SSブログ
いつかの出来事 ブログトップ
前の10件 | 次の10件

ずっと? [いつかの出来事]

 7月初めの日曜日。
 ごはん食べるよー!と急に友人たちから招集が掛かってLe Chaponへ出向いたら、何の事は無い、自分の誕生日祝いだった(^^;。

 「ありがとう。でも、もう誕生日なんて、少しも嬉しくないから。」

 おめでとうなんて真正面から云われると、ヒネクレているタチの僕は、つい、ここ数年のお定まりのそんな台詞を口にしてしまう。

 だけど、胸の内では、幾つになってもその日を忘れずに思い出してくれる友人が居てくれる事が、心から、素直に嬉しい。


 折角だから預けたままにしてあるルネ・ジョリィのRJの栓でも抜こうと思ったら、自分の誕生日に自分のシャンパン開けてどうするの?と云われて(苦笑)、カントナールのブリュットをオーダーして乾杯をした。


Castelli Martinozzi_2001.JPG
◆CASTELLI MARTINOZZI / BURUNELLO DI MONTALCINO 2001

 それでも2本目にはやっぱり自分のストックからブルネッロを。


 「どうせなら、こんな日に飲みたいワインも家には他にあったんだけどな」

 「それはじゃあさ、次に順番が来る私の誕生日に飲ませてよ」

 「はいはい(笑)。」


 「こんなふうに、いつまで続くかな?」

 「ずっとだよ」
 
 「ずっとかい(^^;」

 「イヤなの~?[パンチ]


 同級生たちとの会話は、いつもこんな具合に取り留めない。
タグ:誕生日

共通テーマ:日記・雑感

Sakura 2008 [いつかの出来事]

4月6日(日曜日)

Sakura080406_01.JPG

 日中買い物に出掛けて夕方近くに帰宅。クルマを車庫に入れてそのまま家の中に入らず、自然、足は面前の道路の奥に立ち並ぶ桜の木々の下へ。


Sakura080406_04.JPG

 傾きかけた陽にほんのり薄く染まる花びらは、穏やかな風に吹かれてひらひらと踊るように次々散って行きます。毎年目にする見慣れた景色ではあるけれど、やはり、なんとも好い風情。今年の桜ももう終わりなんだなぁと思い、こんな時にしか使わなくなったデジカメ、一昔前の12倍ズーム機(Dimage Z5)を引っ張り出して来ました。


Sakura080406_05.JPG

 花の盛りは過ぎて、後はもう散るのみ。だけど、残った雌しべで紅がさして艶やかに色付くこの名残の桜も好きなんだなぁ。

 ただ、毎年毎年、落ちた花びらや雌しべの掃き掃除はかな~~~り大変なんですよ。すごい量なんですから(^^;


Poupille Rose01.JPG

 2階の窓辺からの花見酒と洒落込んで、栓を抜いたのはプピーユのロゼ。

 桜色のピンクというより、見たとおり殆ど普通の赤ワインかと間違えてしまいそうな色合い。満開の頃の白い桜には全く似合いそうもないロゼ・ワインだけど、名残の“紅い桜”に合わせるのだったら、こんな色したボルドー・ロゼでも好いでしょう?。


共通テーマ:日記・雑感

あとづけ日記 / 07年12月分 [いつかの出来事]

  【1】第92回院展を観る

第92回院展.jpg

 普段から旅行のお土産を頂戴するなど何かと気を遣ってくれる友人たちへ、何かお返しにクリスマス・プレゼントでもと出掛けた横浜そごう。何にしてよいやらサッパリ思いつかず、これでもない、あれでもないと散々に悩みまくって売り場をウロウロ。次第に頭が混乱して来てしまって何も決められない。よく効いた暖房のせいも有ってか、頬が火照り始める。次第に頭がボーっとのぼせるような心地もしてきて、買い物が終わらない内からひどく疲れてしまった。これはひとまずお茶でもささっと飲みながら作戦を練りなおした方が好いみたい。そう思って向かったエスカレーターの脇に、この第92回院展のちらしが置いてあったのに気が付いた。エメラルド色したヴェネツィアの海を白く照らすのは、落ち行く夕日?、それとも黄昏の赤い月だろうか。幻想的に浮かぶ“沈み行く都”。詩情を掻き立てられるようなその光景に目を奪われる。ふと、大好きな塩野七生の作中、ゲーテが「ヴェネッツィアには海から入るべし」と云ったとか云わないとか、そんな話を思い出した。

 そうだ、お茶を飲むより、これを観てクール・ダウンするのも悪くないかもね。

 この絵のヴェネツィアに誘(いざな)われるように、僕はそごう美術館の中へと入って行った。

続きも読む?


nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:日記・雑感

あとづけ日記 / 11月分 [いつかの出来事]

 【1】 忘れてたヌーヴォーを飲みましょう、な会・・・11月17日(土)

 初めてお会いしてから来月で早一年。すっかり飲み友達になった某セレブなT子ねーさんは飲むと陽気で楽しいのは良いのだけど、飲んでた最中の話をほとんど覚えていて下さらない。ご自分で話していた事さえきれいさっぱり忘れてしまう、ちょっと“困ったちゃん”(笑)。普段はそれが他愛の無い事ばかりなので、すべて笑い話で済んでいるのだけど、今回はちゃんと確認しておかなくっちゃいけないのです。

 yk2 : 「ねーさん、前回10月に飲んだ時、みんなでボージョレのヌーヴォーの話したの、覚えてますか?」
 T子さん : 「あら~、そんな話しましたっけ~?」
 yk2 : 「やっぱり・・・。あのですね、Le Chaponに入荷する今年のヌーヴォーの話になった時、ヴィラージュの方は限定36本って聞いたら、酔った勢いでねーさんが『1本私たちの分を取り置きしておいて下さいな!』って、Oシェフにお願いしてたんですけど、忘れてるんですね・・・^^;」
 T子さん : 「げっ・・・、お、お、お、おぼえてますっ!(あからさまに激しく動揺)」
 yk2 : 「・・・またですね(苦笑)」
 T子さん : 「おほほほほほ・・・(汗)」

 と云うワケで、頼んでおきながらすっかり忘れられていたボージョレ・ヴィラージュのヌーヴォーを飲む会が催される事になりました。ま、会と云っても毎度いつものメンツですが・・・(笑)。

続きも読む?


nice!(13)  コメント(16)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

あとづけ日記 / 8月分 [いつかの出来事]

 【1】 パット・ルージュでセルジュ・マチュー・・・8月18日(土)

 この日の晩は、ソネブロの飲み友達で、cdm教室でも机を並べる(?)TねーさんとマドモワゼルTちゃんとの定例会(??)@Le Chaponのお約束。それに先だって、お昼に馴染みのワイン屋さんに、無理を云って取り寄せて貰ったシャンパーニュを引き取りに行った。今夜はコイツを飲むのです。

 ず~っと飲みたかった、セルジュ・マチューのキュヴェ・トラディション。

続きも読む?


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

また一つ歳を取ってしまいました [いつかの出来事]

  7月8日(日曜日)

 あまり嬉しくない話ですが、また一つ歳をとってしましました。

 はぁ~・・・(溜息)、ほんとに、もうこんな歳になると誕生日なんてちっとも嬉しくないんデスヨ・・・。一番楽しかったと思っている30前半くらいに戻りたい・・・(苦笑)。


 で、この日、お互いの誕生日の月に会って食事をしている同級生たち4人が祝ってくれました。


 上はかつおのたたきじゃないよ(笑)、バースデイ・デザートに用意されたイチジクのタルトです。

続きも読む?


タグ:誕生日
トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

東京タワーと青い空 [いつかの出来事]

 とても仲の良かった、大好きだった同級生の1人がある日突然、不慮の交通事故に巻き込まれ天に召されてしまったのは、僕らが16歳の春だった。

 多感な年頃だったから、些細な事でよく喧嘩もしたけど、一緒に面白い事を考えるのが大好きで、学園祭の催しものを二人で企画したこともあった。それが大成功して、僕らは大喜び。そこから更に強い連帯感が生まれたりして、今思い返しても、僕らは本当に楽しい間柄の友達だった。

 その友人は東京タワー間近の、芝の或るお寺に眠っている。

 以前は命日の頃になると、その度友人達で誘い合わせて必ずお墓参りに出掛けていたのだけど、時が経つにつれ、だんだんと参加する人数も減り、僕も気には掛けていつつも、つい色々な事にかまけてしまい暫く出向かなくなってしまっていた。

 きっと不人情で冷たいヤツだと思われてるんだろうな。
 唇を尖らせて文句を言いたげな、16歳の儘の顔やその声を思い出して、心の中では「ごめんね」とその都度謝るのだけど、いつの間にかそんな事がもう6年も7年も続いてしまっている。久し振りに会いに行ってあげなくっちゃなぁと、今年もまた去年と同じセリフを、独り僕は呟く。

続きも読む?


あとづけ日記 / 07年2月分 [いつかの出来事]

  【1】 ジェシ・ヴァン・ルーラー&ベルツ・ヴァン・デン・ブリンク LIVE@Motion Blue Yokohama

 2月9日(金曜日)

 この日、僕は今年初めてのライブを観るためにMotion Blue yokohamaへと出掛けた。
 出演はオランダの若手有望ギタリスト、ジェシ・ヴァン・ルーラーと盲目のピアニスト、ベルツ・ヴァン・デン・ブリンク。ギターとピアノ、たったふたりだけのデュオだ。メロディ楽器であると同時にコード楽器でもあるこの2つの楽器が、時に表に、時に裏にと入れ替わり、やがて合わさって一体となる。そうして奏でられる調べは、まるですぐ目の前で美しいタペストリーが綴れ織られるのを見せられているかの様だった。お互いの技術を信頼、尊敬すること無くしては成立し得ないインタープレイ。心地良い緊張感の中に溢れるイマジネーション豊かなインプロヴィゼーション。とても僕の貧弱な語彙では言い表せ切れない程に高度な芸術性に満ちた、素晴らしいライブ・ステージだった。お陰様でかなり満ち足りた気分。

IN PURSUIT

IN PURSUIT

  • アーティスト: ベルツ・ヴァン・デン・ブリンク ジェシ・ヴァン・ルーラー
  • 出版社/メーカー: バウンディ
  • 発売日: 2006/08/23
  • メディア: CD



 それはそうと、ヴァレンタインも近いこの日、それ用に(?)普段はあまり目にしないものがメニューに載せられていた。ヴァニュルス・ブランだって。

 ヴァニュルスに白が在るだなんて僕は知らなかったので興味津々。開演前からずっと気になっていたので、終演後に食後酒として貰ってみた。へぇ~、思いの外くどくなくてやさしい甘さだ。これくらいの甘みなら、余韻がべったり喉に強くへばり付くようなこともないね。普通なら絶対にチョコレートが欲しくなるハズだけど、この味のブランなら無くても平気かな。

 とは言え、やっぱり赤ヴァニュ+チョコの方が僕は好きかもしれず・・・(^^;。

 もう1つついでに、開演前に食べたウズラのサラダ仕立ては前菜にしてはかなりボリュームがあって◎。樽の効いたシャルドネと一緒に食したら、なかなかに美味しかった。




   【2】 いちごみたいなブルネッロ?!

 かれこれもう10年くらいお付き合いしているワイン屋さんで、「ラベル傷なんですけど、これどうでしょう?」とお手頃価格で薦められたブルネッロ、ファットリア・ディ・バルビ(2000年)。話の当初はそれ程でもなかったのに、童話に出てきそうな素朴な絵柄の黄色い小鳥と神奈川県民ならどうしても?後北条家の家紋を思い出してしまう??三鱗のマークを眺めていたら、何のことはない段々欲しくなってしまい、結局はご購入。どんな味なのかと、早速Le Chaponへ持ち込む。

 あまり濃くはないガーネット色したそのブルネッロは、ドライのプルーンのようなちょっと土っぽさを感じる香り。口に含んでみると酸は弱く優しい味わい。よくよく口の中で回して飲み込んだら、なんとイチゴの味がする。テーブルにやって来たシェフO氏にそう話すと、「ブルネロでいちご~?」などと全くヒトの云うことを信じてないので一口味を見て貰ったら、「ほんとだー」だって(笑)。

 よくよく同じブルネロ種でも、いろいろな味わいのワインが出来るもんなんだねぇと深く感心。

 ちなみに前回のブログに書いたピオ・チェーザレ(→http://blog.so-net.ne.jp/ilsale-diary/2007-03-17)もいちごみたいだったけど、こちらのバルビの方が酸が弱い分「甘みのあるイチゴ」と云う印象だった。




  【3】 フィレンツェのミニカー

 いつもお邪魔しているplotさんご夫妻のblog(→http://blog.so-net.ne.jp/firenze/2007-02-25)を何気なく読ませて頂いていたら、見覚えのあるクルマの写真が載せられいて、思わずPCモニターを目の前に「一緒だー!」と声を上げてしまった。それも同じクルマの写真を、同じ様にわざわざ前後とも洋一さんも僕も写しているんだから、何だか妙に可笑しくて(笑)。

 そのクルマがコイツ。
 2年前にフィレンツェを訪れた折に街角で見かけて、日本では見たこともない、そのチョロQのようなかわいらしいフォルムについつい写真を撮って来ていたのだ。でも名前が分かるわけでなし。メーカーも何も知り得ないままで、この写真がある事さえも忘れていたのだ。

 久し振りに見るとやっぱりかわいいなぁ。洋一さんがスマートの2/3くらいのサイズと書いてらしたけど、道の狭いフィレンツェの裏通りなどを走るのは、こんなサイズのクルマが勝手がいいんだろうね。
 
 それにしても初めてイタリアに行った14年くらい前には、日本車を見かけることなんてほんの僅かだったのに、この時はヴィッツやマーチなどのコンパクト・カーが走っているのをそれこそ何度も何度も見掛けた。その数の多さには大げさじゃなく本当にびっくり。そして運転しているドライバーたちは大抵が身なりの綺麗な女性たちで、朝、これから子供たちを学校に送り届けるところなんだろうね、なんて友人と話し合いながら見ていたものだ。

 古い石畳の狭い路地をスイスイ走る馴染みの顔のコンパクト・カーたちは、日本で見るより遙かに魅力的に思えちゃうから、何だか不思議。




   【4】 So-net PHOTOでスライド・ショー

 お気付きの方も居られるとは存じますが、blogのサイドバーにSo-net PHOTOのヴューワーを付けました。僕は写真を撮るのは好きですが、それはあくまで記録のためであって、人様に「観て頂く」に堪える写真は撮れません。ですから、あくまで自分の思い出の写真日記みたいなものです。

 拙いもので大変恐縮ですが、ルーヴル、オルセー美術館の作品をスライド・ショーにしてありますので美術絵画に興味がお有りでしたらご覧になって下さいませ。なお、作品名など詳細はまだ全然入れておりません。それは追々・・・(汗)。

古代エジプト美術、中世彫刻はこちら↓
ルーヴル美術館その1のスライドショー


古代オリエント、エジプトの青いカバ、ラ・トゥールの「いかさまトランプ」はこちら↓
ルーヴル美術館その2のスライドショー



ルノワールの「授乳するアリーヌ(写真上)」など印象派の画家の作品はこちら↓
オルセー散歩 印象派の画家たちのスライドショー


ロートレック、ゴッホなどの作品はこちら↓
オルセー散歩 ポスト印象派のスライドショー



ドニの「メルリオ家の人々」(写真上)、ヴュイヤールヴァロットンなどナビ派の作品はこちら↓
※ナビ派の作品にだけ、図録集からのスキャン・データが含まれています。
オルセー散歩 ナヴィ派のスライドショー


F・ポンポン作シロクマの彫刻やガレなどアール・ヌーヴォーはこちら↓
オルセー散歩 彫刻とアールヌーヴォーのスライドショー


おまけはパリ在住『食べ物中心。パリ生活』farafelさんにご紹介頂いたパリのレストラン、アルザスの三つ星シェフAntoine Westrmanneの店、Drouandでのランチ
パリのレストラン / Drouandのスライドショー


nice!(2)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

書きかけだった日記 / 8月分 [いつかの出来事]

   【1】 「山猫」

 6月にドンナフガータのタンクレディを飲んで以来、以前と比してもより一層見たいと思っていた映画「山猫」がタイムリーにCSで放送された。当然、しっかりとHDD録画。3時間を超す長い映画なので、なんと放送の途中にブレイクが入ったりして、見る側のこちらも心してみないと途中気持ちがダレてしまいそう。

 
 ランペドゥーサの原作を読んでいないので、ここでの話を映画のストーリーに限定させて頂くが、DVDなどの作品紹介レビューにあった「没落して行く貴族社会を描いた」云々は少なくともこの映画に当てはまっているのかどうか、疑問に思えてしまった。

 確かに当時のイタリアは統一運動などもあって、丁度そう云う時期に入っていったのかも知れないが、少なくとも僕には、老境に差し掛かり先のことに希望を抱かなくなった一人の貴族社会に生きる男の無常観を切り取ったものであって、馬鹿馬鹿しいくらいに絢爛豪華な彼らの暮らしは「没落した末期の惨めなもの」では、決してない。たとえ、これからそこに向かってゆくのだとしても。

 余白を読ませるようなエンディングの所為でモヤモヤとしてはっきりしないこともある。これは当時のシチリアの文化や社会背景をもっと理解していないと掴めないものなのかも知れない。機会が有れば原作を読んでみたい。


 それにしても、タンクレディを演じる若い頃のアラン・ドロンの何と凛々しいこと!。悔しいくらいにカッコイイなぁ。

山猫

山猫

  • 作者: ランペドゥーサ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2004/10/05
  • メディア: 文庫


  【2】 噛み合わないこと

 8月5日(土曜日)

なんだか歯車が噛み合わないことがある。

今は未だ修正可能なのだろうか
そもそも僕はそれを修正したいのだろうか

自分の中ではちゃんと見えてることがあるくせに、そうしたいと言葉に出来ない自分がいる。
 
別に難しい話を避けているワケじゃないのだけれど、憂鬱。何を飲んでも食べても、心はそこには無くって、味も何も覚えていない。



   【3】 ミルオハ・ア・ラ・カタルーニャ

 久し振りに関内にあるスペイン料理のお店、カーサ・デ・フジモリに行った。食べる気満々だったのに、一緒に行った相手はあんまり食欲がないというので拍子抜け。こちらひとりでばくばく食べるのもツマラナイので食事は至って軽く済ませる。が、どうにも物足りない。で、ここでは今まで頼んだことはなかったけど、初めてデザートを貰ってみることにした。過去訪れた際にはいつもたくさん食べ過ぎてしまって、そんな余裕がなかったのだ。

 そしてオーダーしたのがこれ、ミルオハ・カタルーニャ風。白ワインで漬けたフルーツがたっぷりのミルフィーユ。

 縦にパイが積まれたタワー型をしていてなかなか見た目もユニークなのだが、これがお酒飲めない人や子供にはちとマズイだろう、絶対に酔ってしまうのでは?と思えるほど白ワインの風味がする大人の味のデザートだった。甘さも控えめで後味も爽やか。なかなか気に入ってしまった。


 ところで、食欲がないからと云っていた君の目の前にあるそのプリンは、なに?。


(こちらはフラン・デ・ナランハと云うリキュールの香りがするスペイン風オレンジ風味のプリン。こちらもビターでオトナな味わいだった。今度来る時はこっちにしようっと・・・笑。)



   【4】 Sincerely

 8月13日(日曜日)
 昨年の10月、友人の結婚式の2次会以来会っていないS君が赴任先の兵庫から里帰り中で、久し振りに会いませんか、と連絡をくれた。もちろん返事はyes。

 待ち合わせは自由が丘。久し振りだろうからどこに行きたい?と訊いてみると「1年前にご一緒したフレンチがいいんですが」と云う。

 そうですか。・・・またLe Chaponだよ(苦笑)。

 写真を撮らなかったけど、この日のワインはストーン・ヘッジのカベルネ・ソービニョンを約2年振りに飲む。以前の印象では、かなり濃くジャミーでこってりしたワインのイメージがあったのに、記憶よりもあっさりしていた。なんでだろ???。

 普段は彼がとても忙しいのでなかなか一緒に飲むのも儘成らないとあって、いろんな話をした。仕事の所為で体調を崩してしまい、その影響をずっと引きずってしまっているのだと、少々心配な話も。やっぱり、ちょっぴり疲れてるみたいだよ。頑張りすぎて無理しないようにね。

 もうひとつ気になったのは共通の友人のこと。俄に信じがたいけど、入院して深刻な病魔と闘っているのかも知れないと云うのだ。僕はそんな事とも知らず、この日「S君と会うから一緒にどう?」なんて間抜けなメールを送ってしまっていた。申し訳なくって、いたたまれない気持ちになる。

 何も出来ないけど、必ず良くなって欲しい。今はそう願うしかない。



   【5】 Better Safe Than Sorry

 やはり暫く会えていない友人から、「今日横浜に来てるんだけど会えない?」と連絡を貰う。お盆時のせいかこんな話が多くて、生憎夜は約束が入ってる。夕方までだったら会えるよ、と返信。じゃ、お茶でも飲もうと云う話になった。そんなに遠くに住んでいるワケじゃないけど、今年会うのは初めて。お互いの近況などを話す。その友人は去年結婚したばかりなのだが、いろいろ馴れないことが多くて苦戦している模様だ。ハタから見てるととても陽気で、細かいことは気にしない~!ってタイプに見えてしまうのだが、思いの外内側にため込んでしまってるみたい。

 たった半年から1年弱しか経っていないというのに、先日のS君といい、この日会った友達といい、みんなそれぞれに生活環境が以前とがらり変わってしまって戸惑っているみたいだ。いつまでも暢気なのは僕くらいなのかも知れない。

 いつも心に掛けて絶えず心配したりして、それを煩わしく思うならいっそ何もない方が好い?。必ずしも、そうとは思って居ないけれど、ね。



   【6】 Souvenir

 結婚して今はアメリカで暮らす友人、Eちゃんは毎年夏休みに子供を日本語のスクールへ通わせるので帰国する。去年はそういや、彼女のダンナさんも一緒にみんなで食事をしたっけ。

 その日、僕は仕事の後家へ戻ってクルマを置いた時点で待ち合わせには遅刻確実。自分の友人だけなら兎も角、初対面のEちゃんのダーリン(※日米ハーフ)を待たしては行けないと思って、かなり慌てていたのだ。

 で、こんなことをやらかしてしまった。あーあ・・・。

 以前から飲みたかったワインを、セールで8掛けで買えた~と喜んでいたのに、持って出たそのワインで玄関に豪勢な打ち水を撒いてしまったのだ(苦笑)。去年はパリでもブルネロが割れた事件があったので、実に年2回もこんな目に遭ってしまったワケ・・・。

 ワインって、割ったり大量にこぼしてしまった人にしか分からないだろうけど、ほんとに見事にあまーく香るんだ、そんな時(苦笑)。

 がっかりした僕は、割れたワインを目の前に思いっきり凹んでしまった。でもみんなを長く待たせるわけにもいかない。代わりのワインを持って早く行かなくては。で、目に着いたワインを何も考えずに持って行ったら、これをEちゃん夫妻はとっても美味しい!って飲んでくれたのだった。

 1本ワインは割っちゃったけど、こんなに喜んでくれたから・・・と嬉しくなって機嫌良く帰ったその翌日、昨日空けたワインは一体幾らで買ったんだっけ?。美味しかったからもう1本、とネットで調べてみたら、ああ、こう云う値段したんだっけ・・・(苦笑)。そのワイン、コリソンは、まぁ安いワインしか持っていない僕のストックの内ではそこそこのワインだったのだ。

 まぁいいや。世間で云ったら別段高級なワインでも何でも無い。美味しかったし、喜んで貰えたからケチなコト云わずに良しとしよう。


 あれから1年。
 久し振りのEちゃんは会うなり、「はい、これ」と笑いながら1本ワインが入った袋を僕に差し出した。

 「ダンナがね、去年美味しいワインご馳走になったから絶対お返ししなきゃ!、ってね、ワイナリーまで行って買って来たんだ。割らないように持って帰ってよ」だって。

 きっと、ここ最近貰ったものの中で、一番に嬉しいお土産。


nice!(5)  コメント(25)  トラックバック(1) 
共通テーマ:日記・雑感

北鎌倉・建長寺を散歩する [いつかの出来事]

6月17日(土曜日)

 「丁度季節だから、散歩がてら紫陽花でも見に行ってみようかな」。

 梅雨の晴れ間と同じくらい気紛れに、またしても前回同様急遽思い立って、ゴールデンウィーク以来の鎌倉へ再度出掛けてきました。(参照→http://blog.so-net.ne.jp/ilsale-diary/2006-05-04

 横浜から横須賀線で20分ちょっと。降りた駅は北鎌倉。今日目指すは、あじさい寺として有名な明月院です。


 ところがところが・・・。

 急に出掛けようと思い立ったため、さして下調べもせずに出掛けてしまったワタクシ。全く以て認識が甘い、若しくは無知としか云い様がありませんでした。11時少し前に北鎌倉駅を降りてほどなく、目の前には明月院を訪れる人々の長蛇の列が・・・。

 うひゃ~、これはある意味ゴールデンウィークの時よりすごいかも・・・(汗)。

 鎌倉にちょっと詳しい人ならば、この時期の明月院の混雑振りはあまりに有名。誰でも知ってることなんだとか。思いつきで来るのは、ちょっと無謀だったかな(苦笑)。

 5~10分ほどはその列に並んでいたのですが、せっかく鎌倉に来て、またもや前回同様に行列して無為に時間を過ごしたくないなぁ~と云う気持ちがムクムクと湧いてきて、結局列を離れてしまいました。

続きも読む?


nice!(5)  コメント(23)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行
前の10件 | 次の10件 いつかの出来事 ブログトップ