らはお互いに恋愛寛感情を抱いたことはない。
付かず離れず、互いの事に嫉妬しなくて済む様な関係だったからこそ、ず~っと長きに亘って良い関係を今も保ててるのだと信じている。

さて、ここからが突拍子も無いのだが
今回の夢の中のXは、なんと背中に羽を生やして、空を飛んで僕の家へとやって来るのだ。
その羽は、まるで天使のように白く清らかで美しい・・・ものではなく、それを見た夢の中の僕は、「デビルマンの羽みたいだな」と発想したのでした(^^;。

そうして空を飛んでやって来たクセに、帰りはウチのガレージに何故だか駐められていた、誰のものとも分からない黒いクラウンに乗って去って行った。

今も昔も、僕の記憶の限り、我が家に黒いクラウンが有った事はない。
どうして、そこで奇妙なまでに、具体的にクラウンだったのか、僕にはまるで見当も付かない。

実生活に於いて、Xは免許は持っているけど、僕はアイツがクルマを運転している姿をこれまで一度たりとも見た事もない。そもそも、僕らが会う時は大抵必ず食事をするからアルコールが洩れなく付きもので、その時に限って云えば、クルマは邪魔な存在だったりするものね。


★ ★


今朝、目を覚まして、その夢の不思議を思い返していた。
友達が羽を生やして飛んで来るのだから、それはあまりに超現実的。
本来の意味でのシュールだなと、一人、思い出し笑いをしてしまった。

デビルマンだとか、黒いクラウンだとか、それらは普段の僕にとって身近に感じるものでは全くないのだ。ただ、Xが悪魔の羽を着けているのだけは、まぁ、納得できる理由は無くはない。当人には小説の登場人物の様なヒロイン感などまるでゼロなのだが、『三四郎』の美彌子の如く、全くの無自覚、無意識の内に「悪魔ちゃん」的な行動をやらかす[ふらふら][たらーっ(汗)]ところが有って・・・。まぁ、詳しい説明はここでは端折りますが(笑)。


夢には普段全く意識していないようで、それでいて深層心理に在るものが突如として現れるそうだけど、僕は何が理由で、こんな夢を見たんだろうか。

デビルマン=悪魔に加えて、黒いクルマ。何だかダークな印象で縁起が悪そう。ひょっとしてXに良くない事が起きる?。いやいや、アヤツは悪魔みたいな羽を着けてウチに来て、何食わぬ顔でお菓子を受け取った上で黒いクラウンに乗って帰ってゆく(笑)ワケで、どうってコトもなさそうだ。

いや待てよ。
それならひょっとして、凶事は僕に降りかかるってコトか?。
これってもしかして予知夢ってヤツ?。
一瞬にして、エドガー・アラン・ポーの短編よろしく、或る真夜中突然に”大鴉”の訪問を受けた様な気がして、イヤ~~~な心地になった(苦笑)。まぁ、友人は夢の中で「Nevermore!」とは、一度たりとも語らなかったけど、ね(^^;。

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◆吉村益信 / 『大ガラス』 横浜美術館蔵

 因みに、本頁トップに掲載したパステル画、レヴィ・デュルマーの『魔女』は本文とは全く関係ありませんが、もし今回の夢が予知夢だとしたら・・・ってコトで象徴主義っぽい絵の内からイメージだけで選んでみました(^^ゞ。
この絵はパリのオルセー美術館に所蔵されていて、上の写真は2005年に現地で鑑賞した際に撮影したものなのですが、光に弱いパステル画の保護の為か照明は薄暗く、額にはガラスも入っていて、当時の僕の技術と持って行ったカメラの暗所撮影能力ではまともな写真は撮れるハズもなく、ご覧のとおりしっかりピンボケ・・・[もうやだ~(悲しい顔)]