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フォックス・トロットとフォクシー・フォックス・トロット [花図鑑]

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 早いもので11月もあと数日で終わり。来週末はもう師走ですね。そろそろ来春用にチューリップの球根を植えてやらねばいけない時期なのですが、今日の横浜の最高気温は19℃のぽかぽか陽気[晴れ]。寒さに当たることで発育モードのスイッチが入るチューリップにとっては、ちょっと暖か過ぎだよなぁ~と云う事で我が家の球根植え付けはもう少し先延ばし。今回は今更ながらなんですが、今年春のチューリップ、フォックス・トロットフォクシー・フォックス・トロットの開花記録を日付順におさらい。




2022年03月21日
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 チューリップのフォックストロットとフォクシー・フォックストロット(以下、本文中ではフォックスと略します)。蕾が上がって来たところ。
プランターに各7球ずつ植え付けてある。(植え付けした日の記録はこちら→ https://ilsale-diary.blog.ss-blog.jp/2021-12-15




2022年03月27日
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 白っぽい花がフォックス・トロットで黄色がフォクシー。
 フォクシーはフォックストロットからの変異種。両者はともに八重咲き種で、外観上の大きな違いは色だけの様だ。草丈は30~40cmとやや小振りな品種で、咲く時期は関東では3月末から4月上旬。咲く時期がずれる心配はなさそうなので、僕は7球ずつ両者を交互にして2列に並べる配置で植えた。


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 球根に添えられていたサンプル写真だと、フォックス・トロットがピンク+白の2トーン、一方のフォクシーはアプリコットのベースにチークの様にピンクが入るふうに見えていたのだが、咲き始めは黄色でここから徐々に変化するそう。そうとは知らず、違う球根が混じっていたのかと戸惑ってしまった(^^;。




2022年03月28日
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 ほとんど白花にちょっぴりピンクが差すだけのフォックス・トロットが徐々に色付いて来たが、ここに来てピンク(フォックス・トロット)→アプリコット(フォクシー)→ピンクと1球おきに交互になる様したつもりだった配列がきちんと順番通りになっていなかったと判明。まぁ、いいか(苦笑)。




2022年04月05日
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 フォックストロットはピンクと白のボリュームが逆転。こうして思うと、色の変化するチューリップのサンプル写真って、一体いつ撮影するのがベストなんだろうね?(^^;。


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 それはそうと、去年と今年と、ウチのチューリップは茎の成長にやや問題アリな状況が続いている。下の写真一番手前左列にてご覧頂ける通り、殆ど茎が上へと伸びず地際すぐで蕾が育ってしまっている。何が原因なのか色々と調べてみたが、どうやら主として芽が出るまでの冬の時期の乾燥に起因するらしい。昨年の植え付け前にはこれらの球根は冷蔵庫に入れておいた。擬似的に冬の寒さを球根に経験させる、って目的で。この方法はネットで知ったんだけど、冷蔵庫って結構乾燥するとも聞くよね。結局の所、球根のためにはどうなんだろう???。

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 鉢植えやプランターでは土の量が関係するケース(=根張りが十分でない)も有るらしいし、2月~3月に20℃くらいの暖かい日が続くと、花首が充分成長しないで咲いてしまうことも有るそうだ。対策として、その時期は温度変化の少ない明るい日陰で管理する手も。


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 フォクシーはアプリコット・オレンジの花が欲しくて選んだつもりだったんだけど、商材写真を見て持った印象よりも大分薄い色だったなぁ。うっすらアプリコットがかってる、って程度。いや、これは杏ではなく、ほとんど白桃の様にも見えて(^^;。意図して作られたわけでなく、フォックス・トロットが突然変異で偶然に生まれたこの色。フォクシーって名前はその名のとおり、キツネの毛並みの様な色合い=黄金色の様な、って喩えでの命名なのかもしれないね。日本ではきつね色と云えば油揚げだとか、もっとこんがり焼けたトーストみたいな色だけど(笑)。

 手持ちの日本の伝統色の本などで調べてみると、フォクシーのこの段階での色は「杏色(あんずいろ)」よりももう少しうっすらとした色。「淡香(うすこう)」かなぁ?。所謂、肌色って云われる色に近いのかも。似た色だと、「宍色(ししいろ」)って、<人の肌色のような浅い黄みがかった赤色>を示す名称があるみたいだけど、宍とは古語で「肉」のこと。人の肌も当然だけど「肉」って意味なんでしょう。シシって言葉からイノシシを思い浮かべちゃうと、<宍→イノシシの肉→少し黒の入った様な深い赤→蘇芳(すおう)に近いのかな>で全然イメージも色も違っちゃいますけど(^^;。




2022年04月09日
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2022年04月10日
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 そろそろ花びらが散り始めようと云う頃合、フォクシーのアプリコット色はより白っぽく退いて、この様な色にまで変化した。お陰で両者の違いは花弁におけるピンクと白の配分具合しか無い様にも見えて、こうして眺めるとあまり差が無い様にも思える。正直に云ってしまうと、並べて植えるなら、もう少し違いがはっきりしている品種の方が面白かったのかなぁ、と。どちらもとても可愛らしい、好い花のチューリップであった事は間違いないですけどね(^^。