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行く年(2023年の大晦日に) [ART]

海士玉採図石菖鉢_04.JPG
◆山尾侶之 / 海士玉採図石菖鉢(あまたまとりずせきしょうばち:1873=明治06年)  銅鋳製 東京国立博物館蔵

 2023年もあっと云う間に大晦日。
 去りゆく卯年に因んで、鉢を支えて懸命に踏ん張る[手(グー)]ウサギの図。・・・なんですが、この写真だと支えてると云うよりもぶら下がってる様にしか見えない?(^^;。



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Christmas Greeting 2023 [ごあいさつ]

Henri Le Sidaner_Snow.jpg
◆アンリ・ル・シダネル / 『雪』(1901年):バレル・コレクション

 2019年に渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催された展覧会「印象派への旅:海運王の夢 バレル・コレクション」で観た、雪の積もった町の広場の光景。本作を描いたシダネル(1862~1939)が1901年から住んでいたノルマンディー地方ジェルブロアがその舞台で、手前に描かれているのは町の共用井戸。今では『雪』とタイトルされているけれど、家族の話として伝わるところ、画家自身は生前この絵を『井戸』と呼んでいたんだそう。シダネルはこの井戸のある広場が雪化粧した光景が気に入ったらしく、もう少し引いて広角な画角での『ジェルブロア、雪の広場(1902):ヤン・ウェイナンツ・コレクション』も別作品として残している。そちらは2022年03月~06月にSOMPO美術館で開催された「シダネルとマルタン展」に出品されていた。

 ジェルブロワ時代のシダネルは、画面に一切人物を描かないにも関わらず人の生活や気配を風景に偲ばせると云う手法を試していたんだって。この絵でも、雪の中誰一人出歩いていない広場と井戸の奥に、たった一部屋の窓だけに暖かそうなオレンジ色の明かりが灯っている。誰もいないけれど、間違いなく人の暮らしはそこに在るんだな。


 心穏やかで、静かで、平和なクリスマス&年末を。






◆Till Bronner / "Stille Nacht"


タグ:jazz

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杉浦非水の年賀状とイソップ寓話のウサギとカエル [ART]

杉浦非水_賀状大正04年b.jpg

 僕はこれからですが、早い方なら既に準備をすっかり終えて居られるかもしれませんね。12月も中旬ですから、もう来年の年賀状の事を考えなくてはいけない時期です。とは云っても、未だ葉書さえ買っていませんけど(^^;。

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December(祈りとルート・ブリュク ) [ART]

Rut Bryk_2019.jpg

 何だかついこの間まで夏が終わらないままでずっと続いていた様な気がしていたのに、いつの間にやら、もう12月の声。今年のカレンダーも最後の1枚を残すだけ。何だか、まるで実感湧かないなぁ・・・。それでも、年内に1回会おうよみたいなお誘いも立て続けに幾つか入って来たりして、否が応でも年末を意識せざるを得なくなる。気が付いたら、あっと云う間にクリスマスだなんてふうになっちゃうんだろうな。


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