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紅葉の府中の森公園を行く [散歩道の景色]

12月06日(日曜)
府中の森公園_top

 前日に降っていた雨も上がって、この日は穏やかな好い天気。ちょっとした用事が出来て、立川まで行くことになった。西東京の方面は中央道にアクセスする為にクルマで通り過ぎるくらいがせいぜいで、普段は殆ど縁が無い土地。目的地として立川に行くのは生まれて初めてだったりする。折角そこまで行くのだから、どこか序でに寄ってみたい場所は無いかと前夜の内にnetにてスポット検索。すると、昭和記念公園がすぐそばに在って、未だぎりぎり日本庭園の紅葉が楽しめるとの事。これはなかなか悪くないかもね。でも、何か他にももう少し候補が無いだろうかと引き続き調べてみたところ、東へ若干戻った府中には、やはり日本庭園を有する府中の森公園も在れば、こちらには府中市美術館も隣接している。現在開催中の展覧会も『ターナーから印象派へ』と云うテーマで、僕には結構楽しめそうな企画。今回はちょっと足を伸ばして、この公園へ行ってみようかな。




 京王線の東府中駅から、イチョウ並木の続く道を徒歩で約10分強くらい行ったところに在る府中の森公園は予想以上に大きな公園だった。感覚からすると、世田谷美術館の在る砧公園と同じ様な規模、雰囲気だろうか。広大な敷地に木々と広場が案配好く配され、幾つかの散歩道が敷かれている。目当ての日本庭園はと云うと・・・、これは池と小さな滝があるくらいで、花の無い季節の所為もあって思った程ではなかったけど、この日は何より紅葉が目当て。紅葉さえ美しければ、それで好いのです。

府中の森公園_01.JPG

 前日(http://ilsale-diary.blog.so-net.ne.jp/2009-12-07)も写真を撮りに家の近所の公園に出掛けたけど、生憎のどんよりとした曇り空。それはそれで悪くなかったけど、やっぱりこんな風に金色の陽の光に照らされている色鮮やかなモミジを見れば、素直に綺麗だなぁと思うもの。地面に敷き詰められた枯葉の絨毯でさえ、まるでブロンズの様に輝いて見えるものねぇ。


府中の森公園_02.JPG

 年の頃は小学校1~2年生くらいの男の子かな。もう少しで手が届きそうで、なかなか届かないモミジの枝に懸命にジャンプ!。屈託のない笑い声。このくらいはまだまだ男の子も可愛いねぇ。もう直にナマイキになるんだろうけど(笑)。


府中の森公園_03.JPG

 ここの公園内には所々に彫刻が配置されているんだそうで、このカラスもその内の一つ。作者は柳原義達で『道標・鴉』(1968)と云う作品。しかし、荒っぽいざっくりとしたフォルムのカラスは、道標とするには簡単に信用して良いのか?、ちょっぴり悪い魔女の手下だかお使い役みたいな気がしちゃう(笑)。
 「さっさとお行きよ。おまえさんの行き先はあっちだろ。美術館に着く前に日が暮れちまうよ」なーんて、しわがれた声で今にも口をききそう(^^;。

府中の森公園_04ピラカンサ.JPG

 前日にセンリョウ、マンリョウの赤い実を見ていたので、これは見比べられる様に撮ったピラカンサ。こうして気に掛けてみると、この時期に赤い実をつける植物って結構あるんだね。


府中の森公園_05チェリーセージ.JPG

 花の少ない初冬の公園を愛らしく彩るスミレがかった濃いピンク色の花は、チェリーセージと呼ばれるサルビアの仲間。植えっぱなしでも寒さに強く、花の咲く時期も長いので花壇用に多く植えられるそう。名前からしてハーブのセージの仲間とも思ったんだけど、どうやら何の関係もないみたい(?)。


府中の森_紅葉01

 陽の光をいっぱいに受けてオレンジ色に輝くこの葉っぱはクヌギ?。でも、クヌギってこんなにも赤く紅葉するんだっけ???。


3府中の森_モミジ01

 上の写真と同じ様に、下から光がうっすら透ける様に撮ったモミジ。


 ところで、モミジとカエデって何か違うのかな?。

 岩波の国語辞典を引くと、“もみじ<紅葉>”とは①「秋の末に、落葉樹の葉が赤、黄色などに変わること。また、その葉。黄色くなるのは“黄葉”と書く」とあり、②にたった一言、“カエデ”とある。そうすると、昔は紅葉、黄葉する植物全般を“もみじ”と総称して一括りにしていたのだろうか。
 そうそう、ちょっと面白い雑学をもう1つ。カエデって、“かへるで”=蛙手(葉の形がカエルの手みたいだ)って云うのが転じてそう呼ばれる様になったんだってね。古くは万葉集でも詠まれているんだそう・・・って、NHKで放送している『猫のしっぽカエルの手』で知りました(^^。


府中の森_モミジ02

府中の森_モミジ03

 この2枚は、出来ることなら琳派の絵を意識した風な写真が撮りたいな、と思って狙ってみたんだけど、それにはもうちょっと葉の形がクリアに写っていて、模様風になっていてくれたら嬉しかったんだけど・・・。なかなか思う様には撮れないもんだなぁ。枝のシルエットも、木の下ではもっと力強い線に見えていたんだけど、PCで見ると全然イメージ違っちゃってる(苦笑)。


府中市美術館01.JPG

 紅い葉っぱばかり追いかけていたから、この展覧会の看板のブルーとグリーンの鮮やかさがなんと目に涼しかったこと(笑)。


府中市美術館02.JPG

 森を抜けて辿り着いたここが府中市美術館。


府中市美術館04.JPG

 まるで合わせた様に、展覧会の看板に描かれた女性の服までモミジの色と一緒だなぁ(^^。


★ ★


 さて、この後は美術館に入って展覧会を観るのですが、1頁があんまり長いのもまたInatimyさんに嫌われるから(笑)、それはまた改めて別の機会に。僕としてはあまり観る機会が多くない、初めて名を知るような人ばかりのイギリス人画家たちの絵をご紹介するつもりです(と、予告を出して、ついつい続きを書くのを怠けそうな自分を追い込んでおこうと思います^^ゞ)。



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