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花備忘録 / 2023年03月 [花図鑑]

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 我が家の花記録、2023年03月分。

 3月に入って急に暖かい日が多くなって、我が家の植物たちもたった1日で驚く様な成長を見せてくれる様になった。前日芽が出て来たなと思っていたら、翌日にはみるみるあっと云う間に茎が伸びる。春だなぁ~[わーい(嬉しい顔)]



2023年03月12日(日曜日)曇[曇り] 最高気温18.6℃

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 突然、思ってもみなかった花が咲いた。名前、長いですよ~(^^、ヘルモダクチラス・チューバーローザス・インペラーダ。地中海近郊に自生するアヤメ科クロバナアイリス属の花。草丈は30cmくらいだけど、花は小さめ。アヤメの仲間らしく下に垂れた黒っぽい花弁なんて親指の爪ほどのサイズだ。

 去年、アリウムなどと一緒の鉢に球根5球を植えたけど、全敗。1輪でさえも咲かなかったものだから、すっかり忘れていてノーマークだった。そもそも花期は5月から6月と球根のパッケージにも説明書きが有ったので、こんな早春に咲く花じゃない。群生させると見映えがするらしいけど、たった1輪でもこうして咲いてくれるに越したことはないよね[わーい(嬉しい顔)]。但し、やはり他のアイリスたちと同じく花の命は短くて、3日と保たずに萎れてしまった。散々待たされてですから、余りに短いなぁ・・・(溜息)。




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 バニラやアマレットにも似た良い香りがするのですっかり大好きになったヘリオトロープは春から秋にかけて、ず~っと長く花をつけてくれているお得な花でもあるのだが、真冬の寒さには強くなくって・・・

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 2年育てて、そこそこ成長したと思ったら冬の寒さに当たって瀕死の状態に。もうダメかと思ったけど、枯れた部分を切り詰めて、少しの葉が残ったところから復活しかけてくれている。寒さに当たると葉は黒く変色してしまう。そうなると、生存率は五分五分くらいだろうか。このまま枯れてしまうのも仕方ないと覚悟して、新しいポット苗を買って来た分けだけど、古株くんも頑張ってくれてるみたいだ。


 この冬の厳しさには幾つも植物が枯れてしまった。ハナオレガノ、モミジゼラニウムやペンタスらの他、サルビアのファイアー・センセーションなどは挿し芽でかなり増やしたのに、例えばバラの鉢にコンパニオン・プランツとして植えていた分などその殆どがダメに[もうやだ~(悲しい顔)]。辛うじて小さな鉢が残ったので全滅は免れたけど。

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 この初恋草も8号鉢で育てていたのが突然枯れて、ほんの数本の緑の茎を残すのみに。これではもう鉢の大きさとのバランスが取れず、水が吸い上げられなくなって根腐れを起こしてしまうかもと、ビニールポットに戻して養生させてます。復活できるかなぁ。


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 今はこうして水色の可愛らしい花をつけているミオソティス(ワスレナグサ)・ミオマルクも、実は冬の寒さに当たり葉が縮こまって黒ずんでしまっていたもの。買って一度も花が咲かずにダメにならなくて良かった(^^。その手前に小さく咲き始めてるのはネモフィラのペニーブラック。ブラックと云っても濃い紫色。




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 シュリンクした花びらのヴィオラ2種。左の花、ウラがインディゴ・ブルーに見えるでしょ?。この色に負けて買ってしまいました。昨今は”ドラキュラ”なだんて、ちょっとおどろおどろしい名前[がく~(落胆した顔)]が付いた1000円を超す様な高級品種も市場に出回っているワケですが、僕は自分で税込み657円のヴィオラやパンジーなんて絶対買わない!って思ってたんだけどなぁ・・・(^^;。サトウ園芸(※参考:https://gardenstory.jp/plants/51198)のヌーヴェルバーグ。

 右はサントリーのミルフルってヴィオラ。この2つは単独鉢にて。


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 他の、いわゆる普通のヴィオラの多くは、従来から我が家に在ったニホンスイセンなどととダブルデッカーで植えている。先に水仙の球根を植えた鉢に、後からヴィオラの苗を植え付けて、11月の末には切り戻しを行った。切り戻したヴィオラは冬の間はほとんど成長しないままだったけど、2月辺りから徐々にポツリポツリと咲き始めた。

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 それが今ではこんなにも。元は2ポットのヴィオラで10号鉢(=直径30cm)はびっちりといっぱいに。

 ヴィオラが植わっているから、確かに水遣りも忘れる事はなかった。芽さえ未だ出ていない、鉢の表面が土だけの状態だと、うっかりあげ忘れてしまう事も過去には結構あったので、その点では良い栽培方法に思う。ま、水仙やらヒヤシンソイデスなんかがこの先、これらの鉢からちゃんと咲いてくれてから評価すべきだろうけどね(^^。



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 こちらも秋に3.5号サイズのポット苗で購入したネメシア2種。購入して程なく11月末にやはり切り戻しを行ったので、冬の間はずっと葉っぱのみだったけど、ここに来て株もしっかり成長。香りが良い花なのでそばに居ると、つい、うっとりして時間を忘れてしまいそうだ。ネメシアはこの他にも3種を買い足しているので、この先も楽しみだ。





 2月は母の誕生月だったのだが、去年の誕生日に用意した花束が母には少しばかり大仰に感じた様で、「花束は今年は要らないわ。切り花は保たないし、食べられないし」などと先に云われてしまった(苦笑)。とは云え、他にお祝いの品を用意したとしても、花が全く無いのはお祝いに格好が付かないのもまた事実なので、だったら母の好きなシンビジューム、それもあまり大きくないサイズの物でも鉢で買おうかと兄弟内で相談。ところがいざ向かった花屋さん、ホームセンターには思った様な花がなく、どうしたものだろう・・・。

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 で、その時店頭でふと目に付いたのがバラ咲きのプリムラ・ジュリアンだった。『マスカットのジュレ』と名付けられているのもなるほど、薄らグリーンを帯びた、冷めた具合の黄色が何ともキレイ。まるでほんとに花束みたいだ。

 そうだ!、いっそこれで寄せ植えでも作ってみるかと見よう見まねで1つ作ってみた。洋服のコーディネイトと同じでたくさん色を使うと難しくなると思い、他の花材も黄色基準で選ぼう。ヴィオラとネメシアは共にレモネードって名付けられた花で爽やかなイメージ。ガーデンシクラメンは白。葉っぱ物も足したいけれど、あんまり沢山詰め込んでも窮屈だよなぁ。で、使う鉢のサイズも考慮して、4種にて。

 それから1ヶ月が経過した状態が上の写真。ヴィオラが大分徒長気味になった。これを今、切り戻すべきか思案中。植え込んだ時に、メネシアを高さを整えるつもりで切ったらなかなか花が着かなかったので、それも有って悩む。きっと、切ったらその花の無い内にプリムラが終わってしまいそうな気もしてしまってるんだなぁ・・・。


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 1つだけだとボリューム的に寂しい気もしたので、もう1鉢用意。こちらは薄いカラーのグラデーションのヴィオラに白のガーデンシクラメン、メインには高さが有って白に薄~くラベンダーが入った様なプリムラ・マラコイデス。

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 だけど、プリムラ・マラコイデスの花茎は細くて繊細で、結構簡単に折れてしまったり。高さを出したくて入れたんだけど、そこから花茎が上に伸びなくなってしまった。なかなか思う様な具合に保てないのも自然相手。それはそれで寄せ植えの面白味の内って事なのかな。

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 植物たちにしてみれば、狭い一所にぎゅうぎゅうに詰め込まれるのはやはり迷惑な話なんだろうな。このプリムラ・マラコイデスと上での寄せ植えに使ったものとは同じ日に買った色違い。サイズもほぼ同じ様なものだった。なのに、育った株の姿には両者でかなりの差が出てしまっているのもまた事実。同じ様に8号鉢で育てていればこんな風に育ってくれたかもしれないのに。


 そんな風に思ってはいるものの、作った寄せ植えが成長して当初とは違った風景になって行く面白味に僕は確実にハマりつつ在るのかもしれない。僕の場合は同じ花材を複数使ってシンメトリー的にデザインされた様な、整った寄せ植えじゃなくって、箱庭と云うか、ジオラマ感覚に惹かれてるみたいだ[わーい(嬉しい顔)]

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 今の時代は、youtubeなどで気軽にプロの園芸家さんの実演が見られるので、同じ時期に同じ花材を買って、やはり同じ様な鉢を使えば、なんとか初心者でも「まとまった」具合の寄せ植えが作れる。僕も当初はそんな風にしてみたんだけど、何かしっくり来なくって。実際、プロが作る様な素敵な感じにはなかなか作りきれないしね(苦笑)。まぁ、トライ&エラーもまた楽し、です。

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 この鉢はイベリスが育って2つ入ってるミニシクラメンが埋没気味。白いパコパ(スコーピア)は勝手に手前に流れて鉢の外に伸びて、パンジーはあっちこっちと伸びて徒長度増進中。正直、これが単体の鉢で育てているなら切り戻したい。でも、そもそも徒長気味な株の草丈、高さを背景的に利用してた部分もあるから、切ってしまってはバランスが保てないとも感じてる。その左隣ではまだ小さな蕾しかなかった状態で植え込んだ花かんざし(ローダンテ・アンテモイデス)がそろそろ花を開き始めてる。赤銅色の草姿がアクセントになると思って入れたキンギョソウにも小さな花蕾が着いて来た。まぁ、もう少し自然のままに、自由にしてて貰おうかな。寄せ植えの花たちが順番に咲くのって、ジャズのアドリブと同じかもね。主役が次々入れ替わって、どうぞ、自由に鉢の中でインプロヴァイズしてね、って[わーい(嬉しい顔)]



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 去年も1株だけ育ててみたアネモネ。今年はちょこちょこと複数種を買い揃えてる。これは薄いラベンダー色の八重咲き種。左はこれに色を合わせて買ったフレンチラベンダー。ムスカリは我が家でずっと長く咲いているヤツで、品種名は分かりません(^^;。


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 ごくスタンダードな一重咲きのアネモネ・ポルト。この赤い花は同じ物を去年も育てたけど、夏越し出来無かったので2年続けての購入。


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 こちらも同じアネモネ・ポルトの色違い。店頭で選んだ際はもう少しブルーが強い青紫に思っていたけど、ウチで植えたら結構赤味が強かった[たらーっ(汗)]。思い描いたのと違って少しがっかりな気もするけど、花が次々上がって来てくれる優等生なので許せます(^^。


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 渋い赤紫色が光加減によっては僕にブルゴーニュの古酒を思わせる。だけど、生産者さんが付けた名前はアネモネ・チョコレート(^^。


タグ: 庭花

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