諸事は措き牡丹に心うつしけり [花図鑑]
5月に入っていよいよ春も佳境へ。初夏に向かって新緑が眩い季節ですね。この頃は、僕が大好きな花が次々に咲く、待ちに待った季節でもあります。先ずは、なんと云っても花の王、牡丹。デジイチを買って花の写真を撮る様になり、それから牡丹を愛でる様になってまだ僅か3年目の僕ですが、今では桜の花よりも、牡丹が咲くのを心待ちにしているかもしれません。
今回のエントリのタイトルは、高浜虚子(1874~1959年=明治07~昭和34年 wiki → ※
)の句をそのまま使っています。
諸事は措き牡丹に心うつしけり
目の前にはいろんな事が山積してるけど、それは取り敢えず措いておき、暫し、ただ咲き誇る牡丹の花のことを考えていたい。
これは僕の気持ちを込めた勝手な意訳ですが、なんだか、今年ほどこの句が心境にぴったりと重なる年は他にあるだろうかなんて、ふと考えてしまいますね。
で、なんではございますが、新しい記事が更新されていると思い、このページを開いて下さった方にはごめんなさい。今回は“記事”なんてもんではまるでなく、自分の為の牡丹の写真整理みたいなもので、話としての内容は全くナシなんです。
それと云うのも、実は去年のゴールデン・ウィークに、友人に誘われて上野東照宮の牡丹苑に出掛けたのです。ですが、その話はブログになど書かないまま、この度早1年が経過。
そうして今年も牡丹の咲く季節になり、そう云えば去年も写真撮ってあるよね、せっかく色んな種類の牡丹を見てきたのに、ちゃんと整理出来てないから、ちっとも役に立ててないじゃないかと思い出して、せめて図鑑の様に写真を並べて、分かるものには品種名くらいは振っておこうと考えた次第なんですね。
牡丹の花なんかに少しも興味の無い方、ごめんなさい。お許しあれ(^^ゞ。
◆島錦
◆鎌田藤
◆吉野川
◆黄冠
◆黒龍錦
◆残華
◆新島の輝(しんしまのかがやき)
◆島大臣(しまだいじん)
◆花大臣(はなだいじん)
「“はなだいじん”なんておかしな名前!」と云う友人に僕は、「えー、これ、“だいじん”じゃなくって“おおおみ”とでも読ませるんじゃないの~?。そんな安直で風流じゃない名前付けるかぁ~?(苦笑)」などと、さしたる根拠もないクセに自信たっぷり(^^;云い切ってしまったのですが、後日調べてみたところ「はなだいじん」で正解でした。笑ってごめん、友よ(^^ゞ。
この花は名前を控えてなかったし、花もやや衰え始めてあまり良い写真でもないのですが、やはり高浜虚子の作に「白牡丹といふといへども紅ほのか」と云う句があって、ほんのり中心に淡く色付いているこの花がそのイメージに近いのでは?、と考えたものです。
◆ミス・アメリカ
最後はおまけ。何故か1種のみ芍薬が紛れていました。それもミス・アメリカだなんて名前。これも、1回聞いたら忘れませんね(^^;。
<本頁の撮影、全て2010年05月03日、上野東照宮牡丹苑にて。>
2010年の牡丹のお話はこちら ↓
『Pivoine』 : http://ilsale-diary.blog.so-net.ne.jp/2010-05-08