父との外食

２月11日（日曜日）

　母の誕生日で、午後から両親と食事。

　こんなことをblogで書くのもどうかと思うけど、僕は父と一緒の外食が得意でないので、普段はほとんど一緒にレストランなどのテーブルを囲むことがない。子どもの頃から、何故かいつもこんな時には決まって喧嘩になってしまうのだ。父は我が強く、例え自分の言い分に間違いが有るってことに気付いたとしても謝りもしない。僕は父だけと云わずそんな類の人間が絶対に許せない。これはもう互いの性格なので、今さら仕方のないことと諦めている。一度口諍いが始まってしまうと、どうにも折り合えないのだ。

　だから、この日も全く気乗りがしない。出来れば行きたくない。
　それでも事前に弟から電話が入って「11日は食事だからね。気持ちよく出てよ。」などと云われて我慢を決め込むしかなくなってしまった。はあぁ。溜め息ばかりが吐いて出る。誰だって、好きこのんで喧嘩なんてしてる訳じゃないんだ。

　それでもまぁ、小さな孫もいるから、何とかなる、かなぁ・・・（苦笑）。

　行ったお店は田園都市線沿線の豆腐懐石店U。
　何故ここかと云えば、父が現在歯のインプラント治療中で固い物が食べられないのと、未就学児の怪獣（＝甥っ子３歳）がいるので完全個室でないとダメとのことでのチョイス。ま、系列店を社用で使ってるから気易い、ってのもある。

　僕はこのお店自体は５～６年振りだったけど、随分と他にも小さな子ども連れがたくさんで驚いてしまった。休日だからだろうけど、暫く来ない内に、なんだかファミレスみたいになっちゃったんだなぁ・・・（ちと吃驚）。駅から程無いのに庭も有って、なかなか風情のあるお店だと思ってたんだけど・・・。

　もう２月上旬が終わったと云うのに、よく考えたら僕は和食屋さんでちゃんとした食事をするのは今年初めてだったりして・・・。某店では相変わらず毎週のように食事してるのに（苦笑）。

　料理は先ずごま豆腐から。先付け３品、手毬寿司、鯛の焼き物にすまし仕立てのお雑煮。みんな日本酒をキュっとやりたくなっちゃうようなものばかりだけど、クルマで来ているのでアルコールは一切手を着けず。あーあ、つまんないな～。

　それでも久し振りに会う甥っ子の相手をしてたから、気も紛れたかな。
　コヤツ、おこちゃまメニュー貰ってあげたのに、ここに来る前に立ち寄った東急電車とバスの博物館（http://www.tokyu.co.jp/railway/railway/west/link/museum.htm）で買って貰った電車のノートとシールに夢中で、思い出したようにオレンジ・ジュースを時々飲む以外はなーんにも食べ物に興味を示しやしない。そのくせ「エビフライもらっちゃおう～」とかお兄ちゃんに云われると、即座に「やだーっ！」と大騒ぎ。まったく誰に似たんだか・・・（笑）。

　お豆腐屋さんだから焼き物にも油揚げ。パリッと香ばしくておいしい。お造りはボタンエビとマグロに鯛の松皮造り。お昼だからてっきり軽いのかと思ってたのに、いつまで経ってもメインの鍋が出てこない（＾＾；。

　鮃とふきのとうの唐揚げのあと、ようやくお鍋。揚げ出し豆腐と大根と鶏の丸。〆はきしめんかじゃこごはん。もうとてもじゃないけど満腹で食べられない・・・（汗）。と云いつつも、デザートの白玉ぜんざいはしっかり完食（＾＾ゞ。

　普段は飲みながらゆっくり食べるからこのぐらいでも気にならないのかも知れないけど、お酒飲まないでこれだけ品数食べるのって、結構大変なんだなぁ。

　結局料理のヴォリュームの多さと怪獣のお世話で時は過ぎて、大過(？)無く食事会は終了。
　
　それでもやっぱり、何があっても今日は我慢しなくっちゃ、なんて始めから最後まで思い込んで食べてる食卓は僕は楽しめないなぁ。せめてもの救いは誕生日だった母をハラハラさせなかったことだろうか（苦笑）。

　やっぱり親父との外食は幾つになっても苦手なのだ。
　これって親不孝なのかな？って、心のどこかで、ほんの微かにそう思いつつ・・・。

コメント 16

お疲れ様でしたね。
で、お料理に釘付けです。＾＾
お豆腐、大好きなんです、うふふふ。
で、しょっぱなの写真が、なんだかyk2さんの心境に重なる気がするのは私だけ？
きっと周りのご家族の方も別の緊張感が漂っていたのでしょうねぇ・・。
（良く似た環境で、同じような状況@フランスを思い出します。）
by julliez (2007-02-20 13:05) 

どうしてコレが豆腐懐石なんですか？お刺身やヒラメとふきのとうの唐揚げ
、手まり寿司に鯛の焼き物、、これは特別メニュー？　おいしそう。。。
私が今まで行った店は、どれも、しっかりお豆腐づくしで、〆が湯豆腐と
いうのもありました。ぜんぜんおなかいっぱいにならなくて。。。
Ｕって、花の名前の店？青山のに行ったけど、お豆腐づくしでしたよ。

お父様、ムズカシイ方なんですね。でもそれは相手をよむいい勉強になりますよ。私は気さくで気楽な父だったので、「こんなこと言ったら怒るかな？」と考えたことがなくて、未だに考えずにものを言うクセがぬけません。
by TaekoLovesParis (2007-02-20 20:16) 

julliezさん、こんばんは。
そう。お疲れでした。フランスでもよく似た状況がありますか？。どこの国にも“こまったちゃん”は居るものですね（苦笑）。

しょっぱなの写真ね、甥っ子、泣いてるみたいに見えるでしょ？。でもね、カメラ向けたら、はずかし～ってやってるだけなんだな（笑）。

お豆腐好きなんだ。おぼえとこ。
by yk2 (2007-02-20 21:36) 

taekoさん、こんばんは。
云われて初めて気が付きました。そうですね、どうしてこれが豆腐懐石？（笑）。

前に来た時は生湯葉や湯葉の包み揚げとか食べた記憶があって、それが楽しみだったのに、今回は違っちゃってましたね。お昼だからなのかな？？？。お店の名前は漁に使われる鳥の名前、「U」がヒント（笑）。東京タワーのすぐそばにも出来てます。ここは某めろめろにこわれちゃったさん（爆）の地元の方のお店です（＾＾ゞ。

父は至って分かり易いので読心の勉強なんかにはちっともなりません～（苦笑）。
by yk2 (2007-02-20 21:51) 

あ～八王子が原点の店ですね。そういえば、いろいろなコンセプトの店を出していますね。私は豆腐には行ったことないけど、このメニューなら行きたいなぁ。
by TaekoLovesParis (2007-02-20 22:41) 

taekoさん、豆腐はないけど鉄板はあり、ってコト？（笑）。
そう、八王子が原点の店ですね。
でも、この豆腐屋さんの料理はtaekoさんがわざわざ行くようなレベルじゃないかもなぁ。
by yk2 (2007-02-21 00:40) 

親父との関係、男の子（？）には難しいところがありますね。うまく行ってる方が変なんじゃないかとすら思います。僕が親父を本当に好きになったのはいつくらいだろう？殆ど彼の晩年に近かったかも知れません。
by plot (2007-02-26 01:48) 

yk2さんへ

移動中に気が付いたんですが
コメント欄、もう閉めちゃわれた様なのでコチラに書き込みます。
オフコースのI Love youって曲、
その意味はいまだに判りませんが
今になって、特に農業を営む側に居る人と一緒にいる私たちには意味が深い曲に思えます。
早く9月になって欲しい意味は本来違うのでしょうが
私の周りの人たちには特別な意味があります。
コチラで聞いていると、ヴィニュロンたちが葡萄や自然に対して歌っているように思えるのです。

そして忍耐強い彼等はズボラな私にも歌と同じように、そのままでいいよと
許してくれます。（寛大でしょ）

こんな私でも、代わりはいない、なんて本当かな。
嬉しいです。（お調子者）

異国で聞く日本語の歌って、しみじみ聞くと心にグッと来ることがあります。

そう滅多に聞きませんが。

ではではまた更新が出来なくなりそうですが皆さんのブログは拝見しています♪
by julliez (2007-02-26 03:28) 

julliezさん、きっともうぶどうの丘へついたことでしょう。寒いですか？
オフコースの曲は、私にはどれもせつないです。特に小田和正の気持ちを
こめた絶唱が。。
でも気持ちを切り替えてみれば、幅広い意味に解釈できるんですね。
自然の恵みを素直にそのまま受けとめるヴィニュロンたちの歌。
なるほどね～。
せつなくなるのは生産性がないから、今後、この曲を聞いたら、ヴィニュロン
の歌、って思おう。
by TaekoLovesParis (2007-02-26 23:56) 

洋一さん、こんばんは。

＞僕が親父を本当に好きになったのはいつくらいだろう？

如何にも温厚な洋一さんでさえ、そうだったんですね。

なんで毎回こうなっちゃうかなぁ、と思いつつ、譲れない自分も相当に頑固なので更に始末が悪いです・・・（苦笑）。
by yk2 (2007-02-27 00:45) 

julliさん、こんばんは。
taekoさんも書かれてますが、もう合宿先には着きましたか？。
・・・って、すぐNetには繋げられない環境下かも知れませんね。毎回それで一苦労みたいだから（笑）。

オフコースの話はね、僕は子どもの頃から大好きだったんだけど、やっぱりどこか気恥ずかしさが有るので、告知が必要だった期間が昨日で終わったので消しちゃった（＾＾ゞ。

“I LOVE YOU”の「ああ早く　９月になれば・・・」って歌詞はいろんな解釈があって好いんだと思います。９月はあの人の誕生日であったり、この歌のリリースの後結婚したりと、いろんな区切りとして考えていた節はあるけど、そもそも書いた本人が詞の説明をするのが大嫌いなヒトなので、世間一般の誰にもはっきり分かってないと思うしね。

だから、フランスの葡萄畑でjulliさんが葡萄に“I LOVE YOU”って思いを重ねても何もヘンじゃないと思うし、いかにもjulliezさんらしくて好いんじゃない？（笑）。

＞ヴィニュロンたちが葡萄や自然に対して歌っているように思えるのです

でも、“誰もあなたの代わりになれはしないから　あなたのままそこにいればいいから”ってトコは生産者さん達がjulliさんに向けて歌ってくれてるワケ？（笑）。

julliさんはずぼらでお調子者かもしれないけど（礼儀として否定しろ！、って？・・・＾＾；）、みんなに愛されるキャラクターなのは間違いないんでしょう。きっとcdmせんせも、おっちょこちょいだからこそ可愛い弟子と思って居られるのでは？（笑）
by yk2 (2007-02-27 01:08) 

taekoさん、こんばんは。
僕は暑い夏が嫌いで、早く秋になって欲しいなぁ、って気持ちで「ああ早く　９月になれば」って、思って聞いてましたよ、高校生の頃（笑）。
結局は聴く方が如何様にも感情移入して構わないんですよ、音楽なんて。

＞せつなくなるのは生産性がないから、

人の感情に喜怒哀楽が有るように、聴く音楽だってそれぞれ似合いのものがあるでしょう？。

ティル・ブレナーを紹介した時にも書きましたが、僕は音楽って或る程度センチメンタルな要素があってこそ心に響くものだと思っているので、そんなふうな気持ちになることも、決して無駄なものだとは思いません。あんまりウェット過ぎるのはイヤですけどね（＾＾；。


ヴィニュロンさん達にお薦めしたい曲なら、ジャズ・ヴォーカリスト、ダイアン・リーヴスの1987年のアルバム『Dianne Reeves』に入ってるハービー・ハンコック作“HARVEST TIME”。もちろん収穫期に、幸せな気持ちで聴いて欲しい曲です。今年もワインが造れて良かったね、ってね。
by yk2 (2007-02-27 01:39) 

あー・・・地元なのに遅れをとってしまいました(--;
豆腐懐石の頭文字がＵのお店は、もうひとつあるので、どちらかな～？と重いながら拝見しました。

＞やっぱり親父との外食は幾つになっても苦手なのだ。
　これって親不孝なのかな？って、心のどこかで、ほんの微かにそう思いつつ・・・。

いえいえ、親孝行だと思います。
一緒にご飯たべるだけで充分なんじゃないかなぁ・・・・
by noriko (2007-02-28 22:01) 

てんとうむしさん、こんばんは。

てんとうむしさんが遅れを取ったんじゃなくって、僕が時々１週間も２週間も、随分と前の日付で記事をアップすることがあるから、なんですよ。そうすると「読んでるブログ」に登録して頂いてても、ＲＳＳで新着表示されないから（苦笑）。２月はカレンダーだと４日しか記事がないけど、実は７日分書いてたりします（＾＾ゞ。

お店の名前はね、コメント欄にヒントが書いてありますよ。だれかさんの地元だってお話もね・・・（笑）。
by yk2 (2007-02-28 23:23) 

お母様お誕生日だったのですね。おめでとうございます！
家族がみんなで集まってお祝いするって素敵ですね。
気がすすまない時期があったり、苦痛に感じる時期があったりしても
ちゃんとそういう集まりが続いていく家族というのに私はとても憧れていました。
だから今、何かについけて家族から会費をとってまでお酒を飲む口実をつくる企み役としての日々を送ることになってしまったのかもしれません(笑）
実は私はみんな女姉妹で、犬までメスだったから(笑）
父親と息子という構図を身近に感じたことがありませんが。
家族の形って家族の数だけあって、私も家族が嫌いな時期もあったんですよ～今では感謝の日々ですが・・・
でもまだまだ自分が親となる自信はもてないです～

！お勧めいただいたステイシーケントさんのCDを購入しました～
とても気に入っています。
素敵なお勧めありがとうございました。
by シェリー (2007-03-02 12:45) 

シェリーさん、こんばんは。

うーん。シェリーさんちみたいに楽しい家族会なら良いんだけど・・・（＾＾；。ウチはね、シェリーさんトコと反対でオトコばっかりなんです。だからねー、一人でも姉妹どちらかがいたら違ってたのになぁ、って子どもの時からずっと思い続けてましたもん（苦笑）。

僕がシェリーさんのお父さんだったら楽しいと思いますよ～。事ある毎にマグナム・ボトルでシャンパン買ってくる娘さんなんて、そうそう居ませんから（笑）。

ステイシーのCD、気に入って聴いて貰ってるなら良かったです（ホッ・・・＾＾；）。彼女の声って、キュートだけど、とってもしなやかだと思いません？。しなやかって、曲げられてもスムースに元の形に戻る強さがあるって事。僕も彼女の声に慰められたり、元気貰ったりしてるんですよ（＾＾。
by yk2 (2007-03-02 21:42)