SSブログ

アンゼルムな日々の日記~アヤメとジャーマンアイリスと芍薬と [花図鑑]

アンセルムな日々.jpg

 3月の末、我が家のシャクヤクの新芽が地上に出てからの約1ヶ月半、一緒に育てているアヤメ、ジャーマンアイリスとともに、それぞれの成長、花が咲くまでを、写真で簡略な日記風に記録しました。




2012/03/31 (SAT)
2012_03_31_ayame.jpg
◆アヤメ(三寸アヤメ)

2012_03_31_German iris.jpg
◆ジャーマン・アイリス

芍薬_2012_03_31.jpg
◆シャクヤク(ポーラフェイ)

 我が家のベランダにほとんど放置状態で置きっぱなしにされている僕の3つの植木鉢。春とは云え、まるで真冬の様に寒さが厳しかった今年の3月も今日でお終いというこの日、ようやくシャクヤクも赤い新芽を地上に出してくれた。数日前に緑が芽吹いたアヤメもすくっと伸びて元気が良い様だ。明日からもう4月だものね。やっと本格的な春がやって来るんだ。




2012/04/19 (THU)
芍薬_2012_04_19.jpg

 芽吹いてからほぼ20日経って、シャクヤクに小さな蕾が着いた。現況、人差し指の先くらいの大きさしかない。これが毎年見慣れた公園のシャクヤクの蕾の様に大きくなってくれるのだろうか?。それとも、今年も去年同様に小さなままの花なのかなぁ。




2012/04/26 (THU)
2012_04_26_German iris01.jpg 2012_04_26_German iris02.jpg

 ジャーマン・アイリスの花茎に、平べったいサヤインゲンの様な蕾が2つ出て来た。

芍薬_2012_04_26.jpg

 一方、シャクヤクは茎は、多少上へとは伸びているものの、蕾自体はそれほど大きく成長してくれていない模様。新しい蕾がもう1つ2つ出て来てくれたら嬉しいのに。それでも、この小さな株に2つも3つも蕾が付いたところで、全ての花を咲かせるのは負担が大き過ぎるかもしれない。この1つがきちんと咲いてくれれば御の字だろうか。




2012/04/28 (SAT)
2012_04_28_ayame.jpg

2012_04_28_German iris.jpg

芍薬_2012_04_28.jpg

 この日、アヤメに赤紫色した巻き傘の様な花蕾が幾つか着いた。ジャーマン・アイリスの蕾も至って順調。シャクヤクの蕾は、少し大きくなって先が微かにほころび、花びらの赤い色が目で見てはっきり判る様になった。




2012/05/02 (WED)
2012_05_02_ayame.jpg

2012_05_02_German iris.jpg

 アヤメの蕾は大きくなって、青みが増して、特徴である綾模様も目で判る様にはっきりとして来た。蕾の数も順調に増えて、去年とは比較にならないくらいの多さ。これはかなり期待できそう。ジャーマン・アイリスの蕾も紫色に色付いて来た。




2012/05/04 (FRI)
2012_05_04_ayame01.jpg

2012_05_04_ayame02.jpg

2012_05_04_German iris01.jpg

芍薬_2012_05_04.jpg

 先陣を切って、先ずはアヤメが3輪ほど可愛らしい花を咲かせた。ジャーマン・アイリスの蕾もいよいよ用意が調った様で、その姿はふんわりと大きく膨らんで来た。一番花はもうじきだろう。そんな中、シャクヤクの蕾はあまり大きくもならないにも関わらず、数日前から自身の重みで茎がぐにゃりと下を向き始めてしまった。添え木を立てて固定してあげたところ、何事も無かったかの様に回復。このまま上手く育ってくれるとよいのだけど。




2012/05/05 (SAT)
2012_05_05_ayame.jpg

2012_05_05_German iris.jpg

 アヤメは幾つか新しい花が開く。一方、この日にもう咲くかと思ったジャーマン・アイリスはちょっと足踏みかな(^^;。




2012/05/06 (SUN)
2012_05_06_German iris02.jpg 2012_05_06_German iris03.jpg

2012_05_06_German iris01.jpg

2012_05_06_ayame01.jpg

2012_05_06_ayame02.jpg

 今年も無事にジャーマン・アイリスが咲いてくれた。早速、あの芳しい香りを確かめる。勿論、フローラルな要素もそれには当然含まれるのだから、丸っきりそのものズバリと云うわけではないけれど、やはりマツタケの匂いはしっかと香る(^^。

 そうして、アヤメは先ず最初のピーク、満開だ。僕の育てている三寸アヤメは背丈が30cm程度にしか育たないコンパクトな品種だけど、それでもこれだけの数が咲き揃ってくれると、何だかやっぱり燕子花図屏風を思い起こさずにはいられない。ふふ、自宅で心ゆくまで光琳や抱一が鑑賞出来てるみたいで、何だかとても嬉しい[わーい(嬉しい顔)]




2012/05/12 (SAT)
芍薬_2012_05_12_01.jpg

芍薬_2012_05_12_02.jpg

 ジャーマン・アイリスから遅れること6日、シャクヤク(ポーラフェイ)の花も開いてくれた。直径にして5~6cmほどしかない小さな花で、見た目はまるでバラみたい(苦笑)。でも、まぁ、それでも無事に咲いてくれたから、素直に嬉しく思うわなきゃ、ね(^^。


芍薬_2012_05_14.jpg

 翌日13日の晩、花が全開しないままだと云うのに、花びらの端がちりちりして来てしまったので、躊躇いながらも、たった一輪のポーラフェイにの花茎にバチンと鋏を入れて、花を切り落とす。給水が上手く出来ていないのかもしれない感じ、茎は短めに詰めて、花瓶ではなく一輪挿しでもなく、間に合わせのグラス(^^;に水を入れてそのまま活けた。
 そうしたところ、花は元気を取り戻してくれて、結局計4日間ほど咲き続けてくれた。何もせずに自然に任せていたら、間違いなく3日目には萎れてしまっていただろうから、結果として良かったのだと思う。

 それにしても、部屋の中でシャクヤクの花が咲いている、活けてあるというのは、好い香りがして、なんとも清々しい気持ちになれるものなんだなぁ。


 ちなみに、ここでのタイトルに使った“アンゼルム”と云うのは、ヘルマン・ヘッセの短編小説『あやめ(イーリス)』の主人公の名前です。

過去に書いた関連記事

 ・iris / ヘッセの愛した『アヤメ』http://ilsale-diary.blog.so-net.ne.jp/2011-05-13
 ・iris #2 / 水色のハナショウブとヘッセの『アヤメ』考http://ilsale-diary.blog.so-net.ne.jp/2011-06-22




共通テーマ:日記・雑感