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(Energetic+ Positive+Happy+Brutal)×Music=Nemophila [思ったこと感じたこと]

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 可憐なネモフィラの花の写真なぞトップに貼って、今回はいかにもその花の話をするかの様に思わせておきながらさに非ず。僕のblogとしては異例異色のジャンルの音楽、若い女性ばかり5人組の日本のロックバンドのお話をしちゃおうかな~と[わーい(嬉しい顔)]




 僕がネモフィラの花を初めて買ってみたのは、2022年の2月末の事だった。小さな青い花がたった1輪だけぽつんとついていた3号か3.5号だったかのポット苗。立ち寄った園芸店にはこの時同じ様なコンディションのポット苗が僅か数個しか残っていなかった。正直なところ、どうせ買うならばもう少し花や蕾がついている苗を選びたかったところなのだが、ひょっとして3月を目前にして大方が既に売れてしまったのだろうか、もしこれを今ここで入手しておかないと、今シーズン中にはネモフィラを買い損なってしまうかもしれない。何故だかそんな気がした。値段が高い物でもないので、とにかく1つだけでも買ってみよう。その数ヶ月前からずっと思ってたんだ。次の春には必ずネモフィラを手に入れて育ててみよう、って(^^。

 と云うのも、その時僕はこの小さな可愛らしい青い花の名前を冠したバンドの音楽にどっぷりとハマっていたからなのだ。それも、柄にも無くガールズ・バンドだったりして(^^;。更には、僕からするとこれはもう有り得ないくらいに縁遠いジャンルの、なんとなんとのヘヴィーメタル[exclamation×2]。それこそが、今回このエントリにてご紹介したいオンナノコのみ5人組グループのNEMOPHILAだった。

 オフィシャルのMVがYOUTUBEのオススメに何度も出て来たので、全くなんの予備知識も無いままにクリックしてみてみたところ、もう一発で度肝を抜かれてしまった。だってさ、ネモフィラがどんな容姿の花なのかを予め知ってたとしたら、きっとラブ・ソングなんかを清楚かつ可憐に唄うアコースティックな女性Duoとかを想像しちゃいそうじゃない?。それがフタを開けてみたらいきなりスクリームは炸裂するわ音はガッチガチにヘヴィだわ尚且つ超絶テクニカルだわで、もう参りました(^^ゞってくらいの超硬質メタルだもん、名前との乖離が激し過ぎた(笑)。

 まぁ、それでも古典的なメタルとは明らかに違う今日的なメタルだとは思うけどね。クラシカルなメタルは所謂縦ノリな音楽だけど、NEMOPHILAの音楽には爽快なドライブ感や曲によってはグルーヴ(横ノリ)さえ感じる事がある。1つの枠には収まり切らない多様な音楽性を持つミクスチャー、ニュータイプのヘヴィー・メタル。だからこそ、ロックをほとんど聴かない僕にもすっと入って来たんだろうなって思うんだ。まさか、自分でも僕がロック系ガールズバンドのアルバムを買うだなんて思ってもみなかった。ましてや、彼女たちのライブ・パフォーマンスが見たさにPCのDVD-RWドライブをBlu-ray対応に買い換えるだなんて、ね(^^;。


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 いかにもHM(ヘヴィーメタル)系らしいハードなリフ。髪を振り乱しての激しいヘッド・バンギング。そして、ヴォーカルMAYUの・・・いや、余り多くを語ってはいけないな。僕の細かいレビューなんて必要ない。なんの先入観なしに、是非是非体験して欲しい。音だけでも冒頭から相当ヘヴィーなのは間違いなく、思わずうわ~~~[あせあせ(飛び散る汗)]と恐れおののいてしまうかもしれないけど、そこで怯まず1曲まるまる最後まで見て、聴いて頂きたい。彼女たちの音楽は信じられないくらい高度な超絶スキルを基盤とした上で、鮮烈な驚きとエネルギーに充ち満ちている。

"DISSENSION" (Official Music Video) / https://youtu.be/26aMuahxz8c?si=vjV5GZ6lxpI-vH5H
"REVIVE" (Official Music Video) / https://youtu.be/zmRmVc4u18w?si=ZxOiXEJxtPWO0l_O

 そして、彼女たちはyoutube上にカバー楽曲も様々演奏してアップロードしてるんだけど、これがまたジューダス・プリーストやアイアンメイデンに始まり、フルにフェイスメイク(笑)してのKISSだとか、オリジナルのMVを知っていれば思わずニヤけてしまうジャーニーの”SEPARATE WAYS"、果てはBABYMETALからコスプレ付きでの氣志團までとバラエティに富み、ユーモア溢れる選曲センスと抜群の演奏力で聴かせてくれる。それでまた、フレッシュな彼女たちがそれはもう楽しそうに笑顔で演奏するものだから、古のメタル&ハード系のロックおぢさんたちはメロメロに骨抜きにされてしまうのでした[ハートたち(複数ハート)]。僕は氣志團なんてそれまで全く聴いたこと無かったんだけど、彼女たちのカバーを聴いて、キャッチーで面白い曲だな~、素直に楽しいな~って感心してしまいましたよ(^^。

"One Night Carnival" (Cover) / https://youtu.be/S4Eu59fIysM?si=w3jraa5gAYD7zELG


 ブルータル(野獣の様な、残忍な、粗暴な)とまで形容されるほど猛々しいサウンドを放ちながらもバンドメンバー当人たちはおっとり穏やかで柔らかな印象の女の子ばかり。そのギャップがまた面白いんだろうな。海外のレビュアーが彼女たちを聴いてcuteだとかhappyに感じるのは、きっとその辺りが理由なんだろう。メタルをやってるからと云って変に身構えていないし、このジャンルに有りがちな奇妙なキャラクター(※僕はデーモン閣下は好きですけどね^^)を演じてもいない。本人たち曰く、標榜しているのは「地獄のゆるふわバンド」なんだそう[わーい(嬉しい顔)]


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 今回僕が突如としてNEMOPHILAを自分のblogで紹介しようと思ったのには理由が在る。

 ちょっと厄介な事柄とこれから向かい合う事になった友人がいて、その友人の為にポジティヴなエネルギーに溢れた「念」を送りたいんだ。その人が、僕のこのblogなんかを見る事が有るのか無いのかそれさえ曖昧だけど、遠くからでも、前を向こう、頑張れ[exclamation]ってエールを送りたいのです。この曲↓みたいなスピード感でバイタリティ満タンにして突っ走って、闘って、望む場所、結果へと到達して欲しい。





 その昔一人の人に云われて、ハッとした経験がある。
「既にヘトヘトになるまで限界近く頑張って戦ってる人間に対して、周囲の人がさらに頑張れだとかお気楽に声を掛けるのは時として耐え難い苦痛にしかならない。これ以上何をどう頑張ればいいの?」と。

 あの時僕は、あまりに気軽に「頑張ってね」とその相手に云ってしまった事を後悔するしかなかった。慰めて、励ましている様でいて、その時の僕の「頑張って」は空っぽで無責任な、他人事なセリフとしてその人に受け止められた。余程辛い状況に置かれていたんだろう。ぼろぼろと目の前で涙を溢されてしまって、掛ける言葉も見つけられずどうする事も出来なかった。

 でもね、そんな経験が過去に有っても、それでもやっぱり「頑張って」としか云ってあげられない時って絶対にあると思うんだ。当人でしか解決出来ない事や難局にこれから立ち向かってゆく人を、唯々心から応援したい。たとえ言葉として声に出して直接伝えられなくてもね。



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