My Favorite Songs~2005年のお気に入り10選 [jazzっぽいの、好き?]
2005年ももうじきに終わりですね。今年もいろいろなCDを買いました。でもそんな新しいCDばかりがお気に入りになるとは限らないのが困ったところ。
今年僕は一体何を聴いて来たんだろう、と1年を振り返りつつ、特に印象深かった曲や、起きた出来事とリンクして心に残っている歌、楽しかったライブを思い出させてくれるものなどを楽曲単位でベスト10形式に並べてみました。(※リリースは本年度に限らず選んでいます)
添えたコメントはもう半分、いやほとんど日記に近いかな。これはもう自分用の記録ですから、すみませ~ん(^^ゞ。
第10位 DON'T LET ME BE LONLEY TONIGHT / David Sanborn featuring Lizz Wright
サンボーンの甘美なアルトに乗せて、リズ・ライトがその美しく深い声で歌い上げるジェームス・テーラーのカヴァー・ナンバー。リズの歌に寄り添うサンボーンのサックスはもはや人間の肉声のようにも思える程に素晴らしい。これはもうリズのヴォーカルとサンボーンのサックスの「デュエット」なのだ。もうファンキーじゃなくなっただの何のと文句を言ってみても、やっぱり僕は彼の艶やかなアルトが大好きなんだな。
第9位 PURE IMAGINATION / Claudia Acuna
たまたまスカパーで見た映画「チョコレート工場の秘密」の中でこの曲のオリジナルが歌われ、初めて映画のメイン・テーマ曲だったんだ~!と気付いた。それからはもう火が着いたように聴きまくってマイ・ブームになっていた1曲。残念ながら今年公開されたティム・バートンのリメイク作ではこの曲は採用されず、絶対に映画館で観よう~!と盛り上がっていた僕の熱は、それを知って一気に冷めてしまった・・・(苦笑)。
- アーティスト: クラウディア・アクーニャ, アビシャイ・コーエン, ジェイソン・リンドナー, ジェフ・バラード, アビ・ライボビッチ, ダヴィッド・サンチェス, ディエゴ・ウルコラ, ハリー・ウィテカー
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: CD
(※以前に書いた関連記事・・・PURE IMAGINATION~夢のチョコレート工場)-
第8位 WORDS / The Real Group
スウェーデンのアカペラ・コーラス・グループのリアルグループを初めて知ったのがこの作品。代官山で行われたという日本初ライブには情報不足で行きそびれてしまったのは本当に悲しくなるくらい残念だった。素晴らしいハーモニーに加えて豊かなポップ感覚を持つ彼らに、僕は否も応なく無抵抗に魅せられている。それにしても、メンバー全員、なんて素敵な声をしてるんだろう!。
(※以前に書いた関連記事・・・文句なしに聴いて楽しいアカペラ・グループ~The Real Group)
第7位 ALL I DO IS DREAM OF YOU / Janete Seidel
笑っちゃうくらいにウクレレとジャズがぴったりはまっちゃってるこのアルバムを聴くまで、僕はジャネット・サイデルを知らなかった。なんたる不覚。こんなに歌の上手い、素敵な声のヴォーカリストちょっと居ないよね。 中でもこの曲での軽快なスイング感とハスキーでキュートなスキャットには、一度ハマってしまうと、もうどうにも抗しがたい魅力があるのだ。jazz物の2005年新譜としては最高ランクでしょう。
第6位 HERE IS EVERYTHING / Chiara Civello
キアラ・シベロは今年の収穫。Motion Blue yokohamaでのライブにも出掛けました。派手なカラーのコスチュームと笑顔の明るい雰囲気のジャケットとはまるで違う音に、初めは戸惑ったよ。でもちょっぴりさみしげで、悲しげで、それでも優しく明るさを見出す彼女の歌がすぐに好きになった。この曲を聴くと、キアラの思い出どおりに逢えなくなった人を思い出してちょっと切なくなる。でもきっと元気にしてるよね。振り返っても、またあの場所へ戻りたいわけじゃない。今ここに在るものが全て。そんな気持の歌。
- アーティスト: Chiara Civello
- 出版社/メーカー: Verve
- 発売日: 2005/02/01
- メディア: CD
第5位 HURRICANE COUNTRY / Dave Grusin
昨年に引き続き、ハービー・メイソンとともにBlue Note Tokyoのステージに立ってくれたデイブ・グルーシンを、僕は今回初めて観ることが出来た。84年のアルバム『NIGHT-LINES』で彼のファンになって以来21年。大感激だったなぁ。映画「ハバナ」のサントラだったこの曲はライブでは取り上げられなかったけれど、ライブ用に予習している内にすっかり気に入ってしまった。ピアノ・ソロで聴く限り、ハリケーンの激しさや恐ろしさをこの曲から感じ取ることは難しい。むしろ美しく穏やかにさえ思える。しかし、それでも僕はきっと嵐の恐怖を、以降も度々この“HURRICANE COUNTRY”を聴きながら思い出すのだろう。この曲を大好きになったその夏に、カトリーヌに因ってjazzの街、ニューオリンズが未曾有の大被害を受けてしまったのだから。
デイヴ・グルーシン・ソロ・ピアノ-NOW PLAYING:映像テーマ集
- アーティスト: デイヴ・グルーシン
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2004/05/12
- メディア: CD
(※以前に書いた関連記事・・・Harvey Masen Trio Live at Blue Note Tokyo with Dave Grusin)
第4位 TODAY AND EVERYDAY / Vanessa Williams
4月に13歳の時からの友人が念願のヨメに無事行った(笑)ので、2次会のパーティで使ったウェディング・ソング。前日はほとんど徹夜でBGMのCD-Rを作って、当日は何故か当初予定になかったビンゴの商品担当まで急遽やらされて大忙し。物を飲み食いする時間も無いくらいこき使われたし・・・(苦笑)。きっとこの曲も一生忘れないだろうな。 君も忘れないように!。
第3位 NEVER LET ME GO / Boz Scaggs
こちらも結婚ネタ(笑)。始まりは6年ほど前にたまたまネットで知り合った友人(いちおう♀)が10月に結婚したのだが、今度は何故か2次会の受付という任務を押しつけられた(苦笑)。普通なら絶対に断っちゃうのだけど、結婚相手もとってもよく知ったお方なので引き受けさせて頂きました。そんなまだ新婚アツアツな(笑)お二人と何故か一緒にBlue Noteへ。念願のボズのライブはカッコイイの一言で大感激。大好きなこの曲は聴けなかったけど、誘ってくれたお二人にこの曲を捧げましょう。上手くやっていく秘訣は旦那が折れて上手くあやしてあげるってコトってか(笑)。また遊んでね。
- アーティスト: ボズ・スキャッグス, エリック・クリスタル, ポール・ネイグル, ジョン・シフレット, ジェイソン・ルイス
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2003/07/30
- メディア: CD
(※以前に書いた関連記事・・・ボズ・スキャッグス / BUT BEAUTIFUL)
第2位 CAPTAIN FINGERS / Lee Ritenour
リトナー・ファンの僕としては、今年のBlue Note Tokyoでのショーはきっと忘れられない思い出になるだろう。いつ観ても彼のライブは楽しい。満面の笑顔で隠されて、プロとしても相当に高難易度のテクニックを要するはずのパートが、事も無げにさらりと通り過ぎて行く。そんなライブをCDパッケージにしたこの作品での"CAPTAIN FINGERS"を聴くたびに、アンプにシールドを差し忘れたまま大真面目な顔をしてカッティングを始め、観衆を爆笑の渦に巻き込んだあの日のリーの恥ずかしそうな顔を思い出さずには居られない。でも幾らウケたからって、翌日からワザと狙ってやるのはあざといからおよしなさいって(苦笑)。
(※以前に書いた関連記事・・・Lee Ritenour with Friends Live at Blue Note Tokyo)
第1位 SO AMAZING / Luther Vandross
一年の総括に寂しいことを書くのは少し気持がはばかられるけれど、自分の誕生日にルーサーが天に召されてしまったのには、正直本当にまいってしまった。こんなコトってあり?。その時の自分のBlogにも書いたけど、この先僕はずっと自分の誕生日が来る度に、彼が逝ってしまったことも思い出すんだよ。いいよ。これから毎年自分の誕生日にはルーサーを偲んで"SO AMAZING"を必ず聴くよ。嬉しい時も悲しい時も、"SO AMAZING"をきっと聴くよ。ずっとずっと、聴き続けるよ。
- アーティスト: Luther Vandross
- 出版社/メーカー: Sony Budget
- 発売日: 2002/02/04
- メディア: CD
(※以前に書いた関連記事・・・さよなら、ルーサー)
※このblogは横浜桜木町のAOR/Fusion/ブラコンのかかる音楽BAR、Breezin'のマスター、怪鳥さんのblog「AORバー店主の優雅な日常」の“2005年の音楽を振り返る”にTBさせて頂いてます。
こんばんは。
この前ステレオラックを整理していたら、奥の段から昔ヘビーローテーションしていたCDがわんさか出てきました。
なかでも、RISA STANSFIELDさんの「REAL LOVE」は全曲捨て無しです。
パンチが効いて、でも抑揚のある歌声と、バックに薄くストリングスが被さる演奏は、どちらが無くても完成度が下がってしまう程の、出来です。
もし機会があれば聞いてみてください。
by ゆー。 (2005-12-18 04:01)
ゆ-。さん、こんにちは。
いつもコメントありがとうございます。今日はちょっと寒いけどお天気も好いし、今頃新車でドライブかな?
>この前ステレオラックを整理していたら、奥の段から昔ヘビーローテーションしていたCDがわんさか出てきました。
みんなそんなもんですよ~。僕も聴かないCDは割り切ってプラスチックのBOXにまとめて、押入にしまっちゃってます。一応ジャンル毎に仕分けしているんだけど、いざ聴きたいものがすぐに見つからなくてイライラしちゃう(苦笑)。
>RISA STANSFIELDさんの「REAL LOVE」は全曲捨て無しです
ご紹介頂いてありがとうございます。敢えて聴いてなかった路線でございます(笑)。今度チャレンジしてみますね。
BiglobeだとAmazonへのLINK付けが貧弱だから、こんなふうなページを作るのはちょっと大変だけど、テキストだけでもいいから、ゆー。さんの年間ベスト10も是非教えて下さいな!。
#怪鳥さんにもこの企画、強要するかな(笑)。
by yk2 (2005-12-18 13:21)
企画・・・ふふふ。
もう少ししたらやろうと思ってたんよ。
最近物忘れが激しいので、今年どんな新譜が出たかとか、
中古でも何を買ったかとか思い出さないといけません(苦笑)
by 怪鳥 (2005-12-18 14:26)
怪鳥さんが企画UPしたらトラックバックさせてもらいま。
>最近物忘れが激しいので、今年どんな新譜が出たかとか、中古でも何を買ったかとか思い出さないといけません(苦笑)
こっちも中古とかリイシューなんて、何買ったか全然覚えてないよ~(苦笑)。来年は買った時点でBlogに全部記録していこうかね、お互いに・・・(^^;。
by yk2 (2005-12-19 01:02)
こんばんは。
今週末にでも、僕の今年のBEST10をPICKUPしてみますね。
でも、新しいアルバムでもアーティストは古い人が多かったりして...。笑
つぼにはまるアーティストって、若い頃の刷り込みがあるせいか、傾向が決まっちゃうのですよね。
by ゆー。 (2005-12-19 23:55)
ゆー。さん、年末でお忙しいでしょうから無理の無いように。
>新しいアルバムでもアーティストは古い人が多かったりして
僕の選んだアルバムのアーティストだって、リトナー、グルーシン、サンボーン、ボズ、ルーサー、10組中5人が愛聴20年overの人達ですよ。ヴァネッサだったもう18年になっちゃうもんな~。歳は取りたくないです(苦笑)。
さぁ~てと、飲みに行ってこよ~っと(^^ゞ。
by yk2 (2005-12-20 18:59)
CD選びの参考になります!ありがとうございます。
私が気になった一枚は第7位の「マナクーラの月」。
ジャケットも素敵ですね。
by 水無月 (2005-12-20 21:39)
水無月さん:
nice!、ありがとうございます。⑦のジャネット・サイデル、とっても楽しいアルバムですよ。ご自宅の方は外はとても寒いでしょうが、きっと家の中はポカポカに暖かいはず。真冬に常夏を感じさせるウクレレ・ジャズはそんなシチュエーションで聴いても楽しいかも知れませんね。お得意の鍋料理と凍るほどに冷やしたグラスに注ぐビールのお供に、是非どうぞ。
by yk2 (2005-12-21 21:33)