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横浜公園のチューリップ2013 [花図鑑]

2013年04月14日(日曜日)
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 毎春、頭の片隅には置いてはいるんだけど、なかなか花が一番に盛りの時期に見ることが出来ないでいる横浜公園のチューリップ。スタジアムの周囲をぐるり取り囲む様に、色とりどり一斉に咲き揃うその様は、本当に見事な光景で、それは今やすっかり横浜の春の風物詩として定着している。その割には、僕は見に行く時期があまりタイムリーでなくって、満開時に当たったのはたったの1度きり。花弁が散ってひょろっとした茎ばかりになった終盤の姿に、もはや写真を撮る気にもなれず・・・なんてパターンが多いんだ[もうやだ~(悲しい顔)]




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 毎年、今年こそ好い時期に!って思うんだけど、いざとなると開花をリアルタイムで確認する手立ても無くって、結局はこのすぐ近くにお勤めのバニラさんのblog(今年もお世話になりました→http://in-the-moonlight.blog.so-net.ne.jp/2013-04-07)で見事に咲き揃った様子を教えて頂くのが毎度お決まりのパターン(^^ゞ。

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 ここに載せる写真では全てが満開の様に思えてしまうだろうけど、早咲きの種はすでに花弁が落ちて、茎ばかりしか無い様なものも幾種類か。それでも、これだけ咲いてくれていれば、充分に嬉しい。


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 こうしてチューリップを目の前にしていると、たとえば、自分で育てているヒメアヤメやジャーマンアイリスの花などを眺めているのとは、またちょっと違った感覚で花を見ている自分に気がつく。 どうやら僕の目は、花一輪一輪の姿にではなく、集合体としてのチューリップを見ることに愉しみ、喜びを感じている様なんだな。

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 それは、勿論これだけの数がいっぺんに花開いているからこその感情だろうけど、目の前を染めている圧倒的に鮮やかな自然の“色数”にこそ、僕の心は躍っているんだろう。普段僕が訪れる公園は和式庭園風が多いから、こんなにもカラフルで多種多様なヴァリエーションに富んでいる花に囲まれることって、他に余り無いことだから。

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 たとえば、6月のハナショウブもこんな風に一斉に咲くと、それはそれで見事だし、僕は1年の内でその花の時期を一番に楽しみにしている。でもね、外来種のジャーマン・アイリスなどと較べると、ハナショウブは基本的に色数が少ない。江戸の時代から人々に愛されて園芸種として姿形は様々に改良されて来たけれど、色は原種と云われるノハナショウブの赤紫をはじめ、白、ピンク、青の濃淡でしかなかった。深紅や黄色(※キショウブは外来種)って、有り得ない色だったんだよね。

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 どの花が一番かだなんて、無意味な比較はしない。だってそれは、日本の花鳥画とフランドルの静物画やモネの描く植物たちを較べるようなものだもの(^^。 でも、殊、色に関してはチューリップの多種多彩な魅力は他の追随を許さないんじゃないかなぁと、僕は思うんだ。

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 いつかそのために、一番良い時期にオランダを訪ねてみたいものです。


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 ところで、どのタイプが一番に“お気に入り”?と訊かれたら、いろいろ迷った上で、僕はこのオレンジ色した種が好きだと答えるかなぁ。花弁が尖ったこの種は、日本ではまだまだ目にも新しく思えるし、光の当たり具合でガラスの様な透明感も感じさせるのも好いよね。それに、何よりオレンジって色はチューリップの本場・オランダを連想させてくれるもの。


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 それにしても、この日は風がすさまじく強かった。どうしてよりによって僕が花の撮影に行く日に限って強く吹くのだろう[ふらふら]。みなとみらい線の日本大通り駅から横浜公園までの僅かな距離、向かい風がビューっと吹くと、大袈裟で無く、足が先へ進まずに体が後ろに押し戻されるかの様だったもの。

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 チューリップと云う花茎の長い植物が、その強風に吹きさらされて影響を受けないはずも無く、風の吹く向きに首が曲がってしまった花でいっぱい。品種によっては、被写体となりうる対象や角度を見つけるのがかなり難しかったなぁ・・・。

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 チューリップって、うららかな春の日差しをいっぱいに受けて、ストレスなく真っ直ぐに太陽に向かうイメージが僕には有るから、無理矢理思わぬ方を向かされた花たちは、ちょっと気の毒だったな。


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 それはそうと、ここのチューリップも例年ならもう少し経って、ゴールデンウィーク手前になってから咲くことが多い様に思ってた。勿論、早い遅いは気候に因ってずれてしまうものだろう。だけど、今年の花はサクラでも何でも、みんな揃って開花時期が早すぎない?。見るこっちにだって、その時期なりの心の準備ってもんが要るんだから。

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 5月の14日から、東京芸大美術館で『夏目漱石の美術世界展』と云う、僕にとってはと~ってもとっても興味深い展覧会が開催される。それに合わせて、今年はひとつ、ポピーと藤の花の写真を撮って『虞美人草』の話でも記事にしてみようかな・・・なんて考えたのに、そのどちらも、僕が撮影に出られる次の日曜日まで果たして花が保つのか、既にアヤシイところだ。

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 その他にも挙げれば、道路脇の植え込みのツツジもさっさと咲き始めてしまったし、本来なら5月の中旬くらいに咲くはずの我が家のシャクヤクの蕾が早くも大分膨らんで、このまま暖かい日が続けば、月を跨がず4月中にも咲いてしまいそうだったりもする。

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 それならばシャクヤクより早く咲くボタンや、ひょっとして根津美術館や三渓園などではもうカキツバタが咲いてしまっていやしないだろうかと、花の時期を逸してしまいそうで、少々気持ちが焦ったりもしてしまう[あせあせ(飛び散る汗)]

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 今の時期からこんなにも多くの種類の花が咲いてしまって、果たして連休の行楽シーズンまで、咲くものは残っているのかしらん?(苦笑)。



タグ: 花・公園
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