2007年3月のレコメンドCD [jazzっぽいの、好き?]
★マレン・モーテンセン / "MALENE"
Artist : Malene Mortensen
Title : "MALENE"
Release : 2006
Style : Adult Contemporary (female vocal)
◆jazzっぽさ・・・★★☆☆☆ (2/5p)
◆お気に入り度数・・・
※最高は5つ
2005年の日本デビューから1年のインターヴァルで届けられたマレン・モーテンセンの新作は彼女と母国を同じくするデンマークの人気ベーシスト、クリス・ミン・ドーキーによるプロデュース作品。前作はクリスの兄でピアニストのニルス・ラン・ドーキーが手掛けていたわけで、マレンという素材を目の前に、兄弟二人がいかなるサウンド・アプローチの違いを見せるかもなかなかに興味深い聴きどころ。 クリスは1曲目からアップライト・ベースでグイグイと攻め込み、サウンドを引っぱる。それに乗るマレンはやや抑え気味のヴォーカルでクールにグルーヴ。この曲のノリを感じただけで、明らかにマレンにとってクリスの起用がプラス方向に出ていると確信させるスタイリッシュな出来映えだ。★(→さらに続けて読まれる方はこちらをクリック)
★ジョイス・クーリング/ "REVOLVING DOOR"
Artist : Joyce Cooling
Title : "REVOVING DOOR"
Release : 2006
Style : fusion (guitar & female vocal)
◆jazzっぽさ・・・★★☆☆☆ (2/5p)
◆お気に入り度数・・・
※最高は5つ
ここのところ僕が運転中に一番リピートしてるがこのジョイス・クーリング。こんなルックスの女性ギタリストだからプレイは・・・なんて侮ること無かれ、ムードばかりで内容の無いそんじょそこらのつまらないスムース・ジャズとは大違いなんだから。乾いたギターの音色、フレージング、ブルージィーな歌声は相変わらず「冷めてて」カッコいいし、それでいてメロディーが心地良く耳に残るジョイス節は今作も健在。以前と比べると、ソロなど負けん気を表に出してガンガン弾きまくるって感じじゃなくなってるけど、今は1音1音をより大切に奏でてるみたいだ。★(→さらに続けて読まれる方はこちらをクリック)
2007年2月のリコメンド・アルバム [jazzっぽいの、好き?]
★リアルグループ / “COMMONLY UNIQUE”
Artist : THE REAL GROUP(リアルグループ)
Title : "COMMONLY UNIQUE"
Release : 2000(※国内盤2006年)
Style : Adult Contemporary (a cappella chorus)
◆jazzっぽさ・・・★★☆☆☆ (2/5p)
◆お気に入り度数・・・
※最高は5つ
聴いていると、いつの間にかほっこり笑顔になってしまうスウェーデンの混声アカペラ6人組ザ・リアルグループの2000年リリース作品。本国ではこれで01年グラミーを受賞した彼らの代表作だ。いつも一体どこまでが本当に人の声なの?と悩んでしまうようなパーカッションやベース、ホーン・アレンジ等あらゆるヴォイス・パフォーマンスとポップで馴染みやすい彼らのコーラス・ワークが鮮やかに冴え渡る。
80年代初めの頃のマンハッタン・トランスファーの選曲センスやユーモア溢れるパフォーマンスが好きだったのに、最近の彼らはすっかり落ち着いてしまって・・・なんて方が居られたら、黙ってこのアルバムを聴いてみて欲しい。そりゃ、マントラはこのカテゴリーの王者。それと比肩するかと云えば質が違うかも知れないけど、彼らリアルグループも聴き手をうきうきと明るい笑顔にさせてくれる点では負けていない。きっとフレッシュな気持ちで楽しんで貰えるはず。
★ロビン・マッケル / “INTRODUCING”
Artist : Robin McKelle (ロビン・マッケル)
Title : "INTRODUCING"
Release : 2006
Style : jazz (female vocal)
◆jazzっぽさ・・・★★★★★ (5/5p)
◆お気に入り度数・・・
※最高は5つ
すごいすごいっ!。
1曲目“Something's Gotta Give ”から拍手喝采のノスタルジー溢れる40~50年代テイストたっぷりの心地良いビッグ・バンド・サウンドが炸裂。ご機嫌なスイング!。この赤毛のオンナノコ(と、云っていいほど若いのかは今のところ不明・・・^^;)ロビン・マッケルはまるで若い頃のサラ・ヴォーンの再来のようなんだから!!。サラが大好きな僕はぶっ飛んでしまった。いや、決して大袈裟に云ってるんじゃなくって、このブラック・フィーリングたっぷりでハスキーな歌い回しは黙って聴いたら、誰もがこんな白人のコが歌ってるなんて絶対に思えないと思うのだ。それでまた、結構美形と来てるし。>これ大事でしょ?(^^ゞ。
彼女がノスタルジックに歌う古典的スタンダードは抜群の鮮度で新しく耳に響く。近頃こんなふうに朗々と気持ちよく“Night and Day”を聴かせてくれる女性歌手は見当たらなかったもの。MGMのミュージカル映画から引っ張り出してきたみたいにゴージャスで楽しい。これには天国のコール・ポーターも納得でしょう。ジャズを普段聴かない方から、ウルサ型のヴォーカル・ファンまで、たくさんの人に聴いて欲しい、大人の為の愉しくお洒落なヴォーカル・アルバム。
- アーティスト: ロビン・マッケル, バーニー・ドレッセル, レジー・マクブライド, クイン・ジョンソン, ラリー・クーンズ, ウェイン・バージェロン, ウィリー・ムリロ, アンディ・マーティン, ピート・クリストリーブ, ロビー・ワイコフ
- 出版社/メーカー: エストゥエス
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: CD
2007年1月のレコメンド・アルバム [jazzっぽいの、好き?]
昨年はまとめてアップしていたサイド・バー掲示のお薦めCDを、今年は1ヶ月毎にしてみるつもりでいるのですが、ちゃんと12ヶ月、最後まで続くかな?・・・(苦笑)。
★アンナケイ / “ANNEKEI”
Artist : Annekei (アンナケイ)
Title : "ANNEKEI"
Release : 2006
Style : Adult Contemporary (female vocal)
◆jazzっぽさ・・・★★☆☆☆ (2/5p)
◆お気に入り度数・・・
※最高は5つ
デンマーク生まれのアンナケイはジャズ・ミュージシャンの両親始め、一家揃っての音楽家家庭に育ち18歳の時、母国でシンガー・デビュー。その後単身NYに乗り込みヴォーカリスト修行を開始。聴衆の反応が厳しいことで有名なブラック・ミュージックの殿堂、アポロシアターのアマチュア・ナイトに出場しファイナリストとして注目を集めたところで日本のレコード会社が目ざとくデビューさせたダイヤモンドの原石の様なオンナノコ。ルックスはとってもキュートだけどサウンドはすこぶるクール。増崎孝司(g)らDIMENSIONのメンバーや、納浩一(wb)、佐々木史郎(tp)など日本のjazz/fusion界が誇る一流ミュージシャンがバック・アップ。ジャズとポップスのジャンル横断型女性ヴォーカル。
◆Annekei's official web site : http://annekei.jp/index.html
★サラ・タヴァレス / “BALANCE"
Artist : Sara Tavares (サラ・タヴァレス)
Title : "BALANCE"
Release : 2006
Style : world / Portugal (female vocal)
◆jazzっぽさ・・・★☆☆☆☆ (1/5p)
◆お気に入り度数・・・
※最高は5つ
ポルトガルで生まれ育つも、西アフリカの島国カーボヴェルデ共和国からの移民2世としてのルーツを持つことからヨーロッパとアフリカの文化が溶け合った独特の感性を持つ女性ヴォーカリスト。アフリカ的でありつつも、波間にたゆたう椰子のような穏やかなボッサ・フィーリング、メランコリックなポルトガルの憂愁が素晴らしいバランスで混じり合い、聴き手の耳を魅了する。サラ・タヴァレスの音楽は決して誰が聴いても一致してジャズ的なものとはみなされないかもしれないが、ブラジリアンなどに寛容なジャズ・ファンには是非お薦めしたい1枚。
マイケル・ブレッカーに哀悼を捧ぐ [jazzっぽいの、好き?]
マイケル・ブレッカー逝く
その悲しい報せは、今朝届いた。
1月13日、コルトレーンの系譜を引き継ぐ、当代きってのジャズ・テナー・サクソフォン・プレイヤー、マイケル・ブレッカーが白血病の為、57歳で亡くなってしまった。半年ほど前には演奏再開かと云う話も聞き、徐々に体調も回復し始めているのだろうと信じていたのに・・・。
マイケルの音楽人生はこれからが最高潮。いよいよ最大のクライマックス=聴かせ処を迎えるという場面に差し掛かったばかり。それなのに、まだ彼が最終楽章まで奏で切っていないというのに、神は強引にもマイケルを天に召してしまった。彼のテナーのリードには、もう2度と彼自身のブレスとハートが吹き込まれることは無い。幕間の客席に、世界中の、それこそ数え切れないほど多くの聴衆を置き去りにした儘で、彼は逝ってしまった。
2006年7月~12月期レコメンドCDまとめ [jazzっぽいの、好き?]
すっかりサボり気味でご無沙汰の音楽ネタ。年末に会った音楽趣味繋がりの友人達には「すっかり絵とワインのブログになっちゃったね~」とからかわれる始末。
僕のブログのタイトル“Hearts and Numbers”はブレッカー・ブラザースやSTEPS周辺、及びNYのスタジオ・シーンのトップで活躍するも、早くして他界してしまったキーボード・プレイヤー、故ドン・グロルニックのアルバム名から拝借している。そもそもが大好きな音楽のことを中心に綴りたくて始めたからこそのタイトル名なのだ。だから、この名前を冠している限り、音楽ネタをこの場で書かなくなってしまっているのは、自分の中でも気持ちの置き処、バランスがとっても良くない状態だったりする。
そんなワケで、取り敢えずはせめて昨年の7月から12月まで、サイド・バーに掲載していたアルバムをまとめておこう。これは去年の自分のブログに於いては音楽ネタのせめてもの最低ノルマ(?)にと考えていたくらいなのだから、このままほったらかしじゃ提出期限切れのレポートをずっと手元に置いているみたいで寝覚めが悪くてしょうがない・・・(苦笑)。
まぁ、コンテンポラリ・ジャズやフュージョンなど、アダルト・コンテンポラリにカテゴライズされる音楽に興味が無い方には「なんのことやらさっぱり」なアーティストとアルバムばかりでしょうから、音楽ネタの時は以降も含めて、どうかサックリ軽く読み飛ばしてやって下さいませ(^^;。
ドゥマゴで偶然、寺井尚子ライブ [jazzっぽいの、好き?]
書きかけの宿題(?)があるのだけれど、まずこちらから先に。
10月21日(土曜日)
チケットを入手していた渋谷東急Bunkamuraでの展覧会「リール近代美術館所蔵 - ピカソとモディリアーニの時代」の会期がこの土日で終わってしまうので、美術館友達のEを誘って出掛けることにした。
ピカソやモディリアーニはその画風から好き嫌いがハッキリ別れる画家。だから、最終日前日の土曜とはいえ、並ぶ程には混雑しないだろうと勝手な予測を立てて、のんびりランチをしてから絵を観に向かおうよと云う話になった。それじゃ13時に渋谷で会おうね、と待ち合わせの約束をする。
ランチをするお店は特には決めていなかったけれど、このところ僕は何故だか無性にガレットが食べたくて食べたくてしょうがない。それもちゃんとソバ粉を使ったヤツが。
そうだ、それなら良い機会だから、以前Lahiriさんがblogの中で紹介されていた消防署通りの方にあるお店、Au temps jadis=オ・タン・ジャディス(→http://blog.so-net.ne.jp/lahiri05/2006-04-12)に行ってみよう!、と考えてみたのだ。お店自体はずっと以前から知っていたけど、一度も入った事のないお店。こんなふうに待ち合わせ前の僕のアタマの中はガレットでいっぱいだったのだ(^^ゞ。
テーム・マットソン / Teemu Mattsson [jazzっぽいの、好き?]
Artist : Teemu Mattsson
Title : "TEEMU MATTSSON"
Release : 2006
Style : jazz (trumpet)
◆jazz度数・・・★★★★★ (5/5p)
◆お気に入り度数・・・ ※最高は5つ
◆抜粋ポイント
・スタンダードなし。ほとんどが自作、またはレコーディング・メンバーとの共作曲をプレイ
・メロディ重視型ではあるが、決して緩いムード派ではない。要所ではしっかりインプロヴァイズ
※この記事はこちらへ移動しました。(06年08月06日)
→ http://ilsale.blog55.fc2.com/blog-entry-5.html
イリアーヌ・イライアス / AROUND THE CITY [jazzっぽいの、好き?]
Artist : Eliane Elias
Title : "AROUND THE CITY"
Release : 2006
Style : jazz / adult Contemporary (female vocal)
◆jazz度数・・・★★★☆☆ (3/5p)
◆お気に入り度数・・・ ※最高は5つ
※この記事はこちらへ移動しました。(06年08月06日)
→ http://ilsale.blog55.fc2.com/blog-entry-1.html
2006年4~6月期のリコメンドCDまとめ [jazzっぽいの、好き?]
早いもので今年ももう半年が過ぎてしまいましたね。年初に考えていたようなことにちっともなっていない自分のこの半年を呆れつつ、自壊・・・もとい、自戒する今日この頃でございます・・・。
さて、4月から6月末まで、このBlogのサイドバー部分に「jazzっぽいの、好き?的お薦めCD」として掲載していたアルバムを改めてまとめ直してみました。
しかし、こうして並べて見ると、相変わらず女性ヴォーカル偏重気味のセレクトですね、我ながら・・・(^^ゞ。
◆参考過去記事:「2006年1~3月期のリコメンドCDまとめ」
→http://blog.so-net.ne.jp/ilsale-diary/2006-04-15
※下記の★印はアルバムのお気に入り度を採点、評価するものではありません。「どのくらいjazzっぽいか?」の個人感です。そもそも気に入らなければリコメンドになど載せませんので、その辺をごお酌み取りの上でご参考の一助となさって下さいませ。
ティル・ブレナー / "OCEANA" [jazzっぽいの、好き?]
・Artist : Till Brönner
・Title : "OCEANA"
・Release : 2006
・Label : UNIVERSAL CLASSICS & JAZZ
http://www.universal-music.co.jp/jazz/artist/till_bronner/index.html
・Style : jazz / Adult Contemporary
◆Till Bronner's official web site : http://www.till-broenner.de/
※この記事はこちらへ移動しました。(06年08月06日)
→ hhttp://ilsale.blog55.fc2.com/blog-entry-9.html