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書きかけだった日記 / 8月分 [いつかの出来事]

   【1】 「山猫」

 6月にドンナフガータのタンクレディを飲んで以来、以前と比してもより一層見たいと思っていた映画「山猫」がタイムリーにCSで放送された。当然、しっかりとHDD録画。3時間を超す長い映画なので、なんと放送の途中にブレイクが入ったりして、見る側のこちらも心してみないと途中気持ちがダレてしまいそう。

 
 ランペドゥーサの原作を読んでいないので、ここでの話を映画のストーリーに限定させて頂くが、DVDなどの作品紹介レビューにあった「没落して行く貴族社会を描いた」云々は少なくともこの映画に当てはまっているのかどうか、疑問に思えてしまった。

 確かに当時のイタリアは統一運動などもあって、丁度そう云う時期に入っていったのかも知れないが、少なくとも僕には、老境に差し掛かり先のことに希望を抱かなくなった一人の貴族社会に生きる男の無常観を切り取ったものであって、馬鹿馬鹿しいくらいに絢爛豪華な彼らの暮らしは「没落した末期の惨めなもの」では、決してない。たとえ、これからそこに向かってゆくのだとしても。

 余白を読ませるようなエンディングの所為でモヤモヤとしてはっきりしないこともある。これは当時のシチリアの文化や社会背景をもっと理解していないと掴めないものなのかも知れない。機会が有れば原作を読んでみたい。


 それにしても、タンクレディを演じる若い頃のアラン・ドロンの何と凛々しいこと!。悔しいくらいにカッコイイなぁ。

山猫

山猫

  • 作者: ランペドゥーサ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2004/10/05
  • メディア: 文庫


  【2】 噛み合わないこと

 8月5日(土曜日)

なんだか歯車が噛み合わないことがある。

今は未だ修正可能なのだろうか
そもそも僕はそれを修正したいのだろうか

自分の中ではちゃんと見えてることがあるくせに、そうしたいと言葉に出来ない自分がいる。
 
別に難しい話を避けているワケじゃないのだけれど、憂鬱。何を飲んでも食べても、心はそこには無くって、味も何も覚えていない。



   【3】 ミルオハ・ア・ラ・カタルーニャ

 久し振りに関内にあるスペイン料理のお店、カーサ・デ・フジモリに行った。食べる気満々だったのに、一緒に行った相手はあんまり食欲がないというので拍子抜け。こちらひとりでばくばく食べるのもツマラナイので食事は至って軽く済ませる。が、どうにも物足りない。で、ここでは今まで頼んだことはなかったけど、初めてデザートを貰ってみることにした。過去訪れた際にはいつもたくさん食べ過ぎてしまって、そんな余裕がなかったのだ。

 そしてオーダーしたのがこれ、ミルオハ・カタルーニャ風。白ワインで漬けたフルーツがたっぷりのミルフィーユ。

 縦にパイが積まれたタワー型をしていてなかなか見た目もユニークなのだが、これがお酒飲めない人や子供にはちとマズイだろう、絶対に酔ってしまうのでは?と思えるほど白ワインの風味がする大人の味のデザートだった。甘さも控えめで後味も爽やか。なかなか気に入ってしまった。


 ところで、食欲がないからと云っていた君の目の前にあるそのプリンは、なに?。


(こちらはフラン・デ・ナランハと云うリキュールの香りがするスペイン風オレンジ風味のプリン。こちらもビターでオトナな味わいだった。今度来る時はこっちにしようっと・・・笑。)



   【4】 Sincerely

 8月13日(日曜日)
 昨年の10月、友人の結婚式の2次会以来会っていないS君が赴任先の兵庫から里帰り中で、久し振りに会いませんか、と連絡をくれた。もちろん返事はyes。

 待ち合わせは自由が丘。久し振りだろうからどこに行きたい?と訊いてみると「1年前にご一緒したフレンチがいいんですが」と云う。

 そうですか。・・・またLe Chaponだよ(苦笑)。

 写真を撮らなかったけど、この日のワインはストーン・ヘッジのカベルネ・ソービニョンを約2年振りに飲む。以前の印象では、かなり濃くジャミーでこってりしたワインのイメージがあったのに、記憶よりもあっさりしていた。なんでだろ???。

 普段は彼がとても忙しいのでなかなか一緒に飲むのも儘成らないとあって、いろんな話をした。仕事の所為で体調を崩してしまい、その影響をずっと引きずってしまっているのだと、少々心配な話も。やっぱり、ちょっぴり疲れてるみたいだよ。頑張りすぎて無理しないようにね。

 もうひとつ気になったのは共通の友人のこと。俄に信じがたいけど、入院して深刻な病魔と闘っているのかも知れないと云うのだ。僕はそんな事とも知らず、この日「S君と会うから一緒にどう?」なんて間抜けなメールを送ってしまっていた。申し訳なくって、いたたまれない気持ちになる。

 何も出来ないけど、必ず良くなって欲しい。今はそう願うしかない。



   【5】 Better Safe Than Sorry

 やはり暫く会えていない友人から、「今日横浜に来てるんだけど会えない?」と連絡を貰う。お盆時のせいかこんな話が多くて、生憎夜は約束が入ってる。夕方までだったら会えるよ、と返信。じゃ、お茶でも飲もうと云う話になった。そんなに遠くに住んでいるワケじゃないけど、今年会うのは初めて。お互いの近況などを話す。その友人は去年結婚したばかりなのだが、いろいろ馴れないことが多くて苦戦している模様だ。ハタから見てるととても陽気で、細かいことは気にしない~!ってタイプに見えてしまうのだが、思いの外内側にため込んでしまってるみたい。

 たった半年から1年弱しか経っていないというのに、先日のS君といい、この日会った友達といい、みんなそれぞれに生活環境が以前とがらり変わってしまって戸惑っているみたいだ。いつまでも暢気なのは僕くらいなのかも知れない。

 いつも心に掛けて絶えず心配したりして、それを煩わしく思うならいっそ何もない方が好い?。必ずしも、そうとは思って居ないけれど、ね。



   【6】 Souvenir

 結婚して今はアメリカで暮らす友人、Eちゃんは毎年夏休みに子供を日本語のスクールへ通わせるので帰国する。去年はそういや、彼女のダンナさんも一緒にみんなで食事をしたっけ。

 その日、僕は仕事の後家へ戻ってクルマを置いた時点で待ち合わせには遅刻確実。自分の友人だけなら兎も角、初対面のEちゃんのダーリン(※日米ハーフ)を待たしては行けないと思って、かなり慌てていたのだ。

 で、こんなことをやらかしてしまった。あーあ・・・。

 以前から飲みたかったワインを、セールで8掛けで買えた~と喜んでいたのに、持って出たそのワインで玄関に豪勢な打ち水を撒いてしまったのだ(苦笑)。去年はパリでもブルネロが割れた事件があったので、実に年2回もこんな目に遭ってしまったワケ・・・。

 ワインって、割ったり大量にこぼしてしまった人にしか分からないだろうけど、ほんとに見事にあまーく香るんだ、そんな時(苦笑)。

 がっかりした僕は、割れたワインを目の前に思いっきり凹んでしまった。でもみんなを長く待たせるわけにもいかない。代わりのワインを持って早く行かなくては。で、目に着いたワインを何も考えずに持って行ったら、これをEちゃん夫妻はとっても美味しい!って飲んでくれたのだった。

 1本ワインは割っちゃったけど、こんなに喜んでくれたから・・・と嬉しくなって機嫌良く帰ったその翌日、昨日空けたワインは一体幾らで買ったんだっけ?。美味しかったからもう1本、とネットで調べてみたら、ああ、こう云う値段したんだっけ・・・(苦笑)。そのワイン、コリソンは、まぁ安いワインしか持っていない僕のストックの内ではそこそこのワインだったのだ。

 まぁいいや。世間で云ったら別段高級なワインでも何でも無い。美味しかったし、喜んで貰えたからケチなコト云わずに良しとしよう。


 あれから1年。
 久し振りのEちゃんは会うなり、「はい、これ」と笑いながら1本ワインが入った袋を僕に差し出した。

 「ダンナがね、去年美味しいワインご馳走になったから絶対お返ししなきゃ!、ってね、ワイナリーまで行って買って来たんだ。割らないように持って帰ってよ」だって。

 きっと、ここ最近貰ったものの中で、一番に嬉しいお土産。


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plot

ワインを割ると良いことある伝説、まだ生きてるみたいですね。「山猫」今度帰国したら忘れずに日本語字幕つきDVD買ってこようっと。
by plot (2006-09-02 03:50) 

yk2

あはは。なんだ、また割ったのかって思われちゃったことでしょう(笑)。
確かに、2回ともちゃんと後々嬉しいことがありましたね。でも一度も「porta fortuna !」なんておまじない口にしなかったのにな・・・(笑)。

「山猫」のDVDって買うと高いんですよ~。イタリアでならかなり良いブルネロ買えちゃいます(本当)。
by yk2 (2006-09-02 09:44) 

plot

そうでしたか(^^:。じゃレンタルで観ることにして、ブルネロにしとこうかな。
by plot (2006-09-03 05:46) 

ポコmom

お久し振りです。
ひきだしの多いマムです(笑)
7月分・8月分の夏休み宿題的日記見させてもらいました。
山猫のアラン・ドロンの美しかったこと!遠い昔を思い出してしまいました。

yk2さんの体は使い古された言葉でむっとされるかもしれませんが「ワインでで
きている」みたいにマムには思えます。
マムもワインの瓶をわったことありますが、ものすごい香りがたちあがってきますよね。その匂いの凄さに「えらいことしてしもた」とか「もったいない」とかいう気持ちがこちらの方も負けじと湧きあがってきちゃって・・・。
涼しくなったら我家のグレズキッチンで小パーティーをひらくので、ワインはyk2さんのブログから選ばせていただきますね。とても参考になります。

噛み合わないことって一生ついてまわると思います。
by ポコmom (2006-09-03 11:05) 

シェリー

【1】山猫、私知りませんでした~
 ちょっぴり私には難しそうですね(><)
 イタリアの貴族社会のお話…
 タイトルの「山猫」とはどういう意味をもってるのでしょう?
【2】かみ合わないこと…
 大人になるほど私にもふえている気がします。。。
 自分の気持ちを自分で理解するのが難しいときさえあります。
 子供のときにはなかったことなのに(笑)
【3】スペイン料理うらやましいなぁ。
 北九州では専門のお店がないんですよ(><)
 タパスにシェリーなんて最高ですよね☆
 でもこの大人味デザート!お酒にも合いそうですね。
 もちろんワインも飲みましたか??
【4】久しぶりの友人との再会。楽しいや驚きや心配。
 何も出来ないけれど、そういう存在がいてくれるということが
 支えになってたりしますよね。
【5】私の周りの友人も「環境が変わって葛藤してる人」
 多いかもしれません。でも環境が変わらず…これでいいのか?
 と葛藤してる人もまたこれが多いんですよね。
 どちらがいいかは結局のところわかりません(笑)
【6】あああ…(ToT)辛い…
 私まだワインを割っちゃったことはありません。
 でもシャンパン開けて一気に吹きこぼれちゃったり、
 グラス倒しちゃった経験はあります…辛い(><)
 yk2さんはお友達から素敵な想いが返ってきましたね~
 そのお土産のワイン…きっととっても美味しいですね☆乾杯!

ふふふ。。。今日も長いコメントしてしまいました(笑)
by シェリー (2006-09-03 14:57) 

yk2

plotさん
そうですね~、レンタルが正解だと思います。メーカーさんには悪いけど、今日日7000円以上もする映画ソフトはなかなか買う気になれないですよ。レンタルで済ませた差額でドンナフガータのワイン買って飲みながら鑑賞する、ってのもいーかも知れません(^^。
by yk2 (2006-09-04 00:07) 

yk2

ポコmomさん、こんばんは。
お久し振りのコメント、嬉しいです。
そう。アラン・ドロンのあの姿は「美しい」と云う形容がまさにぴったりですね~。
あんなふうに生まれたかった・・・(^^ゞ。

マムさんもワイン割ったコト有りですか(笑)。
あの香りの立ちこめ方があまりにも良いから、余計に悔しくて情けなさが倍増するんですよね~。せめて一口でも味を見てから割れてくれてたなら・・・なんて意地キタナイこと考えちゃったりして。

ワインは食のプロであるマムさんご一家のお口に合うかどうか、ちょっと心配です。昨日も友人とそんな話題になったのですが、濃い薄い、甘い酸っぱい渋い、人それぞれ好きなポイントが違う。僕が好きなワインが正反対の好みの人からするとちっとも美味しくないモノになってしまうんだなぁ・・・って実感するようなコトがあったのです。ま、僕はその人の好み(=軽くて酸っぱいキャンティみたいなワインが好き)を認めたいとは思えませんが(笑)。

噛み合わないこと。
折り合いをつけられるか、否か、なんですよね。何事も。
by yk2 (2006-09-04 00:26) 

yk2

シェリーさん、こんばんは。
ひとつひとつにわざわざのコメント、ありがとうございます~(多謝)。

「山猫」はね、plotさんの絵がきっかけで知った作品なんです。【1】の1行目のリンクを辿って見て貰えれば、plotさんの絵もご覧頂けますし、シチリアのワイン、ドンナフガータとの関連もご理解頂けると思います。

タパスっていろいろ楽しめるから欲張ってついついいっぱい頼み過ぎちゃうんですよね~(^^;。もちろん、ティオぺぺとかのシェリーも毎回ちゃんと飲んじゃってますよ。ここのお店ではスペイン産ワインがとっても手頃な価格で提供されているので、それも魅力の一つです。

久し振りに会う友人はやっぱり元気で明るくあって欲しいもの。いろいろ悩んでいる二人と、病気で入院しているもう一人の友人のこれからが必ず好い方へ向いてくれるよう願うばかりです。

シャンパン噴きこぼれ、いかにもシェリーさんに起こりがちなアクシデントですね(笑)。plotさんがこれにコメントして下さってるのは、ワインをこぼしたり割った時のイタリアのおまじないのお話が元だから、なのです。興味があったら、これ、読んでみて下さい。かなり、なさけないハナシなんですが(苦笑)。
http://blog.so-net.ne.jp/ilsale-diary/2005-11-22
by yk2 (2006-09-04 00:50) 

TaekoLovesParis

yk2さん、こんばんは。
8月はお友達と会う(ゴハンを食べる)機会が多かったんですね。そして
心情的にいろいろな経験をなさって。
環境が変わると、関心事が変わるから、噛み合わなくなりますよね。でも、
それは仕方ないこと。今の自分に必要な人が残っていくんですよ。
友達をたくさん作る、っていうのがあるけど、私は量より質を選びます。
昔から私の関心事は、食べ物だから、友達も食べる人ばかり(笑)
yk2さんのブログを楽しく読んでいるのは、食べ物話題が多いからでしょう、、
あ、失礼、今日は文学話題でしたね。「山猫」は原作を貸してもらったけど、
挫折。だから映画を見ました。舞踏会のシーンが圧巻でしょ?
アランドロンも美しいけど、クラウディア・カルディナーレの射るような目が、
すごいですよね。公爵は甥が独立運動に走り、たまに帰って来て熱弁を
ふるうのに圧倒され、時代が変わりゆくこと、自分が老いていくことを感じる、、このあたりをバート・ランカスターがうまく演じているなと思いました。yk2さん
のおっしゃる「無常感」ですよね。今のyk2さんは年齢的にアラン・ドロンの立ち場だけど、公爵の年齢になって、この映画を見たらどうでしょうね。
by TaekoLovesParis (2006-09-05 03:00) 

yk2

taekoさん、こんばんは。旅行は楽しかったですか?。

僕も友人は量より質ですよ。
やっぱり気の合う友人って趣味に共有項が何かしらあるんだと思うんです。だからtaekoさんと同じように食事の好みだとか、お酒の好き嫌いも重要なファクター。だから僕が読んでるブログも一緒。食べること、ワイン、絵、音楽が好きな人のものばかり。taekoさんのブログだってそうでしょ(笑)。

「山猫」のお話ですが、僕は今既にタンクレディほどはもう若くないので(苦笑)、彼とサリーナ公爵の中間点くらいの視点でこの映画を観ました。

僕はあんまりタンクレディには感情移入できないタイプかなぁ。結構保守的なので(笑)。正規軍とならなかったガリバルディを見下した態度はやっぱり貴族が上から物を見る感じがして、なんだか嫌らしかったです。それにクラウディア・カルディナーレの強い眼差しには当初はかなり惹かれましたが、劇中の演出とはいえあの品の無い笑い方はちょっとダメですねぇ・・・(^^;。

バート・ランカスターの諦観を滲ませた静かな演技は素晴らしいと思います。やっぱりタンクレディはどこか叔父に敵わないと気が付いてる。公爵があと5歳若かったら、アンジェリカとタンクレディの恋の行方でさえどうだったかなぁ、なんて思ったりもして。
by yk2 (2006-09-05 22:46) 

TaekoLovesParis

yk2さん、オルセーの記事のとき、メアリー・カサット話題がでたでしょう。
それで、「5時のお茶」の絵をご紹介しようと思って、ボストン美術館のサイトを見たんですよ。そしたら、今の企画展が「American in Paris」印象派がさかん
な頃、パリに学んだカサットたちアメリカ人の見たパリの絵など、、と紹介されていて、おもしろそう、と思ったけど、それはそれで終わり。でも急に職場で
「この夏はご苦労さまでした。ゆっくり休んでくださいよ。1週間じゃ外国は
無理かな」と言われ、”どこ行こうかな”、”パリの友達は明日帰るんだし”
”そうだ、ボストンにしよう。ゆっくり美術館を” というわけでした。
のんびりして来ました。寝てばかりいてもったいなかったかな(笑)
by TaekoLovesParis (2006-09-06 01:53) 

yk2

ふと思い立って絵を観にボストンへ・・・。taekoさん、かっこい~~~。
それもここでカサットの話題が出たからって・・・(^^;。

じゃ、お土産話でtaekoさんの次の記事はボストン美術館のことかな?。
楽しみにしてますね。あああ~、優雅で羨ましい~。
by yk2 (2006-09-06 22:28) 

TaekoLovesParis

このワインの写真、最近登場したんですよね。
カリフォルニアのワイナリーは北のソノマに南のサンタバーバラって言われているらしい。この夏ソノマのワイナリー見学に行った友達が言ってました。
ジンファンデル、これには思い出が(笑)。数年前アメリカのマリオットホテルのコーヒーハウスで「シャンパン」と注文したら、ピンク・ジンファンデルというのが出てきたの。「泡がたってないけど」と反論したら、「これがうちで一番いいワインだからシャンパンと同じ」とウェイターがと答えたので、すご~~~く印象に残ってる。その上、ごちそうしてくれた同行者も私にワインリストを見せて、「これ、高いんだからアメリカで一番」って口を揃えて言うし、、腑に落ちなかったのでよく覚えてます。
by TaekoLovesParis (2006-09-12 23:16) 

julliez

こんにちは。
ワインが割れたら香りが強烈にたちあがりますね。
その後、パンのような香りがするんですよ。
(何時間もたってからの話ですが・・・。)
横はいりになりますが、シャンパンの生産者とマーケティング担当者と今日、アメリカの腑に落ちないシャンパンに対する捕らえ方の話をしていた所だったので
taeko san のピンクジンファンデルのお話に苦笑いをしてしまいました。
ピンク・シャンパンといえば出てきたかもしれませんよ。
彼ら、シャンパンロゼって絶対に言わないから。(笑)
泡がなくても、高いと言われれば他のお客さん(アメリカ人)は納得するんだろうなぁとフランス人は妙に納得してます。
アメリカでワインリストを見ると本当に頭にくる!
と、知り合いのフランス人は口をそろえて言います。(笑)
by julliez (2006-09-13 08:05) 

TaekoLovesParis

お~julliezさん、私の腑に落ちなかった気持ち、納得いかなかった件を
わかってもらえてうれしいです!
by TaekoLovesParis (2006-09-14 23:04) 

yk2

taekoさん、こんばんは。返事遅くってすみませぬ。
ピンク・ジンファンデルって、ホワイト・ジンファンデルとは別物なのかな?。
でも僕の知ってるホワイト・ジンファンデルって、高いワインのイメージ皆無なんですよねぇ。違う物なんだろうか??。
#taekoさん調べておいて今度教えて下さいな(笑)。

しっかし、シャンパンのオーダーに対して非泡物を平然と出してくるその神経が理解出来ませんね~。それはアメリカ人以外なら誰でも腑に落ちないでしょう!。スパークリング・ワインは何が有るの?って訊いてから頼まないといけないのかいな。

改めて考えてみると僕はアメリカ産の泡って飲んだこと、ない!ですね。あんまり銘柄も聞かないですよね。コッポラが娘の結婚式用に作った“ソフィア”を一度買ってみようかな、って思ってたけど未だ飲んだこと無いもんなぁ・・・。スパークリング・ワイン自体、あんまり飲まれてないのかな???。

もしかしたらコーラの飲み過ぎで、炭酸はもうこれ以上受け付けないって・・・・・(((^^;。
by yk2 (2006-09-14 23:47) 

yk2

julliezさん、はじめまして(・・・ですよね?)。
以前にも頂きましたniceも併せて、改めてコメント&niceありがとうございます。

ワインを割って何時間もするとパンのような香りがするんですか?。それは知らなかったです。そして、出来ることならこの先も一生体験したくない香りです(笑)。よく、音楽のレビューなどで「甘く、せつない」なんてコメントを目にすることがありますが、そんなのを読む度にワインを割った時の香りの記憶が蘇ったりしちゃいます。あんなにも甘い香りに包まれた悲しい気持ちって、他に喩えようがないですもんね(大笑い)。

アメリカ人の、腑に落ちないシャンパンに対する捕らえ方のお話。機会があったらブログで取り上げてお話聞かせて下さいませ。ま、映画「SIDEWAYS」観てるので、普通のアメリカ人のワイン観、なんとなく想像はつきますが・・・(苦笑)。
by yk2 (2006-09-15 00:08) 

julliez

yk2さん、コメントのやり取りは初めましてですよ。
ワインが割れたときの後の香りって、酵母っぽいんだと思うんです。
日本だと食パンの香りって言った方が近いかも。

甘く切ないって、ホントにその通りですね・・・。
いろんなパターンを思い出してグッと来てしまいます。
セラーで瓶内2次発酵しているシャンパンも時折ガス圧が強すぎて自爆しちゃうボトルがあります。
それもまさに甘く切なく、キケンな香りです。

アメリカンのワインに対する切ない話も色々ありますよ。
ありすぎて・・・。

ただ、彼らはシャンパンに対して、というかシャンパンと言う響きはとても大好きなようで、泡が出るお酒は祝い酒で、ロマンティックなお酒で、特別扱いしていると思います。
シャンパンとスパークリングの違いは認識できる人に比べて出来ない人が多すぎる印象を受けます。
きっとよくご存知の方、泡がでりゃ何でも嬉しい方が両極端に存在するのでしょう。
ジンファンデルはアメリカを代表する品種ですね。
とくにブラッシュワインといって甘口が主流。
ロゼがもてはやされているようです。
それがピンク・ジンファンデル。
ホワイト・ジンファンデルはそれより若干甘くない仕上がり。
その程度しか思い出せなくてごめんなさい。
でもその程度の知識で十分楽しめますよ。
アメリカワイン好きの方に怒られるかな?・・・。
by julliez (2006-09-17 04:35) 

TaekoLovesParis

yk2さん、
<#taekoさん調べておいて今度教えて下さいな>
→ちゃぁんと、↑でjulliezさんが答えてくださいました。よかった。

julliezさんへ
私もパンの香りって?と思っていたんだけど、食パンの、、と言われれば
よくわかります。出来立ての食パンの香りですね。あれは酵母なんですか。
by TaekoLovesParis (2006-09-17 09:22) 

plot

julliezさん、初めましてってyk2さんのblogで書くのも変ですが、ジンファンデルの話題がでたので。南イタリアにジンファンデルのルーツと言われているプリミティーボという品種があります。とてもリーズナブルなのですが信じられないほど美味しくしっかりした赤ワインです。白やロゼは見たことがありません。で、本家(?)のジンファンデルも飲んで見たくなってnobで試したのですが似てもにつかないものだったので驚いた記憶があります。
by plot (2006-09-17 17:22) 

julliez

yk2 さんのコメント欄なのに凄い方向に行っちゃってますね・・。
スミマセンが、コメントさせて下さいね。

taeko さん
食パンのかおりが赤ワインの香りと重なったので、私はそう呼んでいるんですが、どうなんでしょう。でもセラーで嗅ぐ酵母系の香りととても近いと思います。

ジンファンデルに関して、plotさんの仰るとおりで、ルーツはプリミティーヴォなんですよね。
ジンファンデル自体も黒葡萄で赤ワインになるんでしょうが、ブラッシュワインは黒葡萄を白ワインの製造方法で造るのです。ロゼは、プレスするときに出る皮の色合いがわずかに出るのでその色を残します。
製造過程で甘口~辛口に調整できるので味も色々だと思います。
でもフランスの品種も、アメリカで育てられるとプリミティーヴォの悲劇以上になる事も少なくないようです。
最近はめっきり美味しいと聞きますが、フランスではあまり飲む機会が無くてなんとも・・・。
後は師匠のつっこみを待ちます。

yk2さんのところのコメント欄っていつも本当ににぎやかですよね。
仲間に入れて嬉しいです。
by julliez (2006-09-17 19:00) 

julliez

あー、スミマセン。
本当はこの事を伝えにコメント欄にお邪魔しに来たんです。
大切な事、忘れて帰ってしまいました。

シャンパン・ルネ・ジョリの収穫が火曜日から始まりますよ。
今朝、ピエール・エリックのフィアンセから電話を貰って、
多分火曜日か水曜日に会う事になっています。
cdmさんはいらっしゃらないけれど、私が代わりにレポートしますね。
沢山の生産者の収穫の様子やセラーの様子を伝えたいのですが多すぎてどうしようと思っていたんですが、cdmさんからこyk2さんのブログ&コメント欄に来れば答えがあると言われて・・・。
その通りでした。
taeko さん、yk2さん感謝します♪

でも、既に去年濃厚なレポート記事がアップされているから
別の生産者の方がいいのでしょうか・・・。

みなさん、どんな事が知りたいんだろう・・・。
by julliez (2006-09-17 19:47) 

TaekoLovesParis

julliezさんへ
ルネ・ジョリの収穫のようす、セラーのようすなど、写真つきでレポートして
いただけたら、とてもうれしいです。
今も、julliezさん、セーヌの風景など、レポートしてくださっているじゃないですか。あの延長でお願いします。

昨年の9月、10月収穫期のcdmさんの記事を今、チェックしてみたのですが、
PCのせいで写真が載せられないと、書いてありました。
フランスに行かずに収穫の様子を知ることができて、うれしいです。
シャンパンはやはり特別ですものね。
by TaekoLovesParis (2006-09-18 23:51) 

yk2

taekoさん:
早速食パンの匂い、確かめてみましたか?(笑)。
そういや僕は最近食パンはほぼ100%トーストしてしまうので、久しくパン自体の香りを嗅いでないかも知れません。うむう。

洋一せんせ:
ジンファンデルの遺伝子を調べていったら原種はイタリアだったとの話はうろ覚えで知っていたのですが、プリミティーボって品種だったのですね。で、早速いつもの“La carta dei vini”でチェック。南をキーワードにして読んでいたらプーリアのGIOIA DEL COLLEって名でひとつ発見。コストパフォーマンス抜群らしいので早々に購入してみます。是非1回、ジンファンデルと飲み比べてみますね。
by yk2 (2006-09-18 23:59) 

yk2

julliezさん、こんばんは。
julliezさんとcdmせんせとはお仕事上、何かしらご一緒なのだろうな~とは薄々思ってはいたのですが、やはりお師匠様なのですか(笑)。

僕のところのコメント欄が賑やかに見えるのは、ただ単に長い文章を書くのも読むのも厭わない方が揃ってるからだと思います(笑)。それにblog自体、なかなか更新しないのでコメント欄が今回みたいにほとんどBBS状態になっちゃうから、ですね(苦笑)。

ですから、↑でもtaekoさんがjulliezさんに直に返信しているようなコトも差して気になりませんから、大丈夫ですよ。cdmせんせ登場の折もこんな感じでしたから(笑)。

ジンファンデルは僕の場合、特に好きと云うこともなく、手持ちも現在友人に貰った物も含めてRIDGEのソノマステーション2本だけ。確かに手頃な価格のジンファンデルには甘みがくどくてうんざりするようなものも有りますよね。でも過去に僕はHANNAのヤツを1本飲んだ後に即ケース買いしたこともあるので、一概に見下すような気もありません。僕はカリフォルニア、結構好きですから。

明日からルネ・ジョリィの収穫なんですね。cdmせんせは僕とtaekoさんの為にそんなふうに云って下さってるんだと思います。taekoさんも書かれてますが、フランスに行かずに産地の収穫や生産家さんたちの素顔を垣間見られるようなお話は本当に楽しくて、嬉しいものです。julliezさんが思ったことや伝えたいことであれば、どんなお話でもきっと楽しんじゃえると思いますので、読み手は気にせず、自由な発想でお書きになって下さいませ。
by yk2 (2006-09-19 00:45) 

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