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フランス食堂resonance [そとごはん、そとワイン]

11月14日(土曜)
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 すごーく久し振りに、東京丸の内のCOTTON CLUBにLIVEを観に行った。出演はジャズ・フュージョン系のギタリスト・・・と云うよりは、スムース・ジャズ系の超売れっ子プロデューサーとして遙かに知られるところのチャック・ローブのトリオ。この日は1stステージの鑑賞だったので、初めから意図してCOTTON CLUBでの飲食はビールやグラス・ワインなどのみで軽く抑える様にして、食事は終演後に同じトキア・ビル内すぐ隣に在るフレンチ、resonancehttp://www.resonance.ne.jp/index.html)で取る事にした。




 このresonaceと云うお店はBlue Note TOKYO系列のお店で、COTTON CLUBとは姉妹店。シェフは元々青山のBlue Note(以下BN)のすぐお隣、やはり同系列店のフレンチ・adding:blueで腕を奮っていた人だそう。

 最近の僕はBN自体とんとご無沙汰だけど、以前は2ndショーの受付を19時くらいまでに済ませて整理券(※席が受付順だったから、ね)を貰い、それから隣のadding-blueで食事を済ませるのが好きなパターンだった。こうすると、21時までの2時間弱くらいを食事に時間を割けたから。BNで食べるのもその昔は結構な楽しみだったけど、1時間有るか無いかでフレンチを食すのは、やっぱりどうしたってせわしくていけない。何より嫌なのは、演奏が始まってしまってからメインがテーブルに運ばれて来たりすること。こうなると、とても味わって食べられる様な状況ではなくなってしまうのでねぇ・・・。演奏中にナイフやフォークをカチャカチャさせるのは好ましいとは思えないでしょ?。その点、adding:blueでは「この後2ndを観るので」と一言話しておけば、オーダー時に調理に時間の掛かるようなメニューを避けられる様なアドバイスも貰えるし、BNの入場時間が迫ってくれば、そろそろです、と教えてくれたりもして、とても使い勝手が良いお店だったのだ。

 そんなワケで、そのadding:blueに持っていた良いイメージそのままを、まだ行った事の無いこのお店“resonance”に重ねていたので、以前からずーっと一度は立ち寄ってみたいと考えていたのだ。


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 お店はCOTTON CLUBを出てすぐ左隣。真下の地上階は同じくフレンチのVIRONが入っている(参照 → taekoさんの記事)。赤を基調にした内外装でパリのカフェやビストロを思わせるVIRONに対して、resonanceはすっきりとしてモダン。如何にもTokyo-style風な店内。天井が高く、窓は大きく取られていて、2階とは云え夜景もなかなか雰囲気がある。



 食前酒にスプマンテを貰ってメニューを眺める。ここはフランス食堂と名乗っているくらいなので、基本はカジュアル。ワインも手頃な物ばかりがオン・リストされていて、産地もフランスに拘っていないよう・・・と云うか、一番に高いワインでも7000円台くらいまで。ゴージャス(な値付け・・・^^;)路線のBN系とは思えぬリーズナブル路線で、イタリアもオーストラリアもチリもアリ。しかし、昔BNにいたソムリエ氏がこちらに移って来ているので、きっとこれ以外にお高いゾーンのワインは幾らでも用意されてはいるんだろうな、と想像。

 予約も入れず営業時間も確かめていなかった僕もいけないのだが、こちらは丸の内と云う場所柄からか、土日祝日は閉店が早く、21時30分ラスト・オーダーで22時までの営業時間。入店したのが21時20分前なので、あまりノンビリとは出来そうもない。2人でいろいろシェアするつもりなら、アラカルトで前菜2皿、メイン1皿くらいが時間を考えての目安でしょう、とのこと。残念だけど、ゆったりコースを楽しむのはまたの機会に、だね。


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 と云うことで、前菜はテーブルに運ばれるのに時間の掛からない料理の代表格(苦笑)だろうと、定番のテリーヌに。

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 筋状に入っているのはタン。クリーミーなテリーヌの中に食感の異なるタンが挟まれている、ってのは僕は初めて。添えられている甘いプルーンをソース代わりに一緒に食べると、これがかなりイケてます。クセになりそうな取り合わせ。付け合わせはごくシンプルにルコラのサラダ。


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 ワインは白を頼まずさっさと赤に。同行の友人はちょっと甘みのあるタイプのワインが好みなので、ローヌのワインをチョイス。グルナッシュ50%にシラーとカリニャンた25%ずつってこのブドウ構成は、僕もしばらく飲んでないタイプだなぁ。さっきプラムを食べたばかりなので、このワインの味の印象がそのまま重なる。この手は難しいことを気にせず、楽しんで飲めば好いタイプだし、何より抜栓してすぐに楽しめるので、この日みたいに時間の無い日は有り難い。1時間経ったら美味しくなります、みたいなボルドーじゃお店の営業時間終わっちゃうしね(笑)。


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 2品目は、あまり馴染みのないメニュー名だったので「これは何?」と尋ねた結果、オーダーしたもの。黒々としたストウブの鍋に入って目玉焼きまで乗ってるけど、要は「ちょっとピリ辛のラタトゥイユみたいなもの」。名前は忘れちゃった(^^ゞ。

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 自家製のベーコンが入っていて、これがまた結構ボリュームたっぷり。スモークの香りがしてちゃんとして、美味しい。また、ラタトゥイユに目玉焼きが乗せられているのなんて初めてだったけど、崩して混ぜ込んで一緒に食べると、これもイケる。野菜もたっぷり食べられるしね。


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 メインに貰ったのは“マツタケのパイ包み”・・・と書くと、それこそマツタケがふんだんにゴロゴロと使われたすご~く贅沢なメニューみたいだけど、実際のところは挽肉を使ったミートパイにマツタケも入ってます、な1皿(苦笑)。ただ、2人でシェアしてもボリュームはたっぷり有るし、味も悪くはない。ワイン・ビネガーっぽいソースの酸味がもう少し穏やかでも好いのかなぁとは思ったけど。


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 結局、デザートも頼めないで時間は22時と閉店の時刻。やっぱり全然時間が足りなかったなぁ。これだと、COTTON CLUBの1stの後で、って使い方には少々物足りないかも。と云うより、少しはCOTTON CLUBでも食べておけば良かったのかな。今回はオリーヴしかつまみに取らなかったから・・・(^^ゞ。


 ちなみに今回のお食事、スプマンテがグラスで2杯、赤ワインがフル・ボトル1本、料理3品デザートなしで締めてお会計は20,000円でちょっとお釣りが来たくらい。軽く済ましたつもりでも、こんなんで2万なの?と思ったら、サービス料がアリだった。パンもバターも当然の様に別料金。“食堂”とは名乗っているけど、こんなトコロはやっぱりBN系だなぁ(苦笑)。実を取るなら1階のVIRON。よりお洒落な雰囲気を求めたいならこちらでも、ってトコだろうか。


resonance レゾナンス 東京ビルTOKIA





★ ★


 おまけ。今回観たチャック・ローブはこんなギタリストです。てか、ライブ観てレビューも書かずに食べ物ネタばかりで終わるって、もはや昔日の音楽blogの面影もナシ・・・だなぁ(苦笑)。




ビトウィーン・トウー・ワールズ

ビトウィーン・トウー・ワールズ

  • アーティスト: チャック・ローブ

    ■musicians: パット・バーグソン,ブライアン・カルバートソン,エリック・マリエンサル,ウィル・リー,ティル・ブレナー,カーメン・クエスタ他
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: CD


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