Fourplay SNOWBOUND [jazzっぽいの、好き?]
イブ当日になって今さらなんですが、旧blogの昨年の記事にTBを頂きまして、こちらにコンバートして来た過去記事です。
・Artist : Fourplay
・Title : "SNOWBOUND"
・Release : 1999
・Label : Warner Bros
・Style : Fusion
◆Fourplay's web site : http://fourplayjazz.com/
Fourplayのクリスマス・アルバム、『Snowbound』(1999)なんぞを久し振りに引っ張り出して来て聴いています。
フュージョンに限らず、クリスマス・アルバムって、ほんと良いものになかなか当たらないので、あまり買わないようにしているんだけど、これは◎。
大人向けのクリスマス・アルバムが欲しいと思ったら是非手に取ってみて下さいませ。
Fusionファンに大大お薦めのクリスマス・アルバムです。fourplayについては今さらここで語る必要も無いと思いますので、割愛!。
トラディショナルなクリスマス・ソングに加え、ドナルド・フェイゲンの“SNOWBOUND”をカバーしてタイトルチューンに据えるこのアルバム。もうとにかく、#①のトラッド“ANGELS WE HAVE HEARD ON HIGH”から、彼らフォープレイのサウンド以外の何ものでもない!ってアレンジ。グルービーでご機嫌なクリスマスがやって来るよ~って、ワクワクする感じが伝わってきます。
このアルバムはギターがリー・リトナーからラリー・カールトンに変わって2枚目の作品。永遠のライバルであるリーの後釜って意識が余りにも強く作用してプレッシャーとなってしまったのか、それとも他のメンバー3人に遠慮してしまったのか?、アルバム『4』ではどこか余所行きなプレーに終始してしまったカールトンですが、この作品ではリラックスしたムード。特に#③のタイトルチューンは「得意」のドナルド・フェイゲンですから、彼が弾くことでまんま、スティーリー・ダンの世界です。ジェリー・ヘイのホーン・アレンジも気分。
で、もっと甘い気分に浸りたいなら#④メル・トーメの“THE CHRISTMAS SONG”はエリック・ベネイのリードボーカルをフィーチャー。ベースのネイサン・イーストの人脈かな?、コーラスにはベイビーフェイスの兄弟と従兄弟からなるボーカル・グループ、アフター7のケボン・エドモンズの名前も見られます。もう、トロトロのバラッドに仕上がってますので、どうぞ、ご自由にトロけちゃって下さい(笑)。
ジョニ・ミッチェルの⑥“RIVER”は厳密にはクリスマス・ソングじゃないのかも知れないけど、この季節の歌ってコトでやってます。(実はボブ・ジェームスも初め、どうしてこれをクリスマス・アルバムに入れるの?、って思ったそうな。)
フォープレイのファンには#⑪の“MERRY LITTLE STROLL”は聴き逃せません。これ、“Have Yourself a Merry Little Christmas”と、彼らの1stアルバムから、ハービー・メイソン作の“Midnight Stroll”を掛け合わせちゃった、ファンなら「・・・ありゃりゃ」と肩透かしを食わせられてニヤリとしてしまうコト請け合いの一曲。こういうユーモア溢れるアレンジはボブ・ジェームスのほんとに上手なところ。ウマすぎです。このあたりのセンスが、僕が彼を大好きな理由なんだなぁ。そういやこれ、変則的ではありますが、カールトンがリトナー在籍時のナンバーをレコーディング、ってことで或る意味貴重なトラックかも知れませんね。
最後の⑫“AULD LANG SYNE”はなんとまあ、“蛍の光”でございますよ。お馴染みの歌詞のせいで、これがクリスマス・アルバムに入ってるのは、日本人的感覚ですとかな~りへんな気分ですが、カールトンのギターがドライかつブルージーに明るく締めます。
無信心なワタクシでございますが、「来年はいいことありますように」って、年に一度くらいはイエス様にもお祈りしませう。
01.Angels We Have Heard on High (Traditional)
02.Hark! The Herald Angels Sing (Traditional)
03.Snowbound (Donald Fagen / Walter Becker)
04.Christmas Song (MelTorme / Robert Wells)
05.Ivy Variations (Bob James)
06.River (Joni Mitchell)
07.Amazing Grace (Traditional)
08.Christmas Time Is Here (LeeMendelson / Vince Guaraldi)
09.Santa Claus Is Coming to Town (Fred Coots / Haven Gillespi)
10.Away in a Manger (Traditional)
11.Merry Little Stroll - Medley of "Have Yourself a Merry Little Christmas" (Hugh Martin / Ralph Blane) + (Havey Mason)
12.Auld Lang Syne (Traditional)
■Bob James (piano &keyboards ) Nathan East (bass & vocals), Larry Carlton (guitar), Harvey Mason (drums)
この記事はwaisさんのblog、bom tempoの記事「クリスマス特集 -フォープレイ SNOWBOUND」(http://bomtempo.jugem.cc/?eid=113)にTBさせて頂いてます。
いいっすねぇ、スムース・ジャズの大御所ですね。
by taha (2005-12-24 23:13)
tahaさん、はじめまして。
nice!、コメント&TBありがとうございます。
こちらからも折返しでTBさせて頂きますね。
by yk2 (2005-12-25 15:03)
yk2さん、はじめまして。
Lahiriさんのところで楽しいコメント拝見しておりました。
で、来てみたら、jazz!
私も高校生の頃からjazzが好きで、時々ライブに行ったりしています。
このCD,99年のクリスマスに買ってその時毎晩きいていた懐かしい1枚。
ラリー・カールトンとボブ・ジェイムスが好きだったので。パット・メセニーも
この頃のお気に入りだったっけ。
by TaekoLovesParis (2006-04-16 20:26)
TaekoLovesParisさん、初めまして。
ご訪問とnice!、ありがとうございます。(それも数カ所!)
こちらこそLahiriさんのBlogでコメントを拝見する度、柔らかくさらりと知的な語り口をされる方だなぁ~と、ひたすら感心しておりました。
>で、来てみたら、jazz!
と、云ってもビル・エバンスとかコルトレーンみたいなガチガチの王道系jazzじゃないんですけどね・・・(^^;。彼らも勿論好きですが。
それにしても、女性からこんなにフュージョンやコンテンポラリ・ジャズ系のアーティストの名前が出ることも珍しいので吃驚してます。特にカールトンが好き、って女性は初めてかも(笑)。名前を挙げてらっしゃる3人は、僕も大好きなアーティスト達です。
by yk2 (2006-04-17 00:38)
yk2さん、こんばんは。
いきなり、とってもおほめの言葉をいただいて、ありがとうございます。
<それにしても、女性からこんなにフュージョンやコンテンポラリ・ジャズ>
→はぁ!こういうこと言われたのはじめて。私のまわりにはジャズボーカルを
趣味で習っている人とか、ライブハウスに誘ってくれる人、、女なんです。
ま、男の人と行くときもありますが(笑)
Jazzも時代とともに変わってきますよね。王道系から少しはずれてハービー・ハンコックやマイルス・ディビスが気に入っていた頃もあったし、オスカー・ピーターソンのピアノがたまらなく好きだったり。、、それなのに、重いものに感動しなくなって、軽めのフュージョン系に移行。サンボーンの泣くようなサックスに涙したり、、いろいろ思い出してきます。あ、きりがないから、次に移ります。ぴょ~ん。
by TaekoLovesParis (2006-04-18 00:41)
Taekoさん、こんばんは。
>→はぁ!こういうこと言われたのはじめて。
そうですか~。でもTaekoさんとご友人は社会的には確実にごく少数派だと思いますよ(笑)。ラリー・カールトンが好きだって言うのと、ジャズヴォーカルを習うのとはまたちょっと毛色が違うから・・・(^^;。
僕の周りは音楽の趣味が合う人間が少なくて大変。ライブも昔は「ぜーんぶおごってあげるから一緒にいこー」って具合に頼み込んで出掛けてましたが、連れて行った人間が楽しんでるかどうかが気になっちゃって、純粋にライブが楽しめないので、最近は専ら一人が多くなっちゃってます。ほっといても勝手に行きたがるようなご友人がいて、Taekoさんは羨ましいなぁ~。
by yk2 (2006-04-18 22:40)
yk2さん、こんばんは。
「ぜーんぶおごってあげるから、、」時代のyk2さんとお知り合いだたらよかったのに。。(仮定法過去)
yk2さんのコメントを読んで、私は環境に恵まれているらしいってようやく気付いています。
ずいぶん前、同僚が「なんかいいCDない?」ってきいてきたので、サンボーン
と答えたら、数日後「買いましたよ~聴いてますよ~いいですね~サックス、
僕、習おうと思って」。。実際、楽器を買って、レッスンに行き始め、「きょうは
レッスンの日だから、残れないから」と教則本持って熱心に通っていたけど、
半年で終。
別の同僚にも「おすすめのCDは?」ってきかれ、「ケニーG」と答えたら、
数日後、「あのさ、ソプラノサックスって高いんだね~」「ん?音が?それとも楽器の値段?」「値段だよ。中古はやだし、新品買ったら高かった~」、、(え~~~ですよね。) で、金色に輝く新品の楽器を見せてもらったけど、その後、彼の口からサックスのサの字もでない(笑)
ふたりとも楽器買うとは、、こういうリアクションは予想外でした。
by TaekoLovesParis (2006-04-19 01:32)
taekoさん:
>「ぜーんぶおごってあげるから、、」時代のyk2さんとお知り合いだたら
>よかったのに。。(仮定法過去)
あはは。その手の音楽が好きと、ハナから知っていれば割り勘ですってば(笑)。
そうですね、taekoさん恵まれてますよ。
僕はFusion系のライブによく一緒に出掛けていた友人が関西に転勤になってしまって、そう云った意味では本当に淋しいんだなぁ。興味の薄い相手を連れて行っても「今日の何曲目の~のソロ、かっこよかったね」とか、突っ込んだ会話は出来ないでしょ?。
それにしてもtaekoさんの同僚さん達、見事な即断&買いっぷりですね(笑)。僕もサックスやクラリネットとか欲しいなぁ~って思った事、何度もあるけど、家で練習できない楽器(出来なくはないけど・・・)はなぁ、と手を出せませんでした。それに安い楽器でもすぐ2、30万とかしちゃうし、上見たらキリが無いし。そもそも新しく楽器始めるくらいなら、持ってるんだからもっとギター上手くなれよ・・・って感じだし(^^;;;。
>ふたりとも楽器買うとは、、こういうリアクションは予想外でした。
taekoさんって、同僚にとっても影響力が強いんですね。お二人ともサックスを始めて、taekoさんに気に入られたかったのかも(笑)。
by yk2 (2006-04-20 06:09)