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花備忘録 / 2021年12月(チューリップ球根植え付け) [花図鑑]

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 この鉢にはこれらの球根を入れて植え付けよう。並べた封筒の中身は1ヶ月の間冷蔵庫で眠らせておいたチューリップやムスカリ、ヒヤシンスなどの球根たちだ。 




 今回初めて試してみるのだが、来春用に植えるチューリップ、ヒヤシンス、ムスカリ、アイリス・レティキュラータ、スイセンの球根を、先月から1ヶ月ほど冷蔵庫にて眠らせておいた。本当ならばもう少し長く、2ヶ月ほどの期間を冷蔵庫の中で過ごさせて寒さに当ててやるのが理想らしいが、それでは植え付けが来年になってしまう。愚図ぐずして年を跨いでしまい、1月になってやっと植えた今春のチューリップは花茎が充分に成長してくれなかった。その失敗を踏まえ、今回は12月半ばまでにはどうしても植え付けを終わらせたいと考えていた。12月に入れば、外気も冬らしくなって来るだろう。このタイミングで冷蔵庫から出して植えたとしても、球根たちは継続して「冬」を感じ続ける事が出来るはず。

 こうやって真冬の低温を疑似的に経験させることによって、球根たちに「本格的に寒い冬が来た!」と錯覚させてやる。何故そうする必要が有るのかと云えば、一定の期間を継続して寒さに触れる事で、球根内では成長に必要な植物ホルモンが生成され始めるんだそうな。

 ところがだ。昨今の日本の冬は暖かい。例えば、ここ関東南部に於いてのチューリップの球根植え付けの適時は秋、11月がベストシーズンだとかつては云われていた。しかし最近は温暖化の影響も有ってか、冬の訪れものんびりした傾向がある。12月に入っても半ば過ぎまで重衣料、防寒着の出番がやって来ない様な年もそう珍しくない。実際、今年の横浜で植え付けに最適だったはずの11月の気温を調べてみれば、最高気温の平均は18.5℃、同じく最低平均が11.1℃。日中はシャツにウールのニットを1枚着ていれば快適に過ごせるくらいの気候だよなぁ。チューリップにだって、温かいよね[晴れ]。それならば、もう1ヶ月、12月いっぱいは冷蔵庫の中でも良いのでは?。チューリップは一体いつ植えるのがベストなの?、越年した方が今年は正解?などと気持ちも迷い始めてしまう(^^;。

 もしも本格的な冬の寒さに一定期間晒されないままに芽吹きの季節を迎えてしまったら。球根たちはそれでは正しいサイクルで活動を開始出来ない。だったら、冷蔵庫で寒い冬を疑似体験させる事で、確実に球根の成長スイッチをオンにする手助けを人為的に行ってやろう、と云うのがこの度の冷蔵庫作戦と云うワケなのです。




2021年12月12日(日曜日)
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 先ず最初に植えたのは八重咲き種のフォクシー・フォックストロット。ピンク系とアプリコット系の2色をそれぞれ7つずつ計14球。1球ごとに色が交互する様にプランターに植えてみた。フォックストロットって何のこと?と思い、調べてみるとアメリカで始まった社交ダンスのスタイルの1つとのこと。19世紀末に生まれたラグタイム(*ジャズの前身とも云われる)に合わせて踊るために出来上がったダンスなんだって。へ~~~っ[るんるん]

 そしてもう1つのプランターには2色咲き4種(①赤+黄、②ピンク+白、③紫+白、④赤+白)をそれぞれ5球の計20球を。




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 こちらはパーロット咲きの品種エステラ・ラインベルト。白と赤の2色咲き。パーロットとは、開いた花弁がオウムの羽が広がるように見えることから付いた名前だそう。僕はこれが自分で育てる初めてのパーロット種で4球入りパッケージを2セット買った。楽しみだなぁ[わーい(嬉しい顔)]




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 お次はネットで見つけて選んだ品種でアーティスト。一重咲きでオレンジをベースにグリーンのラインが入る(参考画像→ *花の大和「チューリップ・宿根草辞典」 )。4月中旬から下旬に咲く品種。6球。

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 今回は球根類をいつもより多く植えるつもりで仕込んでいるので、少しでもバルコニーに置かれる土の総重量を減らしたいと考えてお椀型のプラ鉢を利用しているのだが、チューリップでもダブルデッカー的に楽しんでみたいと考えた。そこで、アーティストの球根の周囲を取り巻くように野生種のリトルビューティを配してみた。これ、パッケージには5球入りとあるんだけど、何故か6球入ってました。但しその内の2つがやや小さめなのは分球した所為なのかも?。
 



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 こちらも通販で購入したスラウ(※当初、名前を間違えていましたので後日訂正、スラワが正解です^^ゞ)。送られてきたパッケージの写真がインクジェット印刷らしく不鮮明なのだが、濃い赤紫色した花弁にピンク系の縁取りでちょっと妖艶な、オトナっぽい風貌をしたチューリップ。これは6球がワンセットだった。花期は4月中旬から5月初旬との記載。

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 この鉢にも野生種のチューリップ、クルシアナ・シンシアを7球外側に植えた。野生・原種系は普通の園芸種チューリップよりも大抵球根が小さめで、植える深さも浅植えにしてやる必要があるのでこの様に配置。クルシアナ・シンシアは家の近くにある公園に植栽してあった品種で見知ってから10年以上が経つが、自分で育てるのは初めて。淡い色調の黄色と赤の花弁。小振りでしなやかなイメージがある。




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 これよりは去年までの掘り上げた球根たち。この鉢(A)には2020年秋に植えたパシオスイート4球と周囲はたぶんリトルビューティだったと思う。

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 鉢(B)と(C)は正直云うともうあまりよく判っていない(苦笑)。ただ、大きめの球根に関してはおそらく昨年植えたスプリング・グリーンかエスペラントではないかな、と(^^;。

 細かい球根たちはこれが普通種であれば花を期待できないサイズなんだけど、ミニ種のプルケラペルシャンパールの球根が混じってどれか判断が付かなくなってしまった(苦笑)為に全て取っておいたもの。そもそも僕はチューリップの球根が分球したものは余程小さくないと処分出来ない、可哀想で捨てられないタチ。これらが来年は咲かなくても、球根が順次育ってくれたら嬉しいな(^^。




 ついでなので、少し日付が前後するけど他の花の春支度も少々。以下は遡ること1週間前。12月05日のこと。


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 種を蒔いたヴィオラ(プリティ・キューティ)が発芽。日曜日に晴れた空の下で・・・ではなく、平日の夜に車庫で作業した(笑)。この黒いプレート容器を腰水に浸けるサイズのトレイがウチには無くて、当初ホームセンターや園芸店に探しに行くも適した物が見つからず不便を感じていた。如雨露などで雑に水遣りしようものなら、蒔いた種が流されてしましそうで、毎々霧吹きを使うのも面倒だよな~[ふらふら]


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 通販でチューリップを購入した際、どうせなのでパンジーも取り寄せてみた。ホームセンターの店頭では見なかった様な品種が良いなぁと考えて選んだのはわらく ストロベリー。前回のヴィオラはごく有り触れた品種・・・などと云っては花に失礼だけど(^^ゞ、お手頃値段で種も封入数70粒以上(パッケージ表記)らしかったけど、こちらはたったの30粒。発芽率は70%以上とあるからおよそ苗21本分かぁ。小学生の頃のアサガオを除けば種から花を育てるのはほとんど初めてなので、その記載通りに育てられるかなぁと一抹の不安も。


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 このパンジーの種まきにはAmazonで見つけた種まきキットを使用。透明な内側容器(水穴あり)とグリーンの外側容器(穴なし)の二重になっているので、これだけで水にヒタヒタ状態にすることが可能。まぁ、100均でトレイも見つかったんですけどね、結局は(^^;。写真左に見えている白い容器は本来根元を残して切った貝割れ菜を再度成長させる為のアイデア商品。これには複数の種をいい加減に蒔いてみた。ヴィオラ・パンジーのち~~さな種を、1つ1つ水に先を濡らした竹串で拾って容器の土に落とす作業はどうにもまだるっこしくて、最後にはこんなやり方で(苦笑)



 
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 本来の花期である夏ではなく、秋、それも晩秋にかけて咲いて目を楽しませてくれたクルクマ(球根3号)の花もおしまい。南方生まれ故寒さに弱いので、来年に向けて球根を掘り上げてやらねばいけない頃合いだ。チューリップの植え付けを行った同日(12月12日)、それを行うことに。


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 一部水で膨らんでブヨブヨとなって痛んでいた?物もあった(※)けど、大丈夫だった物に関しては何とか来年も咲いてほしいな。3つの球根から咲いたのは、サイズの違いこそあったけど、どれも見た目は同じような花に見えて、球根はそれぞれこんなにも形状が違うのが面白い。

※) 後から調べたところ、球根の先の丸い球体部分は必要な栄養を蓄える為の貯蔵庫の様な物でミルクタンクとも呼ばれているそうな。ですから水分が溜まりブヨブヨとしていた、は痛んでいたわけではないのかも。これをシャベルで掘った際に潰してしまったせいでしょうか、クルクマの球根にはミント系の様な、ちょっとすっとする様なハーブ香がしました。




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 そうして最後はジャーマンアイリス。

 アイリスを植え替えるタイミングだとかを、株を貰ってくれた友人に尋ねられたので今回記しておくと、鉢植えの場合はもちろん、子株が成長して混み合って来た場合に植え替えを検討するわけだけど、その他のケースとして、球根が鉢のへりに近寄りすぎてしまった場合も、僕はそのタイミングと考えています。と云うのも、ジャーマンアイリスは球根の後ろ方向に根を伸ばして成長する植物なので、上の写真のようには奥方向、鉢の縁に近接して育ってしまうと、根の向かう方向にスペースが無くなってしまうのですね。そもそも子株が自由に育ってこの様な状況に至るにはそれなりに時間も経過しているわけで、この鉢は植え替えてからおそらく3年くらいは間違いなく経過しているはず。ですから、見てお判りのとおり根がぐるぐると回り鉢の中はもういっぱいいっぱい。いい加減、植え替えてやらねばならなかった時期に来ていた、と云うことです。


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 この秋も何度かに分けて、アイリスの株分けと植え替えを行いました。その都度、植木鉢の数も増えてしまうわけで、ウチのバルコニーにはこれで一体総重量どのくらいの土が運ばれている事か[たらーっ(汗)]


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 笑い事ではなく、いつ来てもおかしくない大地震を思うと、防災の面ではやはり、階上に鉢類があまりに多いのも考えもの。大好きな花ですが、ある程度は減らしていかないとなぁ・・・。


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