天ぷらとアルザス・ワイン [そとごはん、そとワイン]
2011年03月07日(日曜日)
僕を含めた5人の同級生で、内二人が同じ月の生まれだから1度にまとめて、年4回順々にやってる誕生祝いの会。この日はメンバーの中でも一番の愉快女子(笑)でムード・メーカーのbeのお祝いだった。本当はbeは1月生まれ。当初は2月初旬に行うつもりだったのに、メンバー内でインフルエンザだなんだと色々あって延期になって、再度みんなの予定をすりあわせてようやく迎えたのがこの日だった。
直後に起きた大地震のために、楽しかったあの日も何だかずっと昔のことの様に思えてしまうね。
たった4日で、だったんだよね。お陰で余韻も何も、全てが一遍に遙か彼方へ吹き飛ばされてしまった様で、ようやく落ち着いて来た今になって思い返してみても、ところどころ途切れてしまって、僕の記憶はなんだかとても曖昧。みんなはどうだろう?。
★
いつもは自由が丘のLe Chaponで定例的に行っているこの会だけど、今回は場所を変更。何年か振りで、メンバー内のchiちゃんの実家で、ご両親が営まれている高輪台の天ぷら屋さん(名前は出しても良いのかなぁ?^^>chiちゃん)で行うことに。
写真のつき出しは、まぐろとアボカドの和え物。
chiちゃんは普段は離れたところに住まっていて、ご両親のお店とは全く関係なく暮らしているんだけど、この日は友人たちが訪れるのでお手伝い。実家開催はイヤ!とずっと抵抗していたけど、たまには好いじゃない~と、結局みんなに押し切られてしまった。「これ、私が作ったのよ。この会の時は家のことを忘れて癒されたいのに、何で私働いているのかしら」と唇を尖らせてブツブツ。ごめんね、chiちゃん(笑)。
中でも一番にchiちゃんちでやろうよ!、と推していたのは他でもない僕。実は、以前からずっと思っていて、試してみたかった事があったんだ。
それはね、美味しい天ぷらを食べながらアルザス・ワイン三昧をしてみたい!ってコト。それも、出来たら同じメゾンのワインで、色んな品種のキュヴェを一度に試してみたかったんだ。
そんなことで、この日のワインに選んだのはクリスチャン・ビネール。まずはやっぱり泡で乾杯しなきゃ、ってコトでクレマン・ダルザスでスタート。リースリングが70%と云うことなれど、エクストラ・ブリュットだけあってキリリとした酸味が特徴のキュヴェ。
ビネールは家族経営の小さな規模の生産者ながら1770年創業の老舗中の老舗。それもずっと無農薬栽培を貫き通している筋金入りの自然派で、そのワインは高い評価を得ていながらもお値段はリーズナブルと云う、とっても嬉しい造り手。
で、ここ、面白いことに黒葡萄品種であるピノ・ノワールを使って、まるでシャンパーニュの様にブラン・ド・ノワールと名付けた白ワイン(写真で見る限りは、実際ロゼの様な色目ではあるけど)をリリースしている。それを知って、1度飲んでみたい!と、かねてから気に掛けていた造り手なのだ。今回はそのブラン・ド・ノワールは残念ながら手に入らなかったけど、4種4本のビネールを用意してみた。
。
2本目はリースリング。実際の甘さは控えめなれど、はちみつの風味がして、好きだなぁ、この味。
エチケットに記されているSCH(エス・セー・アッシュ)とはなんぞや?と、net上で調べてみると、このビネールと云う生産者さんは自分の造るワインの品質にかなり厳しいらしく、06年は所有するグラン・クリュ畑・ウィネック・シュロスベルグで収穫された葡萄の出来に納得がいかなかったそうな。そのGCリースリングを贅沢にも格下ランクの通常リースリングとしてボトル詰めしてリリースしたのがこのワイン。それだから、畑の名前をきちんと入れるわけにはいかないけれど、実は「シュ...(ロスベルグ)」の葡萄だよ、ってのが「SCH...」の意味なんだって。
このリースリングと天ぷらとの相性が悪いわけもなく。塩のみでなく、天つゆで合わせて食しても、勿論美味しい。
この日持って行ったワインで、一番に評判が良かったのがこのミュスカ。この集まりの友人たちは、ワインは美味しければ何でも良し!みたいなメンバーで、細かいことはなーんにも気にしない、気付いてくれない人たち(苦笑)なんだけど、みんな口に含んだ途端「美味しい!。マスカットの味だ~!」と即反応。それぞれのワインを1杯ずつ味見をして頂いていたchiちゃんのお父さんも厨房から出て来て、僕らのいる奥のお座敷席まで「このワイン美味いねぇ」と、わざわざ銘柄を確かめにやって来られた(^^。
特に秀逸だったのが、牡蠣の天ぷらとの相性。ミュスカの優しい甘さが牡蠣の旨味を更に膨らませて、抜群に美味しかったなぁ。出来たら半ダースくらい牡蠣ばかり揚げて貰って、じっくりこのワインともう1度愉しみたい!。
最後は赤でピノ・ノワール。このところ、ブルゴーニュどころかそれをずっと通り越してカリフォルニアのピノみたいなしっかりした濃さのアルザス赤に何度か当たっているけど、これはさっぱりとした薄旨のピノ。それでも、天ぷらと合わせているのだから、そのさっぱりとした具合が心地好い。そんなにたくさん飲むメンバーじゃないので、4本目まで行くかなぁと思ってたけど、全てが飲みやすかったからスルスル入ってしまった様。chiちゃんのお母さんが「あなたたち、よく飲むわねぇ」と呆れながら笑ってた(^^ゞ。
4本もワインを持ち込ませて頂いて、なおかつ長時間絶え間なく騒々しい会で、chiちゃんのお父さん、お母さんには本当にご迷惑さまでした。高輪台は畠山記念館の最寄り駅。今後も展覧会などで幾度も出向く機会があるでしょうから、今度は土曜日のお昼にでも、カウンターで一人静かにお薦めの天丼など食べにお伺いさせて頂きたいと思います。
chiちゃんが用意しておいてくれたバースディ・ケーキのロウソクを吹き消すbe。
お祝い遅くなっちゃったけど、おめでとう。
5人のうち2人が、それも去年に引き続きbeの誕生日会直前に風邪やンフルエンザに罹って寝込むだなんて、きっとbeの行いが悪いせいだよ、呪われてるんじゃないの~?だなんて子供みたいなイジワルを僕が云っても、愉快な切り返しで笑わせてくれるオモシロいヤツ。まだ当分の間は笑わせてな~。
※ 尚、ロウソクの本数はbeの実年齢とはあんまり関係がありませんので念のため(笑)。
僕を含めた5人の同級生で、内二人が同じ月の生まれだから1度にまとめて、年4回順々にやってる誕生祝いの会。この日はメンバーの中でも一番の愉快女子(笑)でムード・メーカーのbeのお祝いだった。本当はbeは1月生まれ。当初は2月初旬に行うつもりだったのに、メンバー内でインフルエンザだなんだと色々あって延期になって、再度みんなの予定をすりあわせてようやく迎えたのがこの日だった。
直後に起きた大地震のために、楽しかったあの日も何だかずっと昔のことの様に思えてしまうね。
たった4日で、だったんだよね。お陰で余韻も何も、全てが一遍に遙か彼方へ吹き飛ばされてしまった様で、ようやく落ち着いて来た今になって思い返してみても、ところどころ途切れてしまって、僕の記憶はなんだかとても曖昧。みんなはどうだろう?。
いつもは自由が丘のLe Chaponで定例的に行っているこの会だけど、今回は場所を変更。何年か振りで、メンバー内のchiちゃんの実家で、ご両親が営まれている高輪台の天ぷら屋さん(名前は出しても良いのかなぁ?^^>chiちゃん)で行うことに。
写真のつき出しは、まぐろとアボカドの和え物。
chiちゃんは普段は離れたところに住まっていて、ご両親のお店とは全く関係なく暮らしているんだけど、この日は友人たちが訪れるのでお手伝い。実家開催はイヤ!とずっと抵抗していたけど、たまには好いじゃない~と、結局みんなに押し切られてしまった。「これ、私が作ったのよ。この会の時は家のことを忘れて癒されたいのに、何で私働いているのかしら」と唇を尖らせてブツブツ。ごめんね、chiちゃん(笑)。
中でも一番にchiちゃんちでやろうよ!、と推していたのは他でもない僕。実は、以前からずっと思っていて、試してみたかった事があったんだ。
それはね、美味しい天ぷらを食べながらアルザス・ワイン三昧をしてみたい!ってコト。それも、出来たら同じメゾンのワインで、色んな品種のキュヴェを一度に試してみたかったんだ。
そんなことで、この日のワインに選んだのはクリスチャン・ビネール。まずはやっぱり泡で乾杯しなきゃ、ってコトでクレマン・ダルザスでスタート。リースリングが70%と云うことなれど、エクストラ・ブリュットだけあってキリリとした酸味が特徴のキュヴェ。
ビネールは家族経営の小さな規模の生産者ながら1770年創業の老舗中の老舗。それもずっと無農薬栽培を貫き通している筋金入りの自然派で、そのワインは高い評価を得ていながらもお値段はリーズナブルと云う、とっても嬉しい造り手。
で、ここ、面白いことに黒葡萄品種であるピノ・ノワールを使って、まるでシャンパーニュの様にブラン・ド・ノワールと名付けた白ワイン(写真で見る限りは、実際ロゼの様な色目ではあるけど)をリリースしている。それを知って、1度飲んでみたい!と、かねてから気に掛けていた造り手なのだ。今回はそのブラン・ド・ノワールは残念ながら手に入らなかったけど、4種4本のビネールを用意してみた。
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2本目はリースリング。実際の甘さは控えめなれど、はちみつの風味がして、好きだなぁ、この味。
エチケットに記されているSCH(エス・セー・アッシュ)とはなんぞや?と、net上で調べてみると、このビネールと云う生産者さんは自分の造るワインの品質にかなり厳しいらしく、06年は所有するグラン・クリュ畑・ウィネック・シュロスベルグで収穫された葡萄の出来に納得がいかなかったそうな。そのGCリースリングを贅沢にも格下ランクの通常リースリングとしてボトル詰めしてリリースしたのがこのワイン。それだから、畑の名前をきちんと入れるわけにはいかないけれど、実は「シュ...(ロスベルグ)」の葡萄だよ、ってのが「SCH...」の意味なんだって。
このリースリングと天ぷらとの相性が悪いわけもなく。塩のみでなく、天つゆで合わせて食しても、勿論美味しい。
この日持って行ったワインで、一番に評判が良かったのがこのミュスカ。この集まりの友人たちは、ワインは美味しければ何でも良し!みたいなメンバーで、細かいことはなーんにも気にしない、気付いてくれない人たち(苦笑)なんだけど、みんな口に含んだ途端「美味しい!。マスカットの味だ~!」と即反応。それぞれのワインを1杯ずつ味見をして頂いていたchiちゃんのお父さんも厨房から出て来て、僕らのいる奥のお座敷席まで「このワイン美味いねぇ」と、わざわざ銘柄を確かめにやって来られた(^^。
特に秀逸だったのが、牡蠣の天ぷらとの相性。ミュスカの優しい甘さが牡蠣の旨味を更に膨らませて、抜群に美味しかったなぁ。出来たら半ダースくらい牡蠣ばかり揚げて貰って、じっくりこのワインともう1度愉しみたい!。
最後は赤でピノ・ノワール。このところ、ブルゴーニュどころかそれをずっと通り越してカリフォルニアのピノみたいなしっかりした濃さのアルザス赤に何度か当たっているけど、これはさっぱりとした薄旨のピノ。それでも、天ぷらと合わせているのだから、そのさっぱりとした具合が心地好い。そんなにたくさん飲むメンバーじゃないので、4本目まで行くかなぁと思ってたけど、全てが飲みやすかったからスルスル入ってしまった様。chiちゃんのお母さんが「あなたたち、よく飲むわねぇ」と呆れながら笑ってた(^^ゞ。
4本もワインを持ち込ませて頂いて、なおかつ長時間絶え間なく騒々しい会で、chiちゃんのお父さん、お母さんには本当にご迷惑さまでした。高輪台は畠山記念館の最寄り駅。今後も展覧会などで幾度も出向く機会があるでしょうから、今度は土曜日のお昼にでも、カウンターで一人静かにお薦めの天丼など食べにお伺いさせて頂きたいと思います。
chiちゃんが用意しておいてくれたバースディ・ケーキのロウソクを吹き消すbe。
お祝い遅くなっちゃったけど、おめでとう。
5人のうち2人が、それも去年に引き続きbeの誕生日会直前に風邪やンフルエンザに罹って寝込むだなんて、きっとbeの行いが悪いせいだよ、呪われてるんじゃないの~?だなんて子供みたいなイジワルを僕が云っても、愉快な切り返しで笑わせてくれるオモシロいヤツ。まだ当分の間は笑わせてな~。
※ 尚、ロウソクの本数はbeの実年齢とはあんまり関係がありませんので念のため(笑)。
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