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わすれじのFrangelico [美味しいもの]

 南の島で暮らすはずだったのに、何故か今は新潟へ行ってしまっている友人カップルが、春先以来に横浜に出て来ているので、昨日は飲み仲間5人が集まって関内にあるスペイン料理のカサ・デ・フジモリへ。

 いつもだとこのメンバーで飲む時は、お向かいにあるバル(=BAR)のエスパニョルの方(※名前は違うけど、こちらもカサ・デ・フジモリのお店)なのだけど、事前に予約の電話を入れたら今晩はもういっぱいとのこと。ざんね~ん。このエスパニョル、何が好きってワインが安いんだな~。フルボトルがほとんど2000円後半から3000円台で飲めちゃうんです。
 でも今夜は予約で満席。じゃ仕方ない、ってコトで未体験の母屋(?)の方へ行くことにしました。わざわざお店の真正面にバル作っちゃうくらい差別化を図ってるんだから、こっちはちょっと高級ラインのお店なのかなぁ~なんて、ずっと思ってたんですよね。


 約束の8時にちょっとだけ遅れてお店に着くと、僕以外はもう全員集合。既にサングリアを壺で貰って乾杯済み。お酒にいやしいメンバーだから・・・(笑)。サングリアを飲むのは本当に久し振り。僕は甘いお酒は結構好きだけど、食前にコイツはアリか~?、の甘さ。ちょっと飲めば僕はもう十分でしたね(苦笑)。

 店内は外から思ってたよりもずっと気軽な雰囲気。薄暗い中、ギタリストさんが入って生演奏。ガット弦が柔らかく、メランコリックに爪弾かれてる。何とも好い感じ。

 で、早速手渡されたメニューを見てみました。

 見て吃驚。えええ~っ?、バルの方と食事もお酒も値段が変わらないよ。なんだよ~、こっちも安いんじゃん、ワイン。もっと早く気が着けば良かったのに(笑)。スペインのスパークリング・ワインのCAVAから始めて、結局計5本頂きました。ぜ~んぶ違うの頼みたかったんだけど、途中から面倒になって3本目からはリピートです(苦笑)。

 料理もエスパニョル同様にタパス(小皿)料理がずらりと用意されていて、プラスメインディシュみたいな内容。お値段も良心的です。ちょっと時季外れだけどホワイトアスパラのサラダ、小海老のオリーブ油焼、スペイン風オムレツ、牛頬肉のシチュー、鱈とジャガイモのなんちゃらとか、酔っぱらいがすぐには思い出せないくらいにたくさん食べて、おなかいっぱいでしあわせ~。


 暫しの後、サービスの方が我々のテーブルにやって来て、「ラストオーダーまでにはまだお時間は有るのですが、パエジャなどお時間を頂きますメニューのご注文など有りましたら、是非今の内にお申し付け下さい」と仰る。

 食い意地だけはみんな張ってますんで、この一言でまた目の色変わります。当然のようにパエジャもオーダー。ついでに仔羊の骨付肉のローストも、だって。もうおなかいっぱいなんだってば~(苦笑)。

 パエジャが炊きあがるのを待つ間、全て食べるものもテーブルから無くなってしまったワケではないのですが、先ほどの接客して下さった方が「これでおしのぎ下さい」とサービスのお皿を持って来てくれました。わーい、嬉しい~。それもハモン(生ハム)だよー♪。で、結構厚めにスライスしてあるそれを口に入れると、「ありゃ、ベジョータだよ」「・・・ほんとだ」。

 ベジョータってのはどんぐりのこと。秋になると、このハムにされちゃうスペインのブタさんたちは、樫の木の森でどんぐりばっかりを食べるのだそうな。そうすると、ブタさんたちの体の脂肪にはどんぐりのオレイン酸がたっぷりと蓄積されていきます。オレイン酸はオリーブオイルなどと同じ不飽和脂肪酸でコレステロールの心配なし、の健康植物オイルの主成分。だから脂身の風味が甘くて軽くて、本当に美味しいんだな~~~。こんなサービスされたら、ついついまた来たくなってしまうでないか(笑)。

 やがてやって来たパエジャもおこげがカリカリで美味しかった~・・・んですが、が、さらに美味しかったのは仔羊の骨付肉のロースト/Cordero asado1/2(2~3名様向き)。約500gの立派なボリュームでお値段なんとたったの¥2500。5人でひとり100gずつ食べて一人前たったの500円だよ~(笑)。ワタクシ、もともとラム大好き人間なんですが、これ、焼き加減もちょうど良かったし、噛むと肉汁がじゅわー。ほんとに美味しかったな~。すぐにでもまた食べに行きたいくらい。


 横浜で美味しいお店って、多いようで意外と少ないし、在っても結構お高かったり、常連さん相手みたいな、ちょっと入りにくいお店ばかりなので足が向きにくいんですが(横浜住民のクセに・・・苦笑)、ここはちょっと通ってしまいそうです。安いし、美味しいし、サービスは親切だったし。それになにより、食後酒に大好きなヘーゼルナッツのお酒、フランジェリコが有ったし

 実は、今日久し振りに会った友人は、僕よりちょうど一回りも年上で、今年の1月末日まで都内某所のリストランテのオーナーだった人。同業の彼から見ても「この値段でこの味なら文句ないでしょ!」と概ね好評でした。前述のフランジェリコは彼のお店で僕がいつも食後の〆に貰っていた大好きなあま~いお酒。彼のお店でのたくさんの思い出が詰まった味です。久し振りに会えた日に、久し振りに飲んだから、いろんなこと思い出したよ。

 会えて楽しかったし、嬉しかったです。
また遠からず、飲もうね!。


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Chocolate Moment [美味しいもの]


 えー、実は何を隠そうワタクシ、チョコレート・じゃんきーでございます。

 こどもの頃みたいに、板チョコ1枚ぺろりってワケは行きませんが、あ~小腹がすいちゃったなぁ~とか、少し疲れちゃったかなぁ~なんて時に、1/10ピースくらいずつ、何かにつけてちょこちょこっと食べるのです。

 で、春先にちょっとおふらんすに行く機会がございまして、りーぱーで初めて高カカオ・チョコレートなるものを食べました。初めて食べたそれは、甘さ控えめでほろ苦く、かすか酸味を感じて・・・。やや、ねっとりとした口溶けなんでございますが、そやつを辛口の白やスパークリング・ワインで流し込むとそれはも~~~っ、至福のひととき。ちょっと苦いチョコ、好きなんですよね~。

 タック&パティの2002年のアルバムに『CHOCOLATE MOMENTって作品が有るの、知ってます?。このタイトルチューンはあま~いチョコレートじゃなく、ちょっとブルージーな大人の味付けのビター・チョコレートかな。パティ曰く、チョコレートを口に入れた瞬間感じる至福のように、ことばにできない理屈抜きに幸せな時をチョコレート・モーメントって名付けて呼んでみたんだそうな。

チョコレート・モーメント

チョコレート・モーメント

  • アーティスト: タック&パティ, タック・アンドレス, パティ・キャスカート
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2002/06/19
  • メディア: CD

 そんでもって、今日はその高カカオチョコの極み!、なんとカカオ100%チョコレートっつーのに挑戦してみました!。

 先月友人がイタリアのおみやげに買ってきてくれたチョコなので、値段はわかりません~。CUORENEROってメーカーみたい。"MASSA DI CACAO EXTRA"ってのは直訳すると極上のカカオの塊・・・ってトコでしょうか(^^;。下の方の金のハートのマークには"SENZA COLESTEROLE SENZA ZUCCHERO"とあります。SENZAは英語のwithoutなので、要はノン・コレステロールでノン・シュガーってコトらしい。

 過去に食した最高カカオ含有率はリンツの85%が最高です。コヤツはなかなか曲者なチョコで、いかにも高カカオダイエット向きの、絶対いっぺんにたくさんは食べられない仕様のお味。正直言っていくら苦いチョコ好きでもこの味は・・・ってヤツです。

 ですから、やっぱり100%カカオってのには正直腰引けてました(苦笑)。これって溶かしてお菓子に使ったり、メキシコで鶏肉料理のソースにしたりするのに使うんじゃないの~?、などと買って来てくれた友人に訊いてみたのですが、ごく普通に食べるチョコだって聞いたよ、ってハナシ。

 おそるおそるパッケージを開けると派手な金色の包装が現れて、これを外すと1枚ののっぺりとしたただの板(笑)。メーカーの名が打刻してあるだけで、割分けやすい様に10等分にされていたり、なんてことが全くない只の板チョコ。なんて非ユーザー・フレンドリーな・・・。やっぱりイタリアでございます(苦笑)。

 仕方なくナイフで横に線を引いて、そこからパキリと割りました。それをまた幾つかに分け、小さい塊を口へ運びます。

 香りはあまり強くありません。噛んでしまうと味がよく分からないので、舌先と上顎で溶かすように味わいます。しかし、すぐには味を感じません。やがて少しずつ溶け始めます。滑らかな感じではなく粒子感のある溶け具合。次第に微かな甘み、渋み、苦みがそれぞれ現れます。特徴的なのは渋み。栗の渋皮のような、口の中の水分が吸い取られる様なねっとり感を伴います。やがて溶けきって喉の奥に味わいが移って行くのですが、これが今度は喉に強く残ってなかなか消えません。まさにへばりついてる感じ。やっぱりこれはワインで流さないと厳しいかも(笑)。

 しかし、幾つかに分けた小さな塊を食べ進むうちにだんだん味に慣れてきて・・・結構好きかも知れないな~、これ。純ココアを砂糖なしで飲んでる人なら何の抵抗も無いかも知れません。意外とクセになるかも~


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