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2007年1月のレコメンド・アルバム [jazzっぽいの、好き?]

 昨年はまとめてアップしていたサイド・バー掲示のお薦めCDを、今年は1ヶ月毎にしてみるつもりでいるのですが、ちゃんと12ヶ月、最後まで続くかな?・・・(苦笑)。


アンナケイ / “ANNEKEI”

Artist : Annekei (アンナケイ)
Title : "ANNEKEI"
Release : 2006
Style : Adult Contemporary (female vocal)
jazzっぽさ・・・★★☆☆☆ (2/5p)
お気に入り度数・・・
 ※最高は5つ

 デンマーク生まれのアンナケイはジャズ・ミュージシャンの両親始め、一家揃っての音楽家家庭に育ち18歳の時、母国でシンガー・デビュー。その後単身NYに乗り込みヴォーカリスト修行を開始。聴衆の反応が厳しいことで有名なブラック・ミュージックの殿堂、アポロシアターのアマチュア・ナイトに出場しファイナリストとして注目を集めたところで日本のレコード会社が目ざとくデビューさせたダイヤモンドの原石の様なオンナノコ。ルックスはとってもキュートだけどサウンドはすこぶるクール。増崎孝司(g)らDIMENSIONのメンバーや、納浩一(wb)、佐々木史郎(tp)など日本のjazz/fusion界が誇る一流ミュージシャンがバック・アップ。ジャズとポップスのジャンル横断型女性ヴォーカル。

Annekei

Annekei

  • アーティスト: 増崎孝司, 佐々木史郎, 納浩一, 小野塚晃, 勝田一樹, アンナケイ
  • 出版社/メーカー: ヅァインレコーズ
  • 発売日: 2006/09/13
  • メディア: CD

Annekei's official web site : http://annekei.jp/index.html



サラ・タヴァレス / “BALANCE"

Artist : Sara Tavares (サラ・タヴァレス)
Title : "BALANCE"
Release : 2006
Style : world / Portugal (female vocal)
jazzっぽさ・・・★☆☆☆☆ (1/5p)
お気に入り度数・・・
 ※最高は5つ

 ポルトガルで生まれ育つも、西アフリカの島国カーボヴェルデ共和国からの移民2世としてのルーツを持つことからヨーロッパとアフリカの文化が溶け合った独特の感性を持つ女性ヴォーカリスト。アフリカ的でありつつも、波間にたゆたう椰子のような穏やかなボッサ・フィーリング、メランコリックなポルトガルの憂愁が素晴らしいバランスで混じり合い、聴き手の耳を魅了する。サラ・タヴァレスの音楽は決して誰が聴いても一致してジャズ的なものとはみなされないかもしれないが、ブラジリアンなどに寛容なジャズ・ファンには是非お薦めしたい1枚。

バランセ

バランセ

  • アーティスト: サラ・タヴァレス
  • 出版社/メーカー: フレイヴァー・オブ・サウンド
  • 発売日: 2006/09/27
  • メディア: CD

(追記)
 サラ・タヴァレスの音楽から僕に見えてくるアフリカは海のある風景なのだけど、ヨーロッパ人の持つアフリカ=贅沢に過ごすバカンスって云うリッチなイメージも同時に思い起こす(まぁ、サラにとってはあくまでもルーツの地であって、決してリゾートではないんだけど)。なので、これから春から初夏に向かうような季節に、こんな服を纏った美女がサファリの日陰で優雅にシャンパーニュを楽しむそのバックで、こんな音楽が流れていたらピッタリかも知れないとも思っちゃうのだ。下の写真は去年の3月、パリのブティック、ヴィクトワールのディスプレイ。明らかにアフリカがテーマでしょ(^^。


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コメント 16

TaekoLovesParis

今、こうやって週末の夜、聴いてみたいな、と思うのが、サラ・タヴァレス。
<メランコリックなポルトガルの憂愁>
→人生の叙情を歌いあげるポルトガルのファドの流れなのでしょうか。
ファドは聴くとしばらく耳に残ります。サラ・タヴァレスの歌もそうでしょうか?
リスボンで聴いたファドを思いだしつつ。。。

サイドバーに出ているときから、アンナ・ケイは「きれいな人!」と思って
見ていました。デンマークはジャズが盛んなんですよね。(どうしてだろう?) ポップスよりのジャズ?

おすすめCD、毎月、記事にしてくださると、うれしいです。サイドバーを
あまり読まないので。。

そういえば、この間、yk2さんのマイケル・ブレッカーの追悼記事、もう一度
読んで、エッシャーの絵がジャケのアルバムをアマゾンで買いました。緑色が春をよぶ感じでジャケがほしかったから。見えるところに飾っています。
by TaekoLovesParis (2007-02-03 00:01) 

yk2

taekoさん、サラ・タヴァレスはね、声質が重くないタイプなのでファドって云うほどずっしり人生の悲哀を語るような重さはないです。鳥で云うと「ひばり」みたいなタイプ、って分かりにくい?(笑)。

もちろんファド的なアプローチも時に感じますけど、もっとアコースティックで、テンポはアフリカのリズムを感じさせるもの。ただ、アレンジは非常に今日的モダンで洗練されていますから、土着感は薄く、むしろお洒落に感じちゃう。ジャケットのサラを見てもお判りのとおり、パリにいる女の子と変わらないでしょ?。

マイケル・ブレッカー、ジャケット買いですか、それもエッシャー目当てで(笑)。僕はあのアルバム、好きなんです。ストレートなジャズじゃないから(^^;。
by yk2 (2007-02-03 02:26) 

TaekoLovesParis

土、日と大きなCD屋さん3軒行ったのに、どこにもありませんでした。
アマゾンだと、2,3日かかるからと敬遠したけど、やっぱりアマゾンで
頼むしかなさそうです。
by TaekoLovesParis (2007-02-05 00:37) 

シェリー

こんにちは~私もTaekoさんに同じく2,3日もしくはそれ以上かかるから~って(笑)先日色々紹介いただいた(テーマ=愛)CDを色々回って探してみたのですが・・・Jazzっていう分類の棚は案外少なくって驚きました。ひょっとしたらjazzって分類じゃないのかな?
なんて思いながら・・・結局1枚も見つけることができず・・・
アマゾンで頼むのが1番かなぁ~と~☆

今日の記事のCDはなんだか元気をもらえそうですね☆
(ジャケットのイメージからだけの感想ですみません・・・汗)
でも聴く人の耳を魅了する☆って素敵な表現ですね~♪♪♪
by シェリー (2007-02-05 18:40) 

yk2

taekoさん、サラ・タヴァレスはひょっとしてジャズのコーナーで探しちゃったかな?。お店によるかも知れませんが、HMVなどではワールド・ミュージックのコーナーに置いてあります。渋谷のタワーはジャズ・フロアに在ったけど。でも、通販が手っ取り早いんじゃないかなぁ。今、Amazon見ましたけど、在庫1点ですね(笑)。まぁ、あんまり売れるジャンルじゃないしな(^^。

いつもお薦めしてるのとは、ちょっとばかり毛色が違うので面倒くさがらずにちゃんと↓で試聴してから買いましょう(笑)。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/1251604
by yk2 (2007-02-05 22:44) 

yk2

シェリーさん、そうなんですよー。
ジャズ・コーナーってね、東京や横浜でも結構大きいお店じゃないと、いわゆる有名アーティストばかりとか、かなり偏った商品しか置いてないんですよ。だから目的物が決まっているのなら、ネットで買っちゃうのが一番間違いがないんです。在庫の無いものは時々ずいぶん待たされちゃったりもするけど、お店をさまよい続けるよりは時間が有効に使えますから。

ネット店舗もお店によって当然在庫が違うから、僕はHMV、Tower,Amazonを使い分けてます。
by yk2 (2007-02-05 22:56) 

TaekoLovesParis

はい、試聴しました。でもあっという間に終る。もっと聞かせてくれても
いいのに、、って不満。yk2さんの文章から想像したとおりの声、歌い方
でした。アマローネに合う?
実はね、夕方、小田急の山野楽器に電話で頼んで2,3日後にはいる
って言われてるの。楽しみにしてます。

ネットはAmazonだけかと思っていたけど、HMVもあるんですね。
by TaekoLovesParis (2007-02-05 23:50) 

yk2

taekoさん、アマローネに合うか?って(笑)。
それならポルトガルなんだから、素直にポートにしましょう。

taekoさんらしい聴き方と考えるなら、フランス人にとってアフリカってリッチなバカンスのイメージでしょ?。そんなふうに考えて、ちょっとパリでアフリカを感じた写真を追記で載せてみました。
by yk2 (2007-02-06 02:43) 

TaekoLovesParis

そうでしたね~。ポルト酒でした。直近に飲んだものがすぐ浮かんでしまうので。。(苦笑)
昨年バレンタインチョコフェアで、試飲しておいしかったからポルトを買った
けど、単純な味でした。アマローネはものすごく香りがあるから、、、また
飲みたくなります。

おしゃれなディスプレイの写真。ヴィクトワール広場のヴィクトワールですね。もろ、アフリカ~!サファリ。首飾りが酋長スタイル。つば広の帽子も
アフリカの強い日差しには必需品。
下の写真も椰子の木を背景に、宿り木をイメージするプリミティブな模様のプリントがいいですね。

ウィンドウにパリらしい旧建築が写り込んでいる写真、ナイスショット。

<フランス人にとってアフリカってリッチなバカンスのイメージでしょ?>
→エールフランスの広告には、今も昔もアフリカがよく使われていますね。
アフリカを身近に感じるというのは、パリに行ってみて初めてわかりますね。行かなくたってサッカーでもわかるって?そうでした(笑)
by TaekoLovesParis (2007-02-06 22:04) 

yk2

taekoさん、さすが。
ヴィクトワールもすぐわかっちゃうんだもんな~(^^。

なんで僕がこんな写真を撮って来てるかというと、知り合いの内装デザインやってるヒトから、パリのお店のディスプレイを撮ってこーい!って、身勝手な指令を受けていたからなのです(苦笑)。でもなかなかパリって店頭で断りもなく写真は写せないから、これは開店前。後ろの旧建物が映ってしまっているのは、自分が映り込まないようにした苦肉の策の末のこと。狙ったワケじゃないんです(笑)。
by yk2 (2007-02-08 01:51) 

TaekoLovesParis

サラ・タヴァレス、帰ってきてすぐ聴くと、リズミカルでノリがいいので、
うきうきしていい気分になります。

4番目の「エス・アモール」が、私が一番上のコメントを書いたとき、
予想した感じのしっとり曲でした。

何回か聴いているうちに、サラはかわいい純粋な人って、親しみがわいて
きましたよ。はい、確かに「ひばり」のイメージの軽い声ですね。アフリカの
太鼓のリズムが聞こえても都会的に仕上がってる。

歌詞に、フランス植民地クレオールっぽい言葉がちりばめられているから、
何となく、意味が伝わってきたりしてうれしい。
1曲目の「バランセ~、イェィ、バランサ~、ヤァ、、、、スウィンガ パララ、
スウィンガ パラカ♪」韻をふんだような語尾がリズミカルに繰りかえされる
のが楽しい。「センバ、サンバ、マンボ、ルンバ、、、」では、実際にダンス
で、くるくる速いターンをしているようすが浮かんできます。

リスボア・クヤ♪ これ聞いてると、リスボアがうかぶ。ひなびた所が
たくさん残ってる海の見える街。白い建物に椰子の木。人なつっこい所
だから、一度行くと郷愁を感じる街。

「One Love」もノリのいい楽しい曲。I love youはティアーモだった、と思い出しました。

リスボン、美術館はないけど、いつか、また行こうって思いました。
春を待ちながら、聴くのに最高の1枚です。教えてくださってありがとう。
by TaekoLovesParis (2007-02-09 23:16) 

yk2

taekoさん、おはようございます。

ワタクシメは昨晩、Motion Blueにてオランダの有望若手ギタリストのジェシ・ヴァン・ルーラーと盲目のピアニスト、ヴェルツ・ヴァン・デン・ブリングのデュオを聴きに行っておりました。掛け値なしに素晴らしい演奏で、未だに興奮醒めやらぬ状況だったりします。パット&メルドーがお気に入りだと云うtaekoさんに、ジェシ&ヴェルツのデュオ・アルバムも無理矢理聴かせてあげたくなっちゃう(^^;。

サラ・タヴァレス、買っていらしたんですね。
さすがにこう云った所謂ジャズとはやや毛色の違った音楽なので、お気に召して頂けるか心配してましたが、taekoさんは色々趣味の懐が深いから大丈夫だったみたいですね。よかったよかった(^^。

リスボアってカタカナで書くと東欧の土地みたい(笑)。
“Lisboa Kuya”聴くと、僕がヒバリみたい、って書いた理由がよくお分かり頂けると思います。可愛らしい声してるでしょ。

クレオールっぽい言葉が散りばめられてるってのは、僕じゃ全然判りません。クレオールって云うとニューオリンズしか頭に浮かばないもん。ジャンバラヤ、しばらく食べてないな~とか(苦笑)。

ポルトガルって、これと言って何があるってわけじゃないけど、行った人は大概良かったよ~って言いますね。ポルトガルと云えばマディラ・ワイン。マディラ島にも行ってみたいなぁ。・・・って結局お酒のことばっかり(^^ゞ。
by yk2 (2007-02-10 08:47) 

Musicman

初めまして!以前からちょくちょくお邪魔しておりました。
ちょうど私も「ANNEKEI」をアップしたので、ご迷惑とは知りつつもTBさせて頂きました。
少し前のアルバムですけど、なぜか気がつくと聞いているという、中毒になりそうな作品ですよね!
こちらはしがないブログですけど、今後ともよろしくお願いします☆
by Musicman (2007-02-10 12:01) 

yk2

Musicmanさん、初めまして。
実はととろせんせー(=某LM尊師)のトコか怪鳥さんのトコだったかは忘れちゃいましたが、そんな知人blog経由で辿りまして、僕もMusicmanさんのblogには何度もお邪魔させて頂いてるんですよ。ご迷惑だなんてとんでもない。コメント&TBして頂いて嬉しいです。

Annekeiのようなタイプのヨーロッパ系アダルト・コンテンポラリの女性アーティストって、他にもJanitaとかいますけど、日本発でこのサウンドはなかなか誇らしく感じられるアルバム内容ですよね。

こちらからも折り返しTBさせて頂きますね。ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
by yk2 (2007-02-10 22:41) 

TaekoLovesParis

yk2さんのオススメ言葉のラッシュに速攻、"IN PURSUIT"購入。
1曲目の”Here Comes the Sun”で、いきなり聞こえてくるピアノの音が、軽く水の上をころがっていく感じで、そこにギターがはいってきてと、デュオ、いいですね~。ドラムがないぶん軽くさわやか。
ライブの曲では、ジェシが存分にギターを聴かせてくれて、ピアノも軽快
で、聞き込んでしまいます。モーションブルーでも、きっとこんな感じで
よかったことでしょう。
ビル・エヴァンスを、ひさびさ聴いてみよう。

昔のジャズは煙草の煙をくゆらせる流れだったけど、今は禁煙時代。
2人の演奏は、若くてはつらつとしていて、全体に高音なので、聴きながら
未来を考えられそう。しばらくは気に入って聞き込みそうです。
いいのを教えてくださって、ありがとう。
by TaekoLovesParis (2007-02-11 09:25) 

yk2

taekoさん、またそんなにすぐ買わなくても・・・(汗)。

でも普段クラッシックなどになじんでらっしゃるtaekoさんには、こう云った内省に訴えかけるような芸術性の高い作品の方が、例えばサラ・タヴァレスなんかよりはよっぽど違和感のなく聴ける音楽なのでは?って気もしちゃいますね(^^;。

taekoさんがビル・エヴァンスを引き合いに出されたのは、多分ジム・ホールとのデュオ・アルバム“UNDERCURRENT”を頭に思い浮かべられてらっしゃるのでしょう?。ジェシ&ヴェルツのアルバムは決してあの名盤にも負けてないと僕は思ってます。ちなみにヴェルツは50歳代かなぁ。そんなに若くはないのです。

タバコの話が出ましたが、昨日は僕が座っていたカウンター近辺は喫煙率がとても高くて最低でした。それもかなりのヘビー・スモーカーで、周囲はそれこそ時代遅れのジャズ喫茶状態。最近はこんなコトなかったのになぁ。僕は10年前までは吸ってたけど、今はもう匂いを嗅ぐのも耐えられないので、ちょっと腹立たしかったです(不機嫌)。
by yk2 (2007-02-11 23:26) 

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