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映画版・魔笛(THE MAGIC FLUTE)でオペラ入門 [映画・DVD]

THE MAGIC FLUTE.jpg

 え~っとですね、今回のお話は、そもそもはまるまるこちらの記事“”に対するコメントとして書き始めたものがベースだったりします。たまたまタイミング良くオペラ映画版の『魔笛(THE MAGIC FLUTE)』を観てみたところだったので、その話をしてみようと。でも、コメントにしちゃぁ随分長くなり過ぎてしまったし、結局はオペラそのものではなく映画の話だし・・・。なんだかやっぱりご迷惑かも(^^ゞ。そうだ[ひらめき]、それならいっそ、もう少し書き足して記事にしてしまおう、ってな具合に、安直にひらめいて書くことにしてしまったのが今回の記事なのです。ただ、内容の方はいつもどおりに脱線しまくりの支離滅裂状態にございます。オペラ門外漢に付き、その辺りは寛大なるお気持ちを以て、何卒ご容赦を(^^ゞ。




  

 今回『魔笛』を選んだのは、比較的、粗筋がシンプルそうに思えたのでレンタルしてみたんですが、借りた後から監督がケネス・ブラナーって、めっちゃ趣味に合わない演出のシェイクスピア劇映画だった『恋の骨折り損』(2000年制作)を撮った人だと気が付いて、あちゃ~・・・[ふらふら]。その映画はスカパー!で観たのですが、舞台が近代に置き換えられている上、アメリカのミュージカル的な演出(※ブラナーは英国人です)がどうにもハナについて、何とも違和感だらけのシェイクスピア。途中で観るのを止めてしまったくらいだったのです。だから今回も、観る前からこれは失敗したかなぁ~と思ってしまったんですね。

 ところが、これが意外や面白かった。

 舞台設定は今回も近代に置き換えられていて、どうやら第一次世界大戦の頃の戦場らしく、特定されていないとある国のお話。『魔笛』本来のお話とは随分違えられています。でもね、丁度国立新美術館でハプスブルク展を見に行く前に予習をと、その辺りの時代の話(皇太子の『フェルディナント大公暗殺事件とか)を本で読んでいたものですから、僕の頭の中では上手い具合にリンクしてくれたのでした(笑)。

 本来は王子の設定であるタミーノは若き青年将校。彼が戦場で毒ガスを浴びて倒れる所から物語はスタート。瀕死のタミーノを救ったのが3人の従軍看護婦たちで、実は彼女たちが夜の女王に仕える3人の侍女たち。その手引きでタミーノは夜の女王に引き合わされるのですが、夜の女王は走る戦車の上で歌いながら登場と、いかにもアメリカ向けっぽい、やや悪ふざけ気味の演出。やっぱり好き嫌いあるだろうなぁ。序でだからもう1つ、演出について云っちゃうと、何より物語上で最重要ツールであるハズの魔法の笛。これをタミーノが吹くシーンが一度も無いって、如何なものなんでしょう・・・。笛が必要となる「試練」のシーンがあまりに端折られているから、登場する機会がないの?。結局、パパゲーノ(“鳥刺し”ではなく、一応彼も兵士の設定)の笛の方がよっぽども活躍してたりして(苦笑)。

 やっぱりこの作品も『恋の骨折り損』同様にアメリカのミュージカル臭がぷ~んと強く漂っていて(※ご存じのように僕はジャズ好きですから、スタンダード・ナンバーの宝庫であるそれは、決して嫌いではないのですが)、更にはCGが多用されていたせいでしょうか、MGMを通り越してまるで壮大なるディズニー作品(^^の様にも思えちゃったりもして・・・。その辺りが、僕にでさえ今一つエレガントには感じられなかったので、本格指向のオペラ・ファンからの評判は芳しくなかったかもしれませんねぇ。因みに、歌詞は全て英語で歌われています。オペラ・ファンに云わせると、英語のオペラなんて・・・と皆さんあまり良い評価をされないみたいですが、映画となるとやはりアメリカが一番に大きいマーケット。この『魔笛』も、当然それを意識して制作されていますからねぇ。字幕を見るって習慣が無いんだもん。仕方ないよね(^^;。
※ちなみにこの映画の制作国はイギリスとフランスです。

 それでも、劇中の“夜の女王のアリア”はやっぱり素晴らしくて、演ずるリューボフ・ペトロヴァのほとんど器楽的とも思えるヴォイスコントロールの見事さは圧巻。みなさん仰るとおり、200年色褪せないモーツァルトの魅力は、普段はクラシックでさえ疎遠な僕にだって理解出来るもの。よくもまあ、あんなフレージングを人に歌わせようと考えたものだと思いつつ、それを見事に歌いきるオペラ歌手の高度な歌唱力と歌声には、驚きと大きな感銘を受けました。

 まぁ、これで僕が即オペラ・ファンになるわけじゃないけど(笑)、ストーリーが分かりやすくて楽曲が優れてさえいれば、2時間は退屈はしないもんだと気付きました。何より、この作品では女性歌手の見目があまり問題有りませんでしたので・・・って、結局そこに落ち着くのか>ぢぶん(^^;。

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★ ★


 以下は『魔笛』からは全く脱線したオマケ。

 ところで、実際の僕を知っている方なら、なんで今回はオペラなのーー?と、いぶかしく思われる事でしょう。普段はま~ったく、オペラだなんて柄じゃありませんから(^^;。そもそも、“jazzっぽい”の方のblogだって、ず~っとお留守のクセにね(苦笑)。さては、「yk2クン、あなたもワタクシのお友達だったら、せめてオペラの1つでもご存じじゃないと、お話にならなくってよ」などとハプスブルク家が実家とも云われるオペラ大好き某T子アントワネットさんから常々上から目線のプレッシャーを掛けられ続けていたから?・・・な~んてワケでも、決してありません(笑)。

 僕がここに至ってオペラや歌劇に興味を持っていると云うのは、あくまでヨーロッパ美術やその周辺の歴史、はたまたワインなど、本筋でないところがきっかけになっている場合が殆どなのです。これらに関する事を調べたり、偶然に知ったりする内、さりげなく、そう云ったものへの入り口やアプローチが提示されることが今までに幾度もあって、多少なりとも知識が有ったなら、双方がリンクして、もっともっと面白いのだろうなぁ~などと考えたのですね。

 例えば、あまりにも有名なオペラであるプッチーニの『トスカ』
 
 フランスの作家ビクトリアン・サルドゥによるこの物語は、そもそもが当時のフランス演劇界第一の女優だったサラ・ベルナールのために書き下ろされた戯曲だったそうなのです。サラはこの芝居を、セーヌ河畔に借り上げ自らの名を冠することにした劇場、“サラ・ベルナール劇場”の柿落としとして上演。これが大きな評判を呼び、すぐにオペラ版が制作される運びとなったんですって。

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◆(写真左) アルフォンス・ミュシャ / サラ・ベルナール主演 『ラ・トスカ』 (1898)
◆(写真右) 1898年当時のサラ・ベルナール

 サラ・ベルナールの舞台公演と云えばこの人のポスターが付き物ですからねぇ。そう、アルフォンス・ミュシャが画家として世に出るきっかけを与えたもサラでした。

 因みにここで掲載したミュシャのポスターは、世田谷美術館(http://www.setagayaartmuseum.or.jp/)にて11月29日まで開催中の『オルセー美術館展 ~ パリのアール・ヌーヴォー』に出展されていたもの。展覧会の感想を記事に書くようにと云われているのに、1ヶ月経っても放ったらかしのままなので、ここで意図的に脱線させて頂いてます(苦笑)。

 加えて『トスカ』の舞台はローマのファルネーゼ宮殿。それを建てたファルネーゼ家と云えば、コレッジョ(本名:アントニーオ・アッレーグリ)やパルミジャニーノ(本名:フランチェスコ・マッツォーラ)ら、昨今パルマ派と呼ばれ注目される16世紀のイタリア絵画の巨匠たちが活躍した当時のパルマ公爵家であり領主。もちろん彼らへの仕事の依頼主、パトロンでもありました。(参照過去記事 → 「パルマ-イタリア美術、もうひとつの都」展

 この様に、ファルネーゼは美術好きには勿論のこと、塩野七生の諸著作のお陰ですっかりイタリア中世の歴史にハマっている様な人から、オーストリアから嫁いだマルゲリータ妃の代から始まりその名を今に受け継ぐイタリア・ワインまでと、連なる話題には事欠かない名前だったりします。美術、歴史、ワインの3点セット。音楽以外にこんなにも気を惹かれる要素が含まれているんですから、僕がそれらを通じて『トスカ』に、ひいてはオペラに興味を持ったとしても、全く不思議でないでしょう?。


  『トスカ』以外にも、ドニゼッティ作曲の歌劇、『愛の妙薬』の登場人物たちに因んで名付けられたイタリア・ワイン、 イ・ジュスティ・エ・ザンツァのデュルカマーラやイタリア映画の巨匠ヴィスコンティが『ルートヴィヒ / 神々の黄昏』で描いたルートヴィヒ2世とドイツの歌劇王、作曲家リヒャルト・ワーグナーとの関係なんかも、ネタとしてはかなり面白いトコロなんですが、これまででもいい加減今回の本筋から逸れまくっているので、また別の機会に・・・ね(^^。

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pace

英語がけしからんという御仁もいらっしゃる
ドイツ語もけしからんと仰る御仁もいたそうな
オペラはイタリア語だけ
劇はギリシャ語だけ
ジャズはダラー・ブラントだけかしら?(笑)
by pace (2009-11-11 17:29) 

TaekoLovesParis

Fusion系Jazzがお気に入りのyk2さんが、映画といえど、オペラの「魔笛」
を飽きずに最後まで見てくださる日が来るとは予想もしてないことでした。
うれしゅうございます(笑)
これをご縁に劇場にも足をお運びくださいませ。

映画は、第一次世界大戦のドイツにおきかえられてるんですね。
オペラではエジプトなんですよ。だから、「イシスとオシリスの神よ」とザラストロ
が歌います。
全部、英語なんですか!オペラのアリアが英語、違和感大ありです。
たしかにそれじゃ、ミュージカルっぽいかもしれませんね。
最近の女性歌手は、きれいな人が多くなって、太ってる人は減ってます。

オペラは総合芸術といわれていて、舞台美術も興味深いですよ。たぶん
yk2さんの好きな分野だと思います。最近は照明を上手に使ってますね。
昔は、ポスターも大事な役割だったんですね。ミュシャの絵から華やかな
雰囲気が伝わってきます。

「すべての道はローマに通ず」じゃないけど、歴史、美術、ワインまで
来たら、次にオペラがあったんですね。
by TaekoLovesParis (2009-11-11 23:01) 

pistacci

あぁ~ご一緒に見に行かれていたのね・・と、思って記事を読み始めましたがDVDでしたか。
でも、そうなる日も、近い?(笑)
昨日、ウィーンの特集番組でウィーンの国立劇場の様子を紹介していました。オペラって、ふつうに人々の間に浸透しているようですね。(フランスもオーストリーも、ひとまとめ・・)

『魔笛』は、どんな内容か、ずっと気になっていました。
『オペラ座の怪人』が映画化されたときには、舞台と全く同じ内容とせりふ(歌)でしたが、これは、・・っぽいんですね?ふむふむ。
で、読み進めていくと、ちゃんとサラ・ベルナールの話題につながっているところ、さすがyk2さん、と、感心しました。
世田谷でのミュシャのポスターは、格別興味深くみてきました。(と、言いながら、自分の記事では触れてませんが・・)サラの出演作を同じトーンでそろえていくっていうのもまた、素敵だなぁ、って思いながら。
そういえばサラの椅子にも、爬虫類がついていましたねぇ・・。

それで、最後のワイン。前に見たことがある気がするのですが、この絵って、以前記事になりました?それとも、有名なワイン?印象的なラベルだから、どこかで見ているのかしら。
どうにもそれが気になっています。・・・ぅわ、長くなっちゃった!

by pistacci (2009-11-12 01:43) 

yk2

コメント&nice、ありがとうございます

◆paceさん :

この話を書いた後、某オペラファンさん↓と実際に話したのですが、やっぱり英語はけしからん(笑)そうです。でもドイツ語は許されるみたい(^^;。

ジャズは・・・って、この方は知りませんでしたっ(汗)、すみません勉強不足で(><)。でもこのダラー・ブラントさんて、相当マニアックなアーティスト?(笑)。

いずれにしろ、paceさんは様々なことに広範(尚かつディープ^^)な知識をお持ちなので、毎々すごいなぁ~と感嘆するばかりです。


◆taekoねーさん :

ねーさんの上から目線に耐えかねて、忍苦の涙を流しつつ1本観てみました・・・なーんてね(ふふふ)。劇場には・・・どうでしょ。あんまり想像出来ないので、きっと行かないだろうなぁ。ブラック・タイで観劇だなんて、僕にはまるっきり別世界のオハナシですよ(笑)。

でもオペラ自体は結構楽しめるもんだなぁと解り始めました。つい先日もNHKのBS-Hiでやっていた『ラ・ボエーム』を眺めていたのですが、舞台がまるでモディリアーニが住んでいた芸術家の安アパート“洗濯船”みたいじゃないですか。舞台設定はもう少し前のパリみたいですが、いずれにしろ僕が好きな画家達が活躍していた頃の話らしいので、結構すんなり物語に入れました。まぁ、パリジャンがイタリア語で歌ってるのは馴れていない僕にとってはご愛敬ですが(^^、ルートヴィヒがイタリア語で話してるよりは違和感は無いかな(笑)。


◆pistaさん :

>あぁ~ご一緒に見に行かれていたのね

まさか~、さすがにオペラまではムリです。僕がセレブtaekoさまとご一緒出来るのは、せいぜい美術館とカジュアルなお店でのごはん&お酒限定(笑)。
でも、ここだけの話ですが(小声で)、エレガントなtaekoねーさん、実はマンガみたいなトコが結構あるヒトなんですよ(笑)。pistaさんとはこの先いつかお会いする機会もあるかもしれませんが、きっと突っ込みドコロ満載だと思います(ふふふ)。

ヨーロッパにおけるオペラの浸透度って、どうなんでしょう?。やっぱりアッパーなイメージ有りますが、例えばモーツアルトを描いた映画『アマデウス』なんか観てると、全てが上流階級向けではなかったですよね、大衆向けもあったわけで。ウィーンは当然宮廷文化の影響でしょうが、でもフランスなんかは革命後に成功したブルジョワが貴族めいた暮らしを始める中で、彼らによってオペラは優雅な娯楽としてブラッシュアップされたんじゃないでしょうか。大衆芸能だった日本の歌舞伎が今や高尚なものと変容したのと、ちょっと似ている気もしません?。

サラの話は、pistaさん向けに書いてみました・・・なーんてね(笑)。
オルセー展の事も書いておかなくっちゃとは思うんですが、日ばかりどんどん過ぎてしまって(汗)。

デュルカマーラのボトル、見覚えありですか?。僕はこのエチケットの写真を以前に出したことはないので、どこか別のところでご覧になったのではないでしょうか?。このワインは、あまり有名な銘柄とは云えない部類のものでしょうから、pistaさんがどこでどんなふうにご覧になったのかは、僕も気になるところです(^^。
by yk2 (2009-11-15 09:17) 

aranjues

ただ者では無いなとは思っておりましたが、
ご実家はハプスブルグ家ですか。世が世なら、YK2さん、
とっくに無礼討ちになってましたね(笑)。
最近、同じ話題のブログへ続けて訪問することがしばしばあり、
魔笛についても、そんなこととはつゆ知らず、恐れ多くも
コメントしてきてしまいました(笑)。
今は、オペラよりマイケル・ジャクソンのライブが観たい、、
もう無理ですが。
by aranjues (2009-11-16 13:01) 

Inatimy

この映画、Taekoさんのところの記事を読んでて、「鳥刺し」って、もしかして「馬刺し」のような食べ物ではない?と疑問に思ったところで調べ始めた時に目に付き、機会があれば観てみようかな、と思った分です。
しかし、買ったくせにまだ観てない「オペラ座の怪人」もあるので、しばらく先かなぁ・・・。
私もオペラ&歌舞伎は昔、秋の芸術鑑賞という学校行事で見に行ったくらいなので、あまりよく分からない分野。
せっかく欧州にいるのに、とは思うんですが、何を見たらよいのやらよく分からず。 でも、観たいものができましたよ。 パパゲーノという不思議な響きの名前が面白そうなので、この「魔笛」どこかで観られるといいなぁ。 あ、パパゲーノが主役じゃない・・・?
by Inatimy (2009-11-16 20:27) 

yk2

コメント&nice、ありがとうございます

◆aranjuesさん :

世が世なら僕は無礼討ちですか?、それは困るなぁ~(笑)。
ま、僕はシェイクスピア劇で云うところの道化の役割なので、或る程度の無礼は大目に見て貰ってます(^^ゞ。
ハプスブルクは今、六本木の国立新美術館で展覧会をやっているので結構タイムリーな話題なんですよ。taekoさんと話す時はそれを“ご実家展”と呼んでいます(笑)。でも、あんまり調子に乗って喋っているとそろそろお目玉を食らいそう・・・(^^;。

マイケル・ジャクソンは『OFF THE WALL』が唯一好きなアルバムです。他は正直云うと、あんだけ売れた『BAD』でさえまともに聴いたことがないんです。思いっきりMTV世代なんですけどね・・・(^^;。


◆いなちみーさん :

こらこら、鳥刺しはともかく、馬刺しはどんな職業やねん(笑)。

この映画版『魔笛』はね、オペラ版の本来のストーリーより単純明快化されてるのでかなり解りやすいんだけど、パパゲーノの職業については鳥刺しとは何等関係なくて、もうちょっと上手い設定が出来てれば良かったのかも。でも、まあオペラ入門としては見やすく出来てると思います。映画版の『オペラ座の怪人』と較べてどちらが面白い?と訊かれたら、僕は『魔笛』って云うかもよ。

パパゲーノはたしかに主役じゃないんだけど、この憎めないキャラクターがいるから、『魔笛』は親しみやすい歌劇なんだと(少なくともこの映画では)思います。

今回Inatimyさんがコメントで「芸術鑑賞という学校行事」と書いて下さったお陰で、そう云えば僕も遙か昔の中学生の頃、木下順二の戯曲を團伊玖磨がオペラとして作曲した『夕鶴』を神奈川県民ホールで観ていたのを、ふと思い出しました。まーるっきり忘れてた(苦笑)。
by yk2 (2009-11-18 02:13) 

pistacci

yk2さんのところは、コメント欄が広がる広がる~~(笑)

デュルカマーラのこと、ずっと考えてましたが、ついさっきのことも忘れる私のこと。
いつ、どこで見たか、そうそう容易にはおもいだせませんでした。
たぶん、ネットサーフィンしていて、かなぁ。

『附子(ぶす)』という狂言を学校の体育館でみたpistaでした。
劇団四季のミュージカルの映画?(田舎・・一応県庁所在地だけどね、本物は来なかった)も、理科室で映写してくれて見ましたっけ・・・
こんなのは何十年も覚えてる・・・
あ、つぶやきなので、お返事はいいですよ。(^^)/
by pistacci (2009-11-20 20:33) 

yk2

pistaさん、おはようございます。
pistaさんにコメントを頂いておきながら、僕が返事を書かないワケがないでしょう~(^^。

オペラ『愛の妙薬』は、どこにでもある安ワインが恋に効く妙薬とされたインチキから巻き起こされる喜劇だそうで、デュルカマーラはペテンの薬売りの名前なんですって。名前が名前だけに、一緒に飲む相手は慎重に選ばないといけなくて、なかなか栓を抜けずにいます(^^;。どうせなら、こう云う洒落が分かってくれる人と楽しみたいですからね。口説いてるんじゃなくって、ペテン薬なんだから、って(笑)。

『附子』はね、小学生の時の学芸会で、同級生二人が太郎冠者と次郎冠者になって演じたので、とてもとても懐かし~いお話です。暫くの間、甘い物をトリカブトと云うのが流行りましたから>をい(^^;。
by yk2 (2009-11-21 09:19) 

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